ZEN大学HARC、コンテンツ産業の第一人者による証言映像「オーラル・ヒストリー コレクション」を公開
第1弾は旧株式会社エニックス創業者の福嶋康博氏、マンガ家の里中満智子氏など

ZEN大学コンテンツ産業史アーカイブ研究センター(以下、HARC)は、日本のコンテンツ産業に関わる各分野で活躍した、業界の第一人者の証言を映像と文字起こし資料で記録した「オーラル・ヒストリー コレクション」の第1弾を2025年7月23日(水)に公開しました。
第96回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した映画『ゴジラ-1.0』のVFXなどを手掛けた株式会社白組の創業者である島村達雄氏、ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズを世に送り出した旧株式会社エニックス創業者の福嶋康博氏、『アリエスの乙女たち』をはじめとしたマンガ作品で知られる里中満智子氏など、日本のコンテンツ産業の発展における貴重な証言を学術的なデジタルデータとして保存しています。これらのコレクションは、HARCのサイトおよび文部科学省認定の国際共同利用・共同研究拠点である「日本文化資源国際共同研究拠点」のデータベースに掲載され、研究資料としてどなたでも自由に閲覧することができます。
☑︎ 日本のコンテンツ産業の発展における貴重な証言を歴史資産として次世代に伝える
HARCのオーラル・ヒストリー コレクションは、ゲーム・アニメーション・マンガなどのコンテンツ産業やそれらを生み出す環境となってきたIT・ネット文化の各分野で活躍した人々の証言を、映像および文字起こし資料で次世代に残す取り組みです。
日本におけるコンテンツ産業は国際的な文化的影響力向上や経済の活性化にも貢献している一方、裏側で支えてきた方々の証言はすでにその多くが失われつつあるだけでなく、歴史的事実に基づいた客観的な評論や研究成果は多くはありません。オーラル・ヒストリーを歴史資産として研究や教育、事業創造など社会的な利活用のために公開していくことで、HARCはコンテンツ産業の次世代への知識継承を実現したいと考えています。すでにこれまでに60名以上のインタビューを実施しており、今後もオーラル・ヒストリー コレクションとして順次公開していく予定です。
【オーラル・ヒストリー コレクション 第1弾公開リスト】 ※敬称略
<IT>
後藤富雄(元日本電気株式会社/日本パーソナルコンピューター博物館館長、マイコンキット「TK-80」開発者)
菅正雄(元株式会社東芝/「Dynabook」開発や「SDカード」を考案)
村上憲郎(元Google日本法人 代表)
<ゲーム>
襟川恵子(株式会社コーエーテクモホールディングス 取締役名誉会長)
襟川陽一(株式会社コーエーテクモホールディングス 代表取締役会長 兼 取締役会議長/創業者)
福嶋康博(旧株式会社エニックス 創業者)
山下滋(株式会社セガ フェイブ 顧問/前一般社団法人日本アミューズメント産業協会会長)
<マンガ>
里中満智子(マンガ家/『アリエスの乙女たち』『天上の虹』など)
<アニメーション>
小川洋一(株式会社白組 代表取締役社長)
片渕須直(アニメーション映画監督/『この世界の片隅に』など)
島村達雄(株式会社白組 創業者)
原恵一(アニメーション監督/『クレヨンしんちゃん』など)
<ネット文化>
村井純(計算機科学者/「日本のインターネットの父」)
山川隆(元日商岩井株式会社/「ニフティサーブ」誕生に貢献)
ほか
◆公開ページ
・ZEN大学HARC オーラル・ヒストリー コレクション:https://zen.ac.jp/harc/archives/modern_history/oral_history/
・立命館大学ARCデータベース掲載 ARCとの連携によるデータベース(ZEN大学HARCオーラル・ヒストリーコレクション):https://www.dh-jac.net/db2/video/search_2024d40.php
☑︎ 日本の表現文化資源のアーカイブについて考える特別講義も開催
このほか、オーラル・ヒストリー コレクション公開日となる7月23日(水)13時00分からは、ZEN大学HARCと立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)の共同研究および学術交流を記念した特別講義「『アート・エンタテインメント』学ぶ、創る、残す〜伝統から現代まで〜」を開催します。日本の表現文化資源を「学ぶ」「創る」「残す」ことに焦点を当て、アーカイブの重要性や両センターの取り組み、未来に向けた文化創造の展望などについて語ります。本講義は、YouTubeおよびニコニコ生放送で無料配信します。
また、7月28日(月)には、専門家の解説とともに美術館等を巡る生放送番組「ニコニコ美術館」とのコラボレーションによる特別番組が放送されます。オーラル・ヒストリー コレクションを「美術館」に見立て、HARCの細井所長と郡司顧問が、ライター・エディターの橋本麻里氏、文筆家・ゲーム作家の山本貴光氏とともに案内します。
【共同研究締結記念 特別講義「『アート・エンタテインメント』学ぶ、創る、残す〜伝統から現代まで〜」 概要】
・日時:2025年7月23日(水) 13時00分〜14時30分
・登壇者:赤間亮(立命館大学ARCセンター長)、細井浩一(ZEN大学HARC所長) ※敬称略
・モデレーター:郡司聡 (ZEN大学HARC顧問)
・主催:ZEN大学コンテンツ産業史アーカイブ研究センター(HARC)、立命館大学 アート・リサーチセンター(ARC)
・内容
赤間亮 「アート・エンタテインメントとしての“創るアーカイブ”」
細井浩一「文化保存と創造をつなぐアート・エンタテインメントのアーカイブ戦略」
パネルディスカッション 「アート・エンタテインメントを『学ぶ』『創る』『残す』」
・配信URL
ニコニコ生放送:https://live.nicovideo.jp/watch/lv348097637
YouTube:https://www.youtube.com/live/OGohxGBcwf4
【ニコニコ美術館 特別番組 概要】
・番組タイトル:『ゴジラ-1.0』のVFXを手掛ける白組創業者、エニックス創業者、日本のインターネットの父ほか コンテンツ産業のキーマンの「証言」を収集、アーカイブ、研究する活動にせまる【ニコニコ美術館】
・日時:2025年7月28日(月) 19時00分〜20時30分
・出演者:細井浩一(ZEN大学HARC所長)、郡司聡(ZEN大学HARC顧問)、橋本麻里(ライター・エディター)、山本貴光(文筆家・ゲーム作家) ※敬称略
・内容:ZEN大学HARCが公開したオーラル・ヒストリー コレクションについて、解説を交えて紹介
・配信URL:https://live.nicovideo.jp/watch/lv348143412
❙ 立命館大学アート・リサーチセンターについて
立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)は、日本の文化芸術資源をデジタル・アーカイブし、“可視化”するーアート×テクノロジーによるデジタル・パブリックヒューマニティーズ推進拠点ーです。1998年の設立以来、デジタル・アーカイブ技術を活用したデジタル人文学の推進役として活動し、文部科学省21世紀COEプログラムやグローバルCOEプログラムなどに採択、2019 年度からは、文部科学省国際共同利用・共同研究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ国際共同研究拠点」(ARC-iJAC)に認定され、現在は、巨大なデータアーカイブを、一般市民にも活用してもらい、それを応用した知的生産活動を活発化するデジタル・パブリックヒューマニティーズの実現を目指しています。
立命館大学アート・リサーチセンターに関する詳細▶ https://www.arc.ritsumei.ac.jp/
❙ ZEN大学について
ZEN大学は、最先端のIT技術を活用し、すべての人に大学進学の機会を提供します。ZEN大学唯一の学部である「知能情報社会学部」では、特定の学問領域に偏らない学びを修めることで、激変するAI時代に対応して活躍するために必要なリテラシーを身につけることができます。
2025年7月23日(水)より、2025年10月入学生の出願受付を開始しました。また、2025年9月2日(火)からは2026年4月入学生の出願受付を開始します。ZEN大学では学ぶ意欲のある方々に対して広く高等教育の機会を提供するため、入学選考において学力試験は行いません。志望理由・小論文により選考します。
さらに詳しい情報は、ZEN大学のウェブサイトおよびパンフレットをご覧ください。
ZEN大学に関する詳細▶ https://zen.ac.jp/
最新パンフレット請求▶ https://zen.ac.jp/form
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