成田空港初のアートコンペティション「NARITA ART RUNWAY」大賞・佳作入選作品展が10月1日(水)から開始
全179作品から選出された4作品を展示

株式会社HYTEK(東京都港区、代表取締役 満永隆哉・道堂本丸、以下、HYTEK)がプロデュースする、成田空港初のアートコンペティション「NARITA ART RUNWAY 2025」の入選作品展が10月1日(水)から成田空港第2ターミナルで開催されます。
成田空港では、空港の価値創造プロセスの一環として、2025年5月より日本の若手アーティストの世界進出を後押しするアートコンペティション「NARITA ART RUNWAY」を開催し、キャリーケースをテーマに作品を募集しました。今回の入選作品展では、全179作品から選出された大賞・佳作入選作品を展示いたします。
〇「NARITA ART RUNWAY」大賞・佳作入選作品展ステートメント
成田空港はこれまで、安全・安心・快適な空港づくりに努めながら、お客様に豊かな旅の体験をお届けしてまいりました。そして今回、空港での滞在をこれまで以上に楽しんでいただくために、私たちが注目したのは「空港の特殊性」です。日本と世界をつなぎ、日常と非日常が交差する空港は、多様な「境界線」としての役割を持つと同時に、日本の伝統・アート・エンターテインメントを世界に発信する「架け橋」となれるのではないか。そのような想いから、今回の作品展を開催いたしました。
本展はアートコンペティション「NARITA ART RUNWAY 2025」の入選作品展です。「NARITA ART RUNWAY」では、毎年空港をテーマとした作品を募集し、大賞・佳作に選ばれた作品は成田空港で展示されます。2025年のテーマは「キャリーケース」。全179点の応募の中から選出された4作品を展示し、旅の象徴であるキャリーケースを通じて「空港」や「旅」の新たな魅力を感じていただけます。
成田空港は本展を通じて、日本の若手アーティストの海外への飛躍を後押しするとともに、空港でアートと出会う「成田ならでは」の次世代型の空港体験を創出します。そして、単なる通過点でない、日本の文化やアートを発信する空港を目指し、今回の取り組みから新たな価値を見出してまいります。

◯展示概要
日程:2025年10月1日(水)-11月30日(日)
場所:成田国際空港第2ターミナル 3階国際線出発ロビー保安検査場(北側)前
◯展示作品 / アーティスト
大賞
YUSUKE WAKATA / NO DESTINATION

歩み続けるキャリーケース。円形のキャンバスの上を、あてもなく旅するように軌跡を残してゆく。 そこに現れる青い模様は、心許ない気配を帯びながらも、静かに広がっていく。生きるために必要な最小限を詰め込み、漂うように動き続けるこの容器は、小さな私の投影だ。 ボードリヤールは、旅を「消失点(vanishing point)へと向かうもの」と語った。決して辿り着けないその先には、触れることのできない中心がある。どこへ向かうのかも、なぜ進むのかも確かではない。ただ繰り返される軌跡は、現代を生きる私たちの未完のリアルを静かに映し出している。

佳作
RIKI OSAWA / Unpacking the Invisible

本作はキャリーケースという日常的なオブジェクトを通じ、人の内面や記憶、感情を可視化するインスタレーションである。2つのキャリーケースにはX線スキャンを模した映像や、モーフィングによる連続的な変容映像がそれぞれ展開される。映像内には宇宙、植物、生物、工業製品、個人的な記憶片等が登場し、旅に対する高揚感、不安、夢想や恐怖等、目に見えない“想い”を象徴的に描き出す。キャリーケース内には物だけでなく内面が投影されており、それは“移動する個の宇宙”として捉える事が出来るかもしれない。内面に触れるような視覚体験を通じ鑑賞者に想像の余地と共感の入口を開く本作は、映像表現の拡張と内面の可視化の試みである。

佳作
KODAI KANAMORI / 時間の交差

4つのキャリーケースがランニングマシーンの上で静かに動き続ける。前には進まず止まることもない。小さな穴からレールが通され、その上を鉄球が転がり続ける。留まるキャリーケースと転がる鉄球には、異なる時間が流れているように見える。私はベトナムを訪れた際、「時間の流れは場所によって異なるのでは」と感じた。速さの問題ではなく、進み方の“感触”の違いだ。あるものは速く、あるものは遅く──世界はそうした多様な時間の重なりで成り立っているのかもしれない。空港もまた時間の交差点である。出発と到着、待機と移動、静止と通過。人はここで、自らの時間を持ち寄り、他者の時間とすれ違い、混ざり合う。この作品から、時間の流れの感覚を感じ取っていただきたい。

佳作
KIZUKU WAKITA/ What are you carrying?

どこかに向かう人々の荷物には実際の重さ以外にもたくさんのものが詰まっている。例えば、新生活を全く違った場所で過ごす高揚感、親しい人たちと別れる寂しさ、非日常へと向かう浮き足立つ気持ち。これは、そんな重さにならない重さを可視化する為の装置。「何を運んできたのか」というシンプルな問いと共に「荷物はかり」にキャリーケースを乗せる。そうするとアナログな仕組みながらそのひとに贈り物としての言葉を一つ運んできてくれる。そんな体験が出来る参加型の作品。

◯STAFF CREDIT
ARTIST
・YUSUKE WAKATA
・RIKI OSAWA
・KODAI KANAMORI
・KIZUKU WAKITA
JURY
・AKIHIKO TAMURA / NARITA INTERNATIONAL AIRPORT
・KEIICHIRO TAO / TAO PLANNING OFFICE
・YUKA NUMATA
・MINORU FUJIMOTO / MPLUSPLUS
・TAKAYA MITSUNAGA / HYTEK
TOTAL DIRECTION / HYTEK
・Creative Planner / IZUHO SHIMIZU
・Art Director/ SAORI NAKAYAMA
・Designer / MOMOKA CHIDA
・Producer / HOMMARU MICHIDO
EXHIBIT PRODUCTION
・KAWASHIMA PRINTING
・SPICE-UP
・BELLEIMAGE
HOST / NARITA INTERNATIONAL AIRPORT
・KENTARO KAMATA
・SUSUMU KAMEDA
・HARUKA OURA
・HIKARI YASUDA
Thank you to all the artists who participated in NARITA ART RUNWAY
○HYTEK Inc.

非言語の越境コンテンツが集積するテックエンターテインメントレーベル。 “HY”は人々を熱狂させるという俗語”HYPE”に、”TEK”は”TECHNOLOGY”の 略語として1990年代に米国の音楽プロデューサーが使用した俗称に由来。 世界に認知されていない「ハイテク」な技術を、クリエイティブとPRの力で「言語の壁を超えた」エンターテインメントコンテンツへと昇華し、その魅力を世界中へと発信する。設立後間もなく文化庁メディア芸術祭、 ADAA Asia Digital Art Award、The Webby Awards、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS、ADFESTなどを受賞し、イノベーション・デザイン・アート・広告の領域を超え国内外での評価を得ている。
Instagram:https://www.instagram.com/hytek_jp/)
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