第2回 ASONE®ベスト ユースケースアワード 受賞のJR西日本、日東電工が法令遵守・業務効率化の優良事例を紹介

- ASONE®今後のアップデートも発表、社内規定管理の高度化へ -

レクシスネクシス・ジャパン

「法務・コンプライアンス業務を変革する」を掲げ、世界150カ国以上のビジネスで培った法令情報データベースとテクノロジーを掛け合わせ、「ASONE®(アズワン)」「Lexis+ AI™」などのリーガルSaasプロダクトを提供する レクシスネクシス・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:パスカル ロズィエ、以下当社)は、7月16日(水)、「第2回 コンプライアンス イノベーション アワード ― ASONE ®ベストユースケース アワード」を開催いたしました。


 本アワードは、ASONE®の活用によって、法務・コンプライアンス領域で優れた実践成果を挙げた企業を表彰するもので、今年は西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)および日東電工株式会社が受賞し、トークセッションを通じて、各社の実効性のある取り組み事例が共有されました。

2025年7月16日

■ アワード概要と選定基準

 昨年、日本での創業25周年を記念して初開催された本アワードは、第2回となる本年より「コンプライアンス イノベーションアワード」と名称を改め、広範な業界の知見と先進事例を称える場として実施されました。
 コンプライアンス業務におけるイノベーティブな発想や業務効率化への取り組み、テクノロジーの活用事例を広くご紹介・顕彰することを目的に、審査においては、公正性と透明性を重視しながら創造性と独創性、拡張性と適応性、コンプライアンスへの影響など、多角的な観点から総合的に評価を行いました。

 

■ パスカル代表取締役社長「新たな発見と実りある時間に」

 アワードの冒頭、代表取締役社長のパスカル ロズィエは次のように述べました。

「昨年の創業25周年を機にアワードを立ち上げ、多くの方々にご好評をいただきました。今年は名称を『コンプライアンスイノベーションアワード』と改め、企業の最前線でご活躍される皆様が、互いに学び合える“コミュニティの場”として開催しております。受賞企業による革新的な取り組みやテクノロジーの活用事例を通じて、業界を超えたベストプラクティスに触れていただき、皆様のコンプライアンスDX推進にお役立ていただければ幸いです。本日のイベントが、新たな発見と実りある時間となることを願っております」。

■ 受賞企業紹介

西日本旅客鉄道株式会社 (JR西日本) 

ガバナンス推進本部 法務部 課長 

佐々江 理 様

導入状況

2022年よりASONE®を導入し、グループ会社90社超にわたり、法政策情報を活用し、法令改正情報のモニタリングや発信を実施、コンプライアンスの強化と法令遵守の運用体制を整えています。

事例紹介
西日本旅客鉄道(JR西日本)では、ASONE®を90社超のグループ会社全体に導入し、法令改正情報の収集・配信体制を整備しています。各部門・支社等にもアカウントを配布し、これまで法令対応に関心の薄かった企業にも導入が進み、法令遵守の意識醸成がされています。従来は関係省庁のホームページなどから人手で情報を集める必要がありましたが、導入によって業務負担の軽減と情報の正確性が向上しました。

法務部では、横断的な法改正への対応を主導するとともに、グループ会社との間でどのような法令が必要かを共有し、横連携に取り組んでいます。一方で、配信される法情報が現場で実際に活用されているかどうか、必要性が理解されているかといった実態把握は今後の課題です。今後は、各箇所において ASONEをこれまで以上に有効活用することで、グループ全体のコンプライアンスの実効化に取り組んでいく方針です。

日東電工株式会社 

品質管理保証部 化学物質管理部 第1グループ長 

九鬼 桜 様

導入状況

2019年から導入を開始し、法令監視業務の効率化を推進、属人化からの脱却への第一歩として、システム的なアプローチを採用し、拠点の環境安全部と本部と一体となったコンプライアンス対策を構築しています。

事例紹介

現在ASONE®を導入しているのは、国内の主要6拠点とグループ会社4社を含む計10拠点の環境安全部。法令対応が求められる化学物質管理部門を中心に、各拠点で管理すべき90もの法令情報を一括で収集・配信できる体制を構築しました。以前は、各拠点の担当者が分散的に情報収集していた作業が一本化されたことで、業務負荷の軽減と情報の正確性向上が図られ、法令改正への対応スピードも向上。また、チェックシートは教育ツールとしても活用され、初めての人にも使いやすく、現場担当者の理解促進にも貢献しています。

特に評価されているのは、拠点ごとに必要な法令だけを選んで配信できる機能。これにより、情報量の多さによる負担を軽減し、工場の規模や体制に応じた柔軟な運用が可能になりました。また、導入を機に現場からの法令に関する相談も増加し、化学物質管理部と各現場との新たな接点が生まれました。

過去には各拠点に法令対応の専門人材が配置されていたものの、退職や組織変更により体制が変化。そうした中でASONE®の導入は、法律監視活動の風化を防ぎ、情報の属人化を解消する第一歩になりました。今後は社内ルールの整備を進め、専門部門だけでなく、より多くの部署が法令を正しく理解し、守れる仕組みづくりに取り組む方針です。

■ 今後のASONE®:「業務規程コネクト」アップデートで法令遵守の高度化を支援

 イベント後半では、レクシスネクシス・ジャパンのシニアプロダクトデベロップメントマネージャー・神戸博之より、ASONE®の今後のアップデート計画について発表がありました。

 ASONE®は、2005年の前身サービス展開を経て、2012年にローンチ。2015年からはver.2として現 法政策情報を展開。以降もユーザーのコンプライアンス課題に応じたモジュール拡張を続けてきました。中でも、「ASONE®業務規程コネクト」は、法改正と連動した社内規定のスマートな管理を実現する機能として注目されています。

 この機能では、官報に基づくすべての法令改正に対応した独自のデータベースを構築し、改正の差分を条文単位で履歴として蓄積。社内規定内の記述と改正法令の紐づけが可能で、膨大な調査工数の削減と法令遵守の徹底を同時に支援しています。

 今後は、グループ内での文書管理がより柔軟にできるよう、2025年10月までに組織単位での運用対応やアクセスコントロールの強化を予定。メッセージ機能の搭載により、複数担当者による規定管理の共同作業も可能となります。さらに11月以降は、規定文書内の画像管理や検索性の向上など、ユーザビリティを意識した拡張も計画しています。

■ 開催概要

名称   :「コンプライアンス イノベーション アワード ー ASONE®ベスト ユースケース」

日時   :2025年7月16日(水) 15:00 - 18:30                   

場所   :レクシスネクシス・ジャパン株式会社

東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー11階

■ 会社概要

社 名     :レクシスネクシス・ジャパン株式会社

所在地   :東京都中央区八重洲 2-2-1 東京ミッドタウン八重洲

       八重洲セントラルタワー11 階

代表者   :パスカル・ロズィエ

設 立   :1999年 2月 16日

事業内容:

  • 企業、法律事務所、大学、官公庁等に対するコンプライアンス

  • 法令、行政基準、判例、知財、企業情報等の専門的データベースや支援ツール

  • コンサルティングサービスの提供

サイト:https://www.lexisnexis.com/ja-jp

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会社概要

URL
https://www.lexisnexis.com/ja-jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都中央区八重洲2-2-1 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー11階
電話番号
03-6739-4700
代表者名
パスカル・ロズィエ
上場
未上場
資本金
-
設立
1999年02月