ESG x 交通データによる不動産価値の創出への協業を開始
建物の交通接続性(コネクティビティ)を定性・定量評価し、ESGインパクトから不動産の価値向上へ
株式会社GOYOH(本社所在地:東京都新宿区、代表取締役:伊藤 幸彦、以下GOYOH)は、株式会社Spatial Pleasure(所在地:東京都世田谷区、代表取締役:鈴木 綜真、以下Spatial Pleasure)と、機関投資家や不動産ファンドなどが保有する不動産へ向けた、建物の交通接続性の評価とESG改善サービスの提供に関するパートナーシップに合意しました。
当パートナーシップを通じて、両社の持つ独自のデータやソリューションの連携により、不動産の交通に関するスコアを利便性やESGの観点から評価し、機関投資家の保有する不動産の経済的価値への転換や改善、不動産の賃料のモデリングや最適化、建物の交通による環境性の向上といったソリューションを提供します。
■協業の背景
世界のCO2排出量の約半分が、不動産と交通から日々排出されており、不動産と交通は世界的な脱炭素社会への実現に向けて中心的な役割と責任を担っています。
また交通は不動産同士を結びつけるものとして、相互に密接に関係しており、不動産の価値が決まる重要な要素として交通の利便性が挙げられますが、今までこの交通利便性における評価は「駅から徒歩~分」などの曖昧な評価基準に留まっていました。
一方で、近年高まるテーマである、「脱炭素社会への移行」、「ESGのSである社会的な価値」、「不動産投資家にとっての経済性」などの交通における評価基準がなく、機関投資家などの不動産投資家にとっては、これらの課題へ取組む糸口をつかむための評価や改善ソリューションが確立されていません。
この度のパートナーシップは、GOYOHの持つ不動産ESGソリューションとグローバル機関投資家とのネットワークと、Spatial Pleasureの持つ交通データの解析ソリューションを掛け合わせることにより、新たな軸の交通接続性(コネクティビティ)とESG項目の解析とスコア化が可能となり、改善とともに不動産の価値を向上させ、社会的なインパクトを世の中へ創出する取組みとなります。
■今後の展開
GOYOHの展開する不動産の脱炭素・ESGインパクトにより不動産価値を創出するプラットフォーム「EaSyGo」と、Spatial Pleasureの提供する交通データ解析サービスの連携により、オフィスビル、商業商業施設、賃貸住宅や公共施設、リゾート施設などのあらゆる建物の交通接続性(利便性、環境性、安全性など)を定性・定量的に解析し、改善ソリューションを提供していきます。
さらにビルの脱炭素計画や、入居テナント企業の脱炭素目標と連携したCO2排出量の可視化や、省エネにつながる行動変容を促すことにより、不動産オーナーや運営者、機関投資家が目指すネットゼロへ向けた持続可能な不動産事業を支援していきます。
また脱炭素をはじめ、金融、リスクマネジメント、スマートシティ、地方創生といった様々なテーマへと展開・連携を拡げていきます。
この度の、Spatial Pleasureとのパートナーシップは、「不動産から社会の課題を解決する」というGOYOHの目指す取り組みを大きく加速させる機会となります。
■Open Network Lab発のコラボレーション
今回のパートナーシップは、株式会社デジタルガレージが運営するアクセラレータープログラム「Open Network Lab」の第22期(GOYOH)および第26期(Spatial Pleasure)にて、最優秀賞である【Best Team Award】および【Audience Award】をダブル受賞したスタートアップ企業2社によるコラボレーションです。
GOYOHとSpatial Pleasureは、デジタルガレージグループの⽀援と事業リソースを活⽤し、またその他のプレーヤーとも広く連携し協業を進めていきます。
Open Network Lab:https://onlab.jp/
■株式会社DGインキュベーション 取締役 CIO 前川 雅彦⽒からのコメント
「このたびのパートナーシップは、2社のスタートアップの共創により、社会の持続可能性への新たな価値軸とビジネスが⽣み出される事例と⾔えます。交通や不動産の各分野での特定の⽬的に留まらず、脱炭素、⾦融、都市開発や観光などさまざまな分野とも拡⼤・連携できる組み合わせです。デジタルガレージグループがこのような機会を⽣み出す⽀援ができたことは、我々の事業の中核テーマであるESGへの取り組みの意義として⼤きいと感じています。今回の枠組みと連携できる企業やスタートアップおよびテクノロジーのソーシングも含め、当パートナーシップを支援していきます。」
■株式会社Spatial Pleasure 代表取締役 鈴⽊ 綜真⽒からのコメント
「当社の事業ビジョンは、交通カーボンクレジットを通じた都市全体の最適化です。バスやシェアサイクルなどの交通事業者に加え、都市開発・都市計画に対するDMRVソフトウェアの提供により、外部性評価指標の導入を通した都市の(再)最適化を目指して事業に取り組んでいます。この度のGOYOH様とのパートナーシップにより、これらの分析を基軸とする指標データを不動産領域に展開させていただくことで、都市最適化において更なるインパクトをみ出すことができると確信しています。⾮常に楽しみです。」
■株式会社GOYOH 代表取締役 伊藤 幸彦からのコメント
「 コネクティビティ(交通接続性)の解析と不動産運用やESG評価としての活用は、私達が過去6年間に渡り、グローバル不動産投資家と検討を重ねてきた重要なテーマでした。しかし決定的なピースが欠けていました。それは交通領域の広範なデータの取得と解析でした。今回の協業により、遂にその実現が可能となります。当パートナーシップを通じてSpatial Pleasure様の提供する交通データ解析ソリューションを、当社の展開するサービス『EaSyGo』を中心とする不動産分野におけるESGソリューションと連携することにより、多くの不動産利用者や不動産オーナー、企業や個人のテナント、地域社会へ向けて持続可能性による価値提供が可能になると考えております。日々の企業活動や人々の生活における脱炭素社会への移行が求められるなか、両社による広範で先進的な取り組みによる社会インパクトを創出していきます。」
■株式会社Spatial Pleasureについて
会社名:株式会社Spatial Pleasure
代表者:代表取締役 鈴木 綜真
所在地:〒155-0032 東京都世田谷区代沢4丁目10−4 Orbit302
設立:2019年 5月
事業内容:交通領域に特化したDMRVソフトウェア開発
公式HP:https://spatial-pleasure.xyz
■株式会社GOYOHについて
会社名:株式会社GOYOH
代表取締役:伊藤 幸彦
所在地:東京都新宿区愛住町2
設立:2018年8月
事業内容:国内外の不動産・商業施設・住居用ITサービスの開発・運営
公式HP:https://www.goyoh.jp/easygo/
GOYOHは不動産とテクノロジーを融合させた持続可能な不動産運用サービスを提供する不動産テック企業として、機関投資家や不動産オーナーがテナントや利用者と協調して、行動変容や資本的な介入によるCO2削減やESGインパクトを創出し、不動産価値を生み出すための不動産ESGプラットフォーム「EaSyGo」を提供しています。
2021年のサービス開始以来、AXA REIM社やケネディクス社などのグローバル機関投資家や不動産運用会社が運用するオフィス、住宅、商業施設、ホテル、リゾート施設へサービスを提供しています。
GOYOHメンバーの特徴
GOYOHはグローバル機関投資家のための不動産脱炭素フレームワークであるCRREM(Carbon Risk Real Estate Monitor)のグローバル科学&投資家委員メンバーでもあり、不動産業界での世界的な脱炭素への枠組みに則ったソリューションを不動産の運用・運営の面で提供しています。またGOYOHの中核メンバーはグローバルな不動産投資とESG運用の分野において専門的な知見と経験を有しており、「ESG x 不動産運用」における実践的なノウハウを持っています。
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