TIS、クラウドオーケストレーション・ソフトウェア『CloudConductor』の1.0版をOSS公開
~ 高可用性が求められるシステム構築のためのサンプルパターンを追加 ~
ITホールディングスグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:桑野 徹、以下TIS)は、独自開発したクラウドオーケストレーション・ソフトウェア『CloudConductor(クラウド コンダクター)』の新バージョン1.0版を、オープンソース・ソフトウェア(OSS)として3月27日に公開したことを発表します。
<『CloudConductor』オフィシャルサイト>
Official Site:http://cloudconductor.org
Github:https://github.com/cloudconductor
1.0版には、「高可用性が求められるシステムを構築するためのサンプルパターンの追加」や「システムのスケールイン・スケールアウトの対応」などの機能が追加されています。
これにより、以下のような場面での『CloudConductor』の適用が実現可能となりました。
・クリティカルな可用性が求められるシステム(冗長化されたシステム)に監視やバックアップ等の運用機能も備えたシステムを自動でクラウド上に構築する
・特定のクラウドにロックインされず、稼働中のシステムを別のクラウド環境へ移行する
・災害発生時に別のクラウド上にバックアップシステムを復旧する
<CloudConductorの全体構成図>
『CloudConductor』は、クラウド時代のシステムインテグレーションの課題に対応するためのデザイン指向のクラウドオーケストレーションツール※1です。「ビジネス機会を逃さないための、臨機応変なクラウド構築」「属人化抑制のためのシステムのパターン化」などを実現する機能を実装し、従来は一度構築すると移設が困難だったシステム基盤を、業態やビジネス環境の変化に対応したシステム環境への乗り換えを容易にします。
具体的には、様々なクラウドへのシステムの引越し、データセンター障害時の復旧、類似システム(ミラー環境やテスト環境など)の構築など様々な要求に対して、容易にシステム構築/運用をオーケストレーションします。
※1:複数の仮想マシンや仮想ネットワーク、仮想ストレージなどから構成されるシステムの基盤全体を、設定含めて整合した状態で一挙に構築することが出来るツール。代表的なものでは「AWS CloudFormation」や「OpenStack Heat」など。
■『CloudConductor』を活用したシステム復旧の実証実験
TISでは、『CloudConductor』を活用した実証実験も積極的に進めています。2014年11月には、宮城県登米市において実施した災害発生後のシステム復旧の実証実験に『CloudConductor』を活用しました。本実証実験では、災害発生後に発生する一時的なシステム停止を想定し、『CloudConductor』を活用したクラウド間フェイルオーバーの検証を行い、災害発生より6分53秒で重要文書システムと危機管理情報共有システムを復旧させるという成果を実現しました。
また、この実証実験では『CloudConductor』を⽤いることで、通常時はCPU、ストレージなどのクラウド上のリソースの消費を最⼩限に抑え、常時DR(Disaster Recovery)サイトを保持しなくても災害発⽣時に災害復旧クラウドへICT システムを短時間かつ⾃動的に復旧できることを検証しました。
<障害発生からシステム切り替えまでの流れのイメージ>
・宮城県登米市で実施した災害復旧実証実験のレポート
http://cloudconductor.org/posted_a_dr_report.html
■『CloudConductor』の今後の取り組みと将来構想
TISでは、『CloudConductor』開発プロジェクトを通じて、近年注目されている『SDx(Software-Defined Anything) 』の技術を活用し、“ハイブリッドクラウド”などの多種多様なシステム稼働環境を統合的に管理するソフトウェアの技術開発を目指しています。
また、様々な顧客ニーズに応えるための機能拡張と本ソフトウェアで利用するサンプルパターンを整備することで、簡単な操作で自動的にクラウド上に多数のサーバやネットワークを適切に配置することを可能にします。さらに、通常のエンタープライズシステムが必要とするバックアップ、高可用性、監視、システム運用などの非機能要求もテンプレートに組み込むことで、システムの構築から運用を網羅したクラウドオーケストレーションの実現を目指します。
『CloudConductor』を活用することで、システムの設計、構築、運用の各段階で、プライベートクラウドやパブリッククラウドといった稼働環境に依存しないシステム構成を組むことが可能となります。
『CloudConductor』の今後の機能拡張や実証実験としては、以下を予定しています。
・システムのポータビリティの追求
SDN/SDS技術への対応、対応クラウドの拡充、サンプルパターンを整備することでシステムのポータビリティを向上させていく。
・実事業での実証実験、プロトタイプへの適用事例の創出
①DR(Function) without DR(Site)
実際に運用している高度なシステムをDR専用の環境を保持することなく、DRを実現していく“DR(Function) without DR(Site)”の実証実験を実施する。
②Progressive Infrastructure Migration (PIM)
すでに構築されているシステムを、CloudConductorを活用して漸進的なクラウド移行を行う“Progressive Infrastructure Migration (PIM)”の検証を行う。
■経済産業省の「中小企業等省エネルギー型クラウド利用実証支援事業」への採択
『CloudConductor』への取組みは、経済産業省の平成26年度「中小企業等省エネルギー型クラウド利用実証支援事業」の交付先に採択され、開発/検証を実施しています。
詳細は以下、経済産業省のWebサイトをご参照ください。
・採択結果について
http://www.meti.go.jp/information/publicoffer/saitaku/s140515001.html
TIS株式会社について
ITホールディングスグループのTISは、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。詳細は以下をご参照ください。http://www.tis.co.jp/
ITホールディングスグループについて
ITホールディングスグループは、約2万人、50社から成るIT企業グループです。グループ各社が様々なエキスパートであり、日本国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのクライアントのビジネスとその先にあるお客様の日々を支えています。クライアントの課題を解決するだけでなく、クライアントのさらにその先にあるお客様のニーズを先取りして一歩進んだ提案をしていきます。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
Official Site:http://cloudconductor.org
Github:https://github.com/cloudconductor
1.0版には、「高可用性が求められるシステムを構築するためのサンプルパターンの追加」や「システムのスケールイン・スケールアウトの対応」などの機能が追加されています。
これにより、以下のような場面での『CloudConductor』の適用が実現可能となりました。
・クリティカルな可用性が求められるシステム(冗長化されたシステム)に監視やバックアップ等の運用機能も備えたシステムを自動でクラウド上に構築する
・特定のクラウドにロックインされず、稼働中のシステムを別のクラウド環境へ移行する
・災害発生時に別のクラウド上にバックアップシステムを復旧する
<CloudConductorの全体構成図>
『CloudConductor』は、クラウド時代のシステムインテグレーションの課題に対応するためのデザイン指向のクラウドオーケストレーションツール※1です。「ビジネス機会を逃さないための、臨機応変なクラウド構築」「属人化抑制のためのシステムのパターン化」などを実現する機能を実装し、従来は一度構築すると移設が困難だったシステム基盤を、業態やビジネス環境の変化に対応したシステム環境への乗り換えを容易にします。
具体的には、様々なクラウドへのシステムの引越し、データセンター障害時の復旧、類似システム(ミラー環境やテスト環境など)の構築など様々な要求に対して、容易にシステム構築/運用をオーケストレーションします。
※1:複数の仮想マシンや仮想ネットワーク、仮想ストレージなどから構成されるシステムの基盤全体を、設定含めて整合した状態で一挙に構築することが出来るツール。代表的なものでは「AWS CloudFormation」や「OpenStack Heat」など。
■『CloudConductor』を活用したシステム復旧の実証実験
TISでは、『CloudConductor』を活用した実証実験も積極的に進めています。2014年11月には、宮城県登米市において実施した災害発生後のシステム復旧の実証実験に『CloudConductor』を活用しました。本実証実験では、災害発生後に発生する一時的なシステム停止を想定し、『CloudConductor』を活用したクラウド間フェイルオーバーの検証を行い、災害発生より6分53秒で重要文書システムと危機管理情報共有システムを復旧させるという成果を実現しました。
また、この実証実験では『CloudConductor』を⽤いることで、通常時はCPU、ストレージなどのクラウド上のリソースの消費を最⼩限に抑え、常時DR(Disaster Recovery)サイトを保持しなくても災害発⽣時に災害復旧クラウドへICT システムを短時間かつ⾃動的に復旧できることを検証しました。
<障害発生からシステム切り替えまでの流れのイメージ>
実証実験の詳細は以下URLをご参照下さい。
・宮城県登米市で実施した災害復旧実証実験のレポート
http://cloudconductor.org/posted_a_dr_report.html
■『CloudConductor』の今後の取り組みと将来構想
TISでは、『CloudConductor』開発プロジェクトを通じて、近年注目されている『SDx(Software-Defined Anything) 』の技術を活用し、“ハイブリッドクラウド”などの多種多様なシステム稼働環境を統合的に管理するソフトウェアの技術開発を目指しています。
また、様々な顧客ニーズに応えるための機能拡張と本ソフトウェアで利用するサンプルパターンを整備することで、簡単な操作で自動的にクラウド上に多数のサーバやネットワークを適切に配置することを可能にします。さらに、通常のエンタープライズシステムが必要とするバックアップ、高可用性、監視、システム運用などの非機能要求もテンプレートに組み込むことで、システムの構築から運用を網羅したクラウドオーケストレーションの実現を目指します。
『CloudConductor』を活用することで、システムの設計、構築、運用の各段階で、プライベートクラウドやパブリッククラウドといった稼働環境に依存しないシステム構成を組むことが可能となります。
『CloudConductor』の今後の機能拡張や実証実験としては、以下を予定しています。
・システムのポータビリティの追求
SDN/SDS技術への対応、対応クラウドの拡充、サンプルパターンを整備することでシステムのポータビリティを向上させていく。
・実事業での実証実験、プロトタイプへの適用事例の創出
①DR(Function) without DR(Site)
実際に運用している高度なシステムをDR専用の環境を保持することなく、DRを実現していく“DR(Function) without DR(Site)”の実証実験を実施する。
②Progressive Infrastructure Migration (PIM)
すでに構築されているシステムを、CloudConductorを活用して漸進的なクラウド移行を行う“Progressive Infrastructure Migration (PIM)”の検証を行う。
■経済産業省の「中小企業等省エネルギー型クラウド利用実証支援事業」への採択
『CloudConductor』への取組みは、経済産業省の平成26年度「中小企業等省エネルギー型クラウド利用実証支援事業」の交付先に採択され、開発/検証を実施しています。
詳細は以下、経済産業省のWebサイトをご参照ください。
・採択結果について
http://www.meti.go.jp/information/publicoffer/saitaku/s140515001.html
TIS株式会社について
ITホールディングスグループのTISは、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。詳細は以下をご参照ください。http://www.tis.co.jp/
ITホールディングスグループについて
ITホールディングスグループは、約2万人、50社から成るIT企業グループです。グループ各社が様々なエキスパートであり、日本国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのクライアントのビジネスとその先にあるお客様の日々を支えています。クライアントの課題を解決するだけでなく、クライアントのさらにその先にあるお客様のニーズを先取りして一歩進んだ提案をしていきます。
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