StockGraphy、ミャンマー古都バガンの伝統木彫工芸における3Dデジタルアーカイブ活用の検証を開始
バガン地域の老舗木彫工房Pauk Kan Wood Carvingと連携
株式会社StockGraphy(東京都 台東区 代表取締役:坂口秀之)は、バガン地域の木彫工房Pauk Kan Wood Carving(ミャンマー マンダレー地方)と連携し、バガンの伝統木彫りの試験的な3Dデジタルアーカイブを実施。同工房及び現地の観光業関係者と共同で、技術面の検証と現地観光業への応用についての検証を行います。
■ 本取り組みについて
バガン地域は世界三大仏教遺跡に数えられる広大な遺跡エリアであり、同時に多くの伝統技術を継承している地域です。また遺跡エリアの存在によって現地の産業においては観光業が大きな割合を占めます。
現代のバガンの木彫工芸の需要についても、寺院にて使用されるだけでなくホテルやレストランなどの店舗においても広く使用されており、本件で連携するPauk Kan Wood Carving自身もショールームに併設してレストランを運営しています。
そこで今回の取り組みでは、木彫の試験的な3DデジタルアーカイブによりPauk Kan Wood Carving関係者及び現地の観光業関係者と共同で以下の点について検証します。
・職人による木彫作業時の補助的な使用や、技術継承への利用
・木彫3Dデジタルアーカイブデータの現地観光業への応用
バガンを含むミャンマーの多くの地域では電源の供給が安定していません。
日中も多くの時間が停電状態となるため、先端技術を用いた体験型サービスを現地で提供することが難しい状況にあります。
ただしスマートフォンなどのバッテリーで稼働するデバイスは停電状態の影響を受けないため、来訪客ご自身のスマートフォンを介したARサービスなどは運用可能と考えられます。
■ バガンで継承されてきた木彫工芸について
バガンは、ミャンマーの古都として知られ、11世紀~13世紀にかけて建設された多数の寺院・パゴダが点在する歴史的・宗教的エリアです。
これらの宗教建築では、石造りや漆器だけでなく、木彫による装飾も重要な役割を果たしてきました。
バガンの伝統的な木彫りは、寺院の扉、窓枠、装飾パネルなどに施され、仏教の物語や象徴を表現することで、信仰や精神文化を視覚的に伝えています。
熟練した職人が手作業による細密な彫刻技法を代々伝承しており、曲線や繊細な彫り込みを重視した装飾が特徴です。仏教の教えや経典に基づくモチーフ、または地域固有の自然観がデザインに取り入れられています。
■ Pauk Kan Wood Carvingについて
Pauk Kan Wood Carvingは、ミャンマー・マンダレー地方のNyaung‑U Townshipに所在する伝統工芸の木彫り工房です。
ここでは、受け継がれてきた技術と同地域で調達される木材を用い、仏教をはじめとする伝統的なモチーフや装飾が施された彫刻作品を制作しています。
作品は、寺院の装飾や宗教的彫像、またはギフトや工芸品としての需要に応えるため、精緻かつ丁寧な手作業による仕上がりが特徴です。






■ 本取り組みによる3Dデータ








■ 本取り組みに用いるRealityCaptureについて
RealityCaptureは、世界のプロフェッショナルの現場で使われるフォトグラメトリーソフトウェアです。
写真データ、レーザースキャンデータまたはその両方から、高精度の3Dモデルを作成できます。
また、RealityCaptureは現在業界で最速のソリューションです。
高速な処理により業務効率を上げ、本質的な目的の達成に集中できます。

【RealityCaptureの製品ページ】
https://begin3d.com/jp_realitycapture/
■ StockGraphyのwebサイトとお問い合わせ窓口
会社名 : 株式会社StockGraphy
URL : https://www.stockgraphy.com/jp/
・お仕事のご依頼やご導入につきましては、下記webページにお問い合わせ窓口を設けております。
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