女子制服のスラックス導入状況を10~60代の男女1,200人に調査 スラックスも選べた学校が10代では45%に増加

調査レポート「カンコーホームルーム」Vol.198「女子制服のスラックス導入の状況」https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom/vol198

カンコー学生服

 子どもたちや学校を取り巻くさまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニーの菅公学生服株式会社 (本社:岡山市北区駅元町、代表取締役社長:尾崎 茂 以下:カンコー学生服)は、毎月最終火曜日に結果を発信している調査レポート「カンコーホームルーム 」Vol.198にて、「女子制服のスラックス導入の状況」に関する調査データを公開しました。


 近年、性別に関係なく着ることができるジェンダーレス制服の1つとして、今までスカートのみだった女子制服にスラックスを導入する学校が増えています。では、女子制服のスカートとスラックスの選択制はどれほど導入されているのでしょうか。今回は、10~60代の男女1,200人を対象に女子制服のスカートとスラックスの選択制の認知度と学校での選択制の有無、女子制服のパンツスタイル(スラックス)のイメージついて調査しました。

◆調査結果サマリー◆

・女子制服のスカートとスラックスの選択制の認知度は全体平均で約7割と高く、年代別では10代での認知度が8割を超えている
・女子制服のパンツスタイル(スラックス)の選択性の有無は、 10代は「選べた」(45.0%)という回答が半数近く、20代は「選べた」(12.5%)、30代以上は10%を下回り、年代による違いがみられた
・女子制服のパンツスタイル(スラックス)のイメージは、全体平均では「自由でよい」(64.8%)、「動きやすそう」(44.3%)、「暖かそう」(24.8%)、「かっこいい」(20.0%)というポジティブな意見が多くみられ、男女別にみると、女性の方が肯定的な回答が多くみられた

◆まとめ・見解


 全国で導入が進んでいる女子制服のスラックスは、生徒の一人一人の多様性を尊重することはもとより、生徒にとって身近な制服をきっかけに「無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)」に気づき、ダイバーシティ&インクルージョンを学ぶ題材としても注目されています。

 今回、全国の10~60代の男女1,200人を対象に、女子制服のスカートとスラックスの選択制の認知度を調査したところ、全体平均では「知っている」(71.5%)という回答が約7割で認知度は高く、年代別にみると、10代は「知っている」(85.5%)という回答が8割を超えています。
 自身が通っていた学校が女子制服のパンツスタイル(スラックス)を選べるようになっていたのかは、全体平均では「選べた」(13.4%)という回答が約1割でしたが、年代別にみると、10代は「選べた」(45.0%)という回答が最も多くなり、20代は「選べた」(12.5%)、30代以上は10%を下回り、年代による違いがみられます。
 女子制服のパンツスタイル(スラックス)のイメージは、全体平均では「自由でよい」(64.8%)という回答が最も多く、続いて、「動きやすそう」(44.3%)、「暖かそう」(24.8%)、「かっこいい」(20.0%)というポジティブな意見が多く、特に女性は、女子制服のパンツスタイル(スラックス)に対して肯定的な回答が多くみられました。しかし、一方では、「違和感がある」(7.9%)、「かわいくない」(6.8%)、「女子中高生らしくない」(5.1%)、「かわいくない」(6.8%)といった否定的な意見も少数ですがみられました。女子制服のスラックス導入については、賛否はあるものの時代の変化と共に浸透して支持されているようです。

 昔は、「男子はスラックス、女子はスカート」と着用を定められていることが多かった学校制服も、現在は、スカートだけでなくスラックスのどちらも着用を選べる学校が増え、女子制服のパンツスタイル(スラックス)は、多様性を尊重した新しい制服ファッションとして広がっています。

◆調査結果

1.女子制服のスカートとスラックスの選択制の認知度

●選択制の認知度は約7割
 10~60代の男女を対象に、女子制服として、スカートとスラックスのどちらも着用を選べる学校があることを知っているのかを尋ねたところ、全体平均では「知っている」(71.5%)という回答が約7割でした。

●年代別では10代の認知度が最も高い
 年代別にみると、10代の「知っている」(85.5%)という回答が最も多いという結果になりました。

Q.あなたは、女子制服として、スカートとスラックスのどちらも着用を選べる学校があることを知っていますか。(単数回答)


2.女子制服のパンツスタイル(スラックス)の選択性の有無

●全体平均では「選べた」のは13.4%
 自身が通っていた学校が女子制服のパンツスタイル(スラックス)を選べるようになっていたのかは、全体平均では「選べた」(13.4%)、「選べなかった」(76.1%)、「わからない」(10.5%)という結果でした。

●年代別でみると、「選べた」のは10代が最も多く45.0%
 年代別にみると、10代は「選べた」(45.0%)という回答が半数近く、20代は「選べた」(12.5%)、30代以上は10%を下回りました。

Q.あなたが通っていた学校の制服では、女子制服のパンツスタイル(スラックス)は選べるようになっていましたか。(単数回答)


3.女子制服のパンツスタイル(スラックス)のイメージ

●全体平均では「自由でよい」などポジティブな回答が上位を占める

 女子制服のパンツスタイル(スラックス)のイメージは、全体平均では「自由でよい」(64.8%)という回答が最も多く、続いて、「動きやすそう」(44.3%)、「暖かそう」(24.8%)、「かっこいい」(20.0%)というポジティブな回答が上位を占めました。一方で、「違和感がある」(7.9%)、「かわいくない」(6.8%)、「女子中高生らしくない」(5.1%)、「かわいくない」(6.8%)といったマイナスイメージも少数ですが回答としてあげられました。

●男女別にみると、女性の方が肯定的な回答が多い
 男女別にみると、男性に比べて女性は、女子制服のパンツスタイル(スラックス)に対して肯定的な回答が多くみられました。

Q.あなたは、女子制服のパンツスタイル(スラックス)について、どのように思いますか。(複数回答)


◆調査概要

・調査主体:菅公学生服株式会社
・調査対象:全国の10~60代の男女1,200人
・サンプルサイズ:性別年代で均等回収
  10代 20代 30代 40代 50代 60代 合計
男性 100 100 100 100 100 100 600
女性 100 100 100 100 100 100 600
200 200 200 200 200 200 1,200

・調査方法:インターネットリサーチ

・実施時期:2022年6月
・調査委託先:楽天インサイト株式会社
※結果公開URL: https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom/vol198

【菅公学生服株式会社】
1854年(安政元年)創業。学校制服・体操服に代表される「ものづくり」と子どもたちが未来を生きるために必要な力を育む「ひとづくり」を通じて、子どもたちと学校を取り巻くさまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニー。

【カンコーホームルーム】
菅公学生服株式会社が、生徒を取り巻く環境や生徒の意識・ライフスタイルについて多角的に調査・分析し、毎月最終火曜日に、結果を発信している調査レポート。

テーマは、「中高生が着たい制服・体操服」、「部活動で身につく力」、「学校教育とSDGs」など多岐にわたる。調査結果は、当社の事業エビデンスとしてだけでなく、広く一般に公開することで論文や教材、新聞・テレビ番組で引用転載されるなど、多方面でも活用されている。
発行日:毎月1回最終火曜日更新
公開方法:WEB https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom
調査テーマの募集、ご意見・ご要望受付:https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/demand
引用・転載のお申込み: https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/quotation

 

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会社概要

菅公学生服株式会社

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URL
https://kanko-gakuseifuku.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
岡山県岡山市北区駅元町15-1 岡山リットシティビル5F
電話番号
086-898-2500
代表者名
尾﨑茂
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1929年02月