シリア大地震で被害を受けた小学校を再建し、400人の子どもたちに教育を届ける。NPO法人Piece of Syria、750万円を目標にしたクラウドファンディングを10月31日まで実施中。
開始から100名を超えるご支援で、10月15日現在、35%まで達成し200万円を超える支援が寄せられています。
本クラウドファンディングで集めた750万円は、「学校の修繕費」「先生の給料」「教室の設備費用」として使用します。結果として、地震被害を受けたシリア北西部にある小学校1校の1年分の運営費を賄うことができ、設備の整った環境で、先生に給料を支払いながら400人の子どもたちへ教育を届けることができます。
クラウドファンディングの詳細、ご支援はこちらから: https://readyfor.jp/projects/syria2023/
■クラウドファンディング実施背景
2023年2月6日、トルコ南部とシリア北部は、マグニチュード 7.7の地震とマグニチュード 7.6の地震に襲われ、両国で6万5000人以上が犠牲となりました。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、シリアでは180万人以上が被災し、約30万人以上が家を失ったというデータがあります*。さらに政治的な複雑さがあり、シリア北部には支援が届きにくい状況です。
(参照)*https://reports.unocha.org/en/country/syria/card/5SkOCnVLmV/
緊急支援として食料・テント・医療への支援は集まっている一方、「緊急性」を感じにくい教育については、支援が集まりにくい現状があります。
この状況を改善するため、地震被害を受けた小学校の再建と新たに400名の子どもたちへ教育を届けることを目指し750万円を募ります。
集まった支援は「校舎の修繕費」「学校の備品等の設備費」「教員への給与」として使用し、結果として、地震被害を受けたシリア北西部にある小学校1校の1年分の運営費を賄うことができ、設備の整った環境で、先生に給料を支払いながら子どもたちへ教育を届けることができます。
■現地の状況について
シリア北西部では、長期に続く戦争による政治的対立のために、公共サービスや他国からの支援が届きにくい状況にあります。
特に、衣食住に比べて教育分野への予算が不足しており、学校に行くことができずに字の読み書きができない世代が生まれており、将来のシリアの復興・平和構築に対する不安の声が、UNICEF等の国連機関による現地調査で明らかになりました*。
Piece of Syriaは、幼稚園・小学校の運営や教室の増設を行ない、基礎教育と心のケアを実施してきました。地震後、教育の状況はさらに悪化しており、校舎の修復が進んでおりません。さらに、戦争に加え、地震によるトラウマにより、子どもたちの心のケアのニーズはますます増えています。
■クラウドファンディングへの想い:代表 中野貴行
こんにちは!Piece of Syria代表の中野貴行です。
10月31日まで、地震で壊れたシリアの小学校を修復するためのクラウドファンディングに挑戦中です。私たちは、支援が届きにくい地域に住むシリアの子ども達3,000人以上に教育を届けてきました。
現在、シリア北西部にあるSAKURA幼稚園、そして難民としてトルコに逃れたシリアの子ども達向けの補習校を運営しています。
その活動地であるシリアとトルコで、今年2月に大地震が起きました。幸いなことに生徒やその家族、スタッフは無事で、地震から1ヶ月ほどで幼稚園と補習校は再開できています。しかし、地震から半年以上経った今も、シリア北部では、校舎の修復が十分に進んでいません。
「緊急性の高さ」が分かりやすい、医療や住居に支援が集中しており、教育支援に予算がついていないためです。ですが、学校に行かない期間が長くなると、学校に戻るのが難しくなる、というのは皆さんも想像いただけるのではないでしょうか。それはシリアでも同じです。
教育支援は継続性も大事ですが、緊急性の高い支援とも言えるのです。
今回のシリアは、10年以上戦争が続く中で起きた地震で、本当に厳しい状況です。
是非、皆さんの力で一緒に、校舎を修復し、シリアの子ども達が未来を描ける、希望を持てる、そんな活動を一緒に作ってください!パズルのピースのように、一人一人の力が集まることで、きっと大きなチカラになると信じています。私たちと一緒に活動する仲間になっていただけることを心よりお待ちしています!
■中野 貴行プロフィール(シリア支援団体Piece of Syria代表 / 元シリア青年海外協力隊)
2008-10年、青年海外協力隊としてシリアで活動。2015年から難民になったシリア人、シリア支援団体を訪ねて中東・欧州10カ国を訪問。2016年、「シリアをまた行きたい国にする」ことを目指して、シリア支援団体Piece of Syriaを設立。トルコのシリア人NGOと協働し、シリア国内避難民、トルコのシリア難民への教育支援を実施。2020年よりケニアでJICA専門家として働く妻の随伴家族としてケニア在住。2023年、ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100」に選出。「好きな場所ではたらく」(お仕事ノンフィクション編集部編、岩崎書店、2023年)
■ Piece of Syriaについて
Piece of Syriaは、「シリアをまた行きたい国にする」ことを目指し、2016年に設立、2021年NPO法人化。シリアと聞くと「戦争」「危険」「難民」というイメージを持つ方は多くいるかと思います。
しかし、2011年3月に戦争が始まる以前は、医療・教育は無料で、治安も日本以上に良く、昼の2時まで働けば家族10人が暮らせる豊かな日常がありました。シリアの人たちのおもてなしは旅人には有名で、歴史ある遺跡とともに非常に人気の旅行先でもありました。
Piece of Syriaは、今ある課題だけでなく、本来シリアが持っていた魅力も含めて伝えること、そして長い戦争からの復興・平和構築の主体である子ども達が基礎教育を受けることで、シリアが平和になり、また魅力的で行きたくなる国となることを目指しています。
国際平和映像祭で「なんとかしなきゃ賞」を受賞する他、「シリアの今と昔」を伝えながら、平和について考えてもらう講演・写真展などを、日本全国の学校や地域、オンラインで実施しています。
「どこからも支援がない地域への教育支援」として、トルコのNPO「Education Without Borders」と協力して、シリア北部の幼稚園・小学校、トルコ南部のシリア難民向け補習校を運営し、現在まで2000人の子ども達に教育を届けてきました。
Web: http://piece-of-syria.org/
Facebook: https://www.facebook.com/piece.of.syria/
Instagram: https://www.instagram.com/piece.of.syria/
Twitter: https://twitter.com/piece_of_syria
Youtube: https://www.youtube.com/c/PieceofSyria
寄付:https://piece-of-syria.org/whatyoudo/donation.html
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