米麹がマウスのストレスを軽減することを確認しました
麹甘酒の原料・米麹が身体だけでなく心の健康にも寄与できる可能性を見出すことに成功
今回の研究は、米麹または米麹に含まれることが知られているエルゴチオネインを心理身体的ストレス状態のマウスに毎日経口摂取させ、9種類の心理身体的ストレス状態に置かれた状況における効果を調べました。その結果、ストレス誘発性の不安(図1)や痛みに関連する行動が軽減することを明らかにしました。そのメカニズムは、体内の不安や痛みの情報を処理する領域に存在する神経細胞の働きが改善されることが示唆されました。またヒトの神経モデル細胞を用いた実験では、米麹またはエルゴチオネインは、神経細胞の成長を調節する脳由来神経栄養因子BDNF(Brain-derived neurotrophic factor) の量を調節するなど、細胞レベルでの機能に影響を与えることも明らかになりました。この研究は2023 年9 月に食品・栄養学専門学術誌であるNutrientsに論文「Preventive roles of Rice-koji extracts and ergothioneine on anxiety- and pain-likeresponses under psychophysical stress conditions in male mice.(米麹とエルゴチオネインの心理身体的ストレスを受けたマウスの不安および痛み反応に対する軽減機能)」として受理されました。
なおエルゴチオネインは、きのこなどの菌類や一部の微生物だけが産生できる希少なアミノ酸で、八海醸造が2016 年に行った成分分析において、麹甘酒にも含まれていることを見出したものです。エルゴチオネインは抗酸化能を有し、これまでに抗うつ機能、脳の認知機能を改善する機能などが報告されています。ヒトが天然性のエルゴチオネインを体内に取り入れるには、麹菌発酵食品やキノコなどから摂取するしかありません。
今回このような結果が示されたことで、ヒトが実際に麹甘酒を飲むことで心理・物理的ストレス軽減に寄与するかどうか、さらなる検証を進めてまいります。
麹甘酒のリーディングカンパニーとして、弊社では本研究のみならず麹甘酒の効果と魅力をあらゆる側面から引き続き深堀し明らかにすることで、消費者の皆様へ安全で安心できる製品をお届けしてまいります。
麹甘酒に関する八海醸造の研究についてこれまではこちらをご参照ください
▶八海醸造 研究開発ページ
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