コロナ禍で外出の機会が減ったことにより高齢者のフレイルが進行していることがわかりました
~神戸市による75歳以上の方を対象とするアンケート調査報告結果~
神戸市では新型コロナウイルス感染症の流行により、高齢者の外出の機会が減ったことがどのような影響を与えているか、アンケート調査を実施しました。調査結果の概要と、その結果を踏まえた、本市のフレイル対策についてご紹介します。
1.調査内容
調査概要:市内の後期高齢者数(75歳以上)が多い3つの地域を対象に、①2019年度(コロナ前)、②2020年度(コロナ後)にそれぞれアンケート調査を実施し、両年のデータを比較(一般社団法人日本老年学的評価研究機構(JAGES)に委託)
調査人数:①1,543名 ②1,722名
実施時期:①令和2年1月~2月 ②令和3年2月~3月
2.調査結果の概要
運動機能が下がった人が2%ポイント増え、気分が沈んでいる傾向の人が約4%ポイント増えるなど、フレイルの進行が確認されました(図1)。
一方、新型コロナウイルス感染症流行前後も継続して社会参加(趣味、スポーツ、ボラティアなどに月1回以上参加)していた人や、コロナ流行後に新たに社会参加を開始した人は、社会参加をしていない人と比べ、フレイルの割合が低いことがわかりました(図2)。
フレイルの入り口は社会参加の機会の減少と言われており、コロナ禍において、要介護の状態を予防するためには、とくに社会参加が重要です(別紙)。感染予防をしっかり行い、社会参加など、フレイル対策を生活の中に取り入れることが重要です。
3.フレイル予防の取り組みについて
〇心身ともにお元気な方は“フレイル予防”
・社会参加活動がおすすめ! 「KOBEシニア元気ポイント」
介護施設等において配膳・水やりなど対象となる活動を行った際、ポイントを貯めることができ、貯まったポイントは換金できる制度です。
〇フレイルが心配な人は“フレイル改善”
・運動を中心としたプログラムがおすすめ! 「フレイル改善通所サービス」
筋力トレーニングや食事・口腔ケアの講座など、1回90分プログラムを週1回半年間続け、体力測定により改善状況を確認します。市内12箇所で開催しています。
〇すべての方へ
フレイルとは、病気ではないけれど、年齢とともに筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい、健康と要介護の間の虚弱な状態のことです。フレイルであることに早めに気付き、フレイル対策の3つの柱である社会参加(つどいの場への参加、電話やメールでの交流)、身体活動、栄養(食・口腔)に取り組めば、元の状態に戻ることができます。
・特に運動を習慣化することが重要! サンテレビ「元気!いきいき!!体操」
体操やフレイル予防等のミニ講座、脳トレを放送していますので、毎日コツコツ
チャレンジしてみてください。
「マルチチャンネル032」月曜~金曜日 午前8 時から8 時30 分
「3チャンネル」 毎週 土曜日 午前10 時から10 時30 分
4.フレイル予防の市民啓発
〇7月 コロナワクチン大規模接種会場でフレイル予防と熱中症に関するうちわ、マスク、マスク貼付用シールを配布
〇8月 サンテレビ「元気!いきいき!!体操」出演中のリハボーイズLINEスタンプ完成
〇9月 地域の掲示板等に「フレイル予防しとう?」のポスター掲示
〇通年で概ね月1回 市民サポーターによるフレイルチェック
●オンライン上での報道資料公開●
PRTIMES(リリース):https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/78202
PRTODAY(リリース・ニュースレターなど):https://www.pr-today.net/a00424
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