日本アルコン、クリアな遠方視に注力した新コンセプト老視矯正眼内レンズ「ACTIVE FOCUS™」発売
~良好なコントラスト感度と見える範囲の広さがアクティブなライフスタイルを応援~
今回発売した「アクリソフ®IQ ACTIVE FOCUS™」は、アルコン独自の技術・デザインにより、これまでの老視矯正眼内レンズの弱点を解消した新しいコンセプトの眼内レンズです。回折構造の中心領域が遠方に光を100%配分する構造と、瞳孔径に応じて光を最適配分する「アポダイズ回折」デザインの組み合わせにより、グレア・ハロー現象をより少ないレベルに抑え、単焦点眼内レンズに匹敵する良好なコントラスト感度を提供します。また、加入度数の減弱と遠方に多くの光が配分される構造により、遠方から中間・近方の見え方が強化されており、遠方を見た際のにじみやぼけが低減されます。
これまでの老視矯正レンズは暗い場所や夜にライトを見ると、光の輪や眩しさを感じやすく、夜間ドライブには向かない側面がありましたが、本製品はグレア・ハロー現象をより少ないレベルに抑え、質の高い遠方視と中間・近方の視力補正をもたらすことができるため、夜間にドライブする機会が多い方やゴルフやテニスなどのスポーツを楽しみたい方など、アクティブなライフスタイルを好む方により適した眼内レンズです。
<製品特長>
- 質の高い遠方視と中間・近方の視力補正
- 当社の単焦点非球面眼内レンズ「アクリソフ® IQ」に匹敵するコントラスト感度
- アポタイズ回折構造(遠方に光を100%配分する構造)より、グレア・ハロー現象の抑制
- 乱視矯正用の「アクリソフ®IQ ACTIVE FOCUS™ トーリック」は術後の安定性が高く、目の中でレンズが5度以上ローテーションした症例は0.75%にとどまる(1)
アルコンでは、1994年に世界で初めてアクリル製の折り畳み式単焦点眼内レンズのアクリソフ®シリーズを発売し、それ以降、小さな切開創から眼内レンズを折りたたんでレンズを挿入でき、自然な見え方を実現する着色レンズ、夜間時の見え方を改善する非球面レンズ、乱視矯正用レンズ、そして遠近問わず視力を矯正できる老視矯正眼内レンズなど、多岐にわたる製品を白内障患者様に提供してきました。アルコンは今後も、より良い視界・視野を可能にする革新的な技術を通じて、白内障患者様の術後のQOL(Quality of Life:生活の質)向上に貢献してまいります。
* 理論的A定数(光学式測定機器)
** 米国の14施設294眼を対象とした臨床データに基づいたA定数(光学式測定機器)
*** 販売名:IOLデリバリーシステム(カートリッジ) 医療機器承認番号:22000BZX01096000
白内障について
白内障は、目の水晶体が濁り、眼球壁の最内層にある網膜に光が届きづらくなることで視力が低下する病気です。世界で失明原因のトップとなっている白内障は、年齢とともに発生率が増加し、80代以上ではほぼ100%の人が白内障に罹患するというデータが提出されているほど、誰もが発症する可能性のある病気です(2)。 現在、世界全体で2000万人もの人々が白内障によって失明しており、失明原因の51%を占めていると報告されています(3)。日本では眼科医療の発達により、白内障による失明は3.8%、失明原因の第6位にとどまっていますが(4)、高齢化社会が進む日本では、今後も患者数の増加が見込まれます。日本アルコンでは、白内障や眼内レンズに関する情報サイト「白内障情報室」http://www.cataract-iol.jp/を運営しています。
About Alcon
日本アルコン株式会社は、ノバルティスグループのアイケア事業部門を担うアルコンの日本法人で、今年、設立45周年を迎えました。アイケアのリーディングカンパニーであるアルコンは、幅広い製品の提供を通じて人々のより良い視界と生活の改善に寄与することを使命としています。年間2億6千万人以上の白内障、緑内障、角膜疾患や屈折異常に悩む世界中の人々にアルコン製品をご利用いただいておりますが、未だ治療法がない眼疾患もあり、引き続き多くの人たちのアイケアニーズに応えることが求められています。私たちは「アイケアの再創造」をミッションとして、革新的な製品の開発、アイケアの専門家とのパートナーシップや質の高いケアへのアクセスを高めるためのプログラムの提供を行っております。詳細はwww.alcon.co.jp をご覧ください。
References
(1) Potvin R, et al. Toric intraocular lens orientation and residual refractive astigmatism: an analysis. Clin Ophthalmol. 2016; 10; 1829-1836
(2) Minds 白内障診療ガイドラインの策定に関する研究
(3) 世界保健機関(WHO)
(4) 2007年厚生労働省研究班調査報告書
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