経験者195名に聞く「リスキリングの実態調査」〜 “やらされリスキリング”や、学んだスキルを企業側が活かしきれない”報われないリスキリング”の存在が明らかに!? 〜
※現状とは異なる新しい職種/職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルや知識を習得すること
▢ 調査概要
1.リスキリングをはじめたキッカケの1割は自発的ではない
2.途中で挫折した人は5人に1人
3.不満を感じた事がある人は8割以上。学んだスキルを職場が活かしてくれない“報われないリスキリング”問題が明らかに
4.リスキリングに利用したものは「学校」等の対面オフラインサービスよりも「ネット検索」や「オンライン学習サービス」の方が上回る結果に
▢ 1. リスキリングをはじめたキッカケの1割は自発的ではない
過去にリスキリングを経験したことがある195名に対し、リスキリングをはじめた目的を尋ねたところ「不足している知識やスキルの補足」(42.1%)、「新たな知識やスキルへの興味」(37.9%)といった能動的な理由が上位になるものの、「会社(上司・人事)からの要請」(14.9%)、「会社での費用補助」(16.4%)といった自発的ではないキッカケの人も1割程度存在する結果となりました。
▢ 2. 途中で挫折した人は5人に1人
リスキリング当時の実施状況について尋ねたところ、「途中で断念した」人が18.5%、「設定した目標をクリアした/最後まで受講した」人が81.5%となり、5人に1人程度(18.5%)が途中で挫折していることが明らかになりました。その理由は「時間がなくなった」(52.8%)が半数以上を占める中、「義務感を感じた」「はじめたキッカケが自発的でない」といった“やらされリスキリング”の人も1割程度存在してました。
▢ 3. 不満を感じた事がある人は8割以上。学んだスキルを職場が活かしてくれない“報われないリスキリング”問題がある
リスキリングを経験した後において、不満を感じたことについて尋ねたところ、「給与/キャリアアップに繋がらない」(それぞれ29.0%/24.6%)が上位に挙げられた一方、「仕事での活用機会がない」(22.8%)、「人事制度に反映されない」(19.6%)、「学んだスキルを活用する体制・風土に会社が変わらない」(14.5%)といった受け皿としての職場環境に問題がある“報われないリスキリング”も一定数存在することが明らかになりました。
■リスキリング後の不満エピソード
・職業訓練で資格を取ったが、転職先に有利に採用される条件としてあまり生かせなかった(41歳、男性、茨城県)
・転職先で必要だと思っていたが、実際には仕事先でのやり方があるので、いかせることはできなかった(54歳、女性、徳島県)
・個人個人で努力してスキルを上げるのは義務、しかし人事評価や報酬には反映させないという会社のスタンスに失望した(48歳、女性、福岡県)
・資格取得をしたが、あまり関係の無い部署への異動があった(54歳、女性、神奈川県)
・事務から介護支援員へと変えられ、介護事務の資格を生かす場がなくなった(29歳、女性、大分県)
▢ 4. リスキリングに利用したものは「学校」等のオフラインサービスよりも「ネット検索」や「オンライン学習サービス」の方が上回る結果に
リスキリングの際に利用したものを尋ねたところ、「インターネット検索」(39.1%)や「オンライン学習サービス」(30.4%)といったオンラインサービスの方が、リーズナブルでアクセスしやすいことから、「リアルセミナー」(21.7%)、「学校」(18.1%)などのオフラインでの対面サービスを上回る結果となりました。コロナ禍以降、オンライン学習でスキルアップを行うという選択肢が市民権を得始めていることが想定されます。
▢ WHITE株式会社 代表取締役 横山のコメント
人生100年時代に生きる私達にとってリスキリングは不可欠だと感じています。
近年ではChatGPTなどの生成AIが実務での実用レベルにまで成長するなど変化がありましたが、新しいソフトウェア活用のためには新たな知識/スキルのインプットを要します。
しかし、バズワードに飛びつきその目的を定めず実施すると この調査で明らかになったような”やらされリスキリング”に陥りやすいと感じます。
リスキリングは、企業側の戦略的ニーズに基づく新たなスキルの獲得を目指すものです。そのためには社員に対して今後必要となるスキルを提示し、社員が自身の現在のスキルと比較した上で、不足しているスキルを認識してもらい、リスキリングに取り組む流れを構築することが求められます。
また、その結果を評価し、「最適な部署異動」や「人事主導によるキャリアパス設計」など、企業側が積極的に行うべきアクションも存在します。
※なお、このような取り組みにより、社内で不足していた技術職の80%を社内異動で充足させることに成功した企業も存在します。
これらが不十分な場合、習得したスキルを活用する場が持てず、時間と共に風化・形骸化する“報われないリスキリング”になりかねません。
目的を定め、効果を測定し、その結果を評価に反映する合理的制度/設計が今後日本にも求められていくのではないでしょうか?
わたしたちはDX人材育成サービスの「MENTER」を通じて、ソフトウェアやAIを正しく/安全に使いこなせるヒトへの進化をサポート、リスキリング機会を提供しています。
正しくソフトウェアを使いこなす人を増やすことが、より良いサービスへの改善/発明に繋がると信じており、良いサービスであふれる社会づくりに人材面から貢献していきたいと考えています。
▢ 調査データについて
調査名称:リスキリングに関する実態調査
調査機関:Fastask
調査対象:全国のリスキリング経験者
調査方法: インターネットリサーチ
調査期間:2023年7月12日〜2023年7月19日
有効回答数:195件
※調査結果の引用時のお願い:本調査内容を転載/ご利用いただく場合は出典元の表記をお願いします。
(例:「MENTERの調査によると」「MENTER調べ」など)
▢ WHITE株式会社について
デジタルに強い人材を育成 / 伴走 / 紹介 事業を運営する会社です。
・本社所在地 :神奈川県横浜市中区尾上町3-35 横浜第一有楽ビル 3F
・代表者名 :代表取締役社長 横山 隆
・事業内容 :文系DX人材育成、DX支援、人材紹介
・設立年月日 :2017年1月5日
・会社HP :https://wht.co.jp/
・MENTER :https://menter.jp/
・MENTER PERSONAL:https://personal.menter.jp/
・ITスキルアップ相談室:https://menter.jp/blog/
▢ 導入企業(一部抜粋)
花王グループカスタマーマーケティング株式会社、株式会社うるる、株式会社オンワードデジタルラボ、株式会社CaSy、株式会社iDA、株式会社エー・ビー・シー メディアコム、炭平コーポレーション、みずほビジネスパートナー株式会社、ダイドー株式会社、日産専用船株式会社、株式会社パルコ、髙島屋労働組合、他
▢ サービス詳細
詳細はこちら https://menter.jp/
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