工場のセキュリティ強化を支援

～サイバーセキュリティトレーニングに「FSIRT基礎」を追加して販売開始～

株式会社日立ソリューションズ・クリエイト

2024年9月25日 11時00分

　株式会社日立ソリューションズ・クリエイト（本社：東京都品川区、取締役社長：南　章一、以下、日立ソリューションズ・クリエイト）は、企業のサイバーセキュリティの人材育成、組織体制の強化を支援する「サイバーセキュリティトレーニング」のラインアップに、制御システムを扱う工場や生産ラインの安全な稼働、安全確保のためにセキュリティ対策やインシデント対応を行う組織「FSIRT（*1）（エフサート）」で働く技術者（以下、FSIRT技術者）の技術向上に資する知識習得に向け、「FSIRT基礎」（個人向け）を追加し、本日から販売開始します。
*1 FSIRT：Factory Security Incident Response Teamの略

　近年、工場のデジタルトランスフォーメーション（DX）推進に伴い、制御システムを狙ったサイバー攻撃は年々増加し、工場の生産ラインの停止、設備やシステム環境に対する破壊などが引き起こされ、企業に甚大な損害を与えるリスクが高まっています。そのような中、企業の制御システムにおけるセキュリティの技術的対応を行うFSIRTの整備が必要となっていますが、制御システムに関するインシデント対応について学べる教育は限られており、社内にFSIRTを構築しても技術者の育成が進まず、必要な知識や実践的なスキルをいかに身に付けるかが課題になっています。

　日立ソリューションズ・クリエイトは、コンサルティングから最適なセキュリティソリューションの提供、その後のセキュリティ維持まで、お客さまのセキュリティ対策をお客さまとともに考える「“協創型”セキュリティ」の提供を通じて、企業の継続的な存続と発展への貢献をめざしています。2020年11月には、企業におけるセキュリティ人材育成、組織対応力強化を支援するため、セキュリティやハッキングに関して高度な知識をもち、EC-Council（*２）の認定資格CEH（*３）を保有する当社のホワイトハットハッカーが講師を務めるサービス「サイバーセキュリティトレーニング」の提供を開始し、順次ラインアップを追加しています。

　この度、「サイバーセキュリティトレーニング」のセキュリティ人材強化トレーニングメニュー（個人向け）に、工場のセキュリティ強化を支援する「FSIRT基礎」を追加しました。

　「FSIRT基礎」では、マルウェア感染やサプライチェーンにおける脆弱性など、制御システムにおける脅威や脆弱性についての理解を深め、適切にインシデント対応するための知識を学べます。基礎的な知識に加え、現場での経験・体験を踏まえたノウハウや実践的なスキルの習得も可能なため、現場で活躍できる人材の育成を強力に支援します。

*２ EC-Council：電子商取引コンサルタント国際評議会

*３ CEH：Certified Ethical Hacker（認定ホワイトハッカー）

■「FSIRT基礎」の特長

１. 日立グループで蓄積されたノウハウ・スキルの習得が可能

　講義動画では、FSIRT技術者としてのインシデント対応について、長年、サイバーセキュリティに関するコンサルティングとソリューション提供を担当する日立製作所のセキュリティ専門家と、講師を務める当社のホワイトハットハッカーが討議します。日立グループ内で実践している対応方法や、現場での経験・体験談を通じて、「マニュアルの知識」にとどまらないノウハウやスキルを習得でき、FSIRT技術者として活躍できる人材の育成に貢献します。

２. 基礎から学べる分かりやすい講義

　講義には、制御システムを取り巻く外部からのマルウェア感染の脅威やサプライチェーンにおける脆弱性、制御システムを対象としたサイバー攻撃の事例といった内容から、インシデント対応サイクルにおけるFSIRTの役割など幅広い知識やノウハウを盛り込んでいます。今後、工場でセキュリティの技術的対応を担当するFSIRT技術者の職務に役立つ実践的なスキルを習得でき、現場で活躍できる人材の育成が可能です。

■「FSIRT基礎」のコース内容・価格