株式会社Fivot、シリーズBラウンド総額20億円の資金調達を実施

AI技術への投資を拡大し「金融」を再定義。成長企業への支援を加速

株式会社Fivot

「AI×金融」で未来を切り拓くチャレンジャーバンクをめざすスタートアップ企業、株式会社Fivot(本社:東京都港区、代表取締役:安部匠悟、以下「Fivot」)は、Angel Bridge株式会社、ニッセイ・キャピタル株式会社を共同リード投資家とし、合計9社を引受先とするシリーズBエクイティラウンドにおいて、総額10億円の第三者割当増資および10億円のデットファイナンス(融資)による資金調達を実施しました。これにより、創業以来の累計エクイティ調達額は25億円となります。

資金調達の背景と目的

Fivotは、「新しい産業構造に、新しいお金の流れをつくる。」というミッションのもと、2019年に創業しました。

スタートアップ向け融資事業「Flex Capital」と、個人向け貯まるキャッスレスアプリ「IDARE」の2つの事業を展開しており、この2つを組み合わせた資金循環エコシステムの構築を通じて、スタートアップへの成長資金の供給、そのリターンの還元による個人の資産形成支援の両立を実現しています。

スタートアップ企業の成長は、日本の経済成長の重要なドライバーとして期待されています。しかし、その成長を支える資金供給は質・量の両面で十分とは言えません。この背景には、従来型の与信判断ではスタートアップ固有の事業リスクを高い解像度で評価できなかったという構造的な課題が存在します。

Fivotでは、最先端テクノロジーとAI技術を活用した独自の融資審査モデルを構築しています。これらの技術を活用することで、スタートアップの事業性を精緻に評価することが可能となり、従来の枠組みでは支援が難しかった潜在成長企業への成長資金の供給を実現しています。

金融は経済の血流であると同時に、膨大な情報を活用する情報産業でもあります。AIをはじめとする情報技術が飛躍的に進化する中、当社は「金融」という情報の集合体を技術によって解きほぐし、これからの時代に必要となる金融の姿の実現により、日本社会の未来を切り拓くことをめざしています。

 今回の資金調達を経て、Fivotはさらなる技術開発とAI技術の活用による融資モデルの改良を進めます。また、ご出資いただいた投資家の皆さまとの事業連携を強化し、中小企業を含む法人融資業務全般の技術革新を進め、資金循環の渦の極大化を図ることで、日本社会・経済の発展にいっそう貢献してまいります。

Flex Capitalの概要

Flex Capitalは、スタートアップを中心とする成長企業向けに株式希薄化のないベンチャーデット、RBF(Revenue Based Finance)、請求書立替払い「Flex Capital Invoice」の3つのプロダクトを展開しています。「データで深く、AIで速く」をモットーに、最先端テクノロジーとAI技術を活用した融資審査モデルを構築。迅速かつ柔軟なデットファイナンスを提供し、これまでに累計融資金額(※1)は120億円以上、融資社数300社以上の支援実績と0.3%台という低位なデフォルト率(※2)による安定的な事業運営を実現しています(※3)。

※1:「融資」には、スタートアップ向けのベンチャーデットやRBFなどを含む

※2:3ヵ月以上延滞債権をデフォルトとして定義。事業開始以来の累計デフォルト債権金額を累計回収金額で除して計算

※3:2025年10月末時点

Flex Capitalの累計融資金額推移

IDAREの概要

貯まるキャッシュレスアプリ「IDARE(イデア)」はVisaブランドのプリペイド機能を有した決済アプリです。貯めた残高に対して年率2%相当のボーナスを還元する他の決済アプリにはないボーナス設計により、“自然に貯まる仕組み”を提供しています。また、AIを活用した「プロ野球応援ボックス」機能など、趣味やライフスタイルに応じ「楽しく貯める」機能を展開し、個人の皆さまの資産形成を支援しています。

個人の皆さまの叶えたい夢や描いた暮らしが実現できるよう、IDAREでは今後も皆さまに新しい貯める体験を提供できる機能開発を進めてまいります。

【本ラウンドにおけるエクイティ調達の概要】

●  調達金額:10億円

●  調達方法:第三者割当増資

●  投資家一覧(順不同):

  <リード投資家(共同)>

  ●  Angel Bridge株式会社(シリーズAに続くリード投資家)

  ●  ニッセイ・キャピタル株式会社

 <新規投資家>

  ●  DGりそなベンチャーズ1号投資事業有限責任組合(GP:りそなイノベーションパートナーズ

  株式会社および株式会社DGベンチャーズ)

  ●  T&Dイノベーション投資事業有限責任組合(通称「T&D Innovation Fund」、GP:Spiral 

   Innovation Partners)

  ●  ほくほくキャピタル株式会社

  ●  日本ベンチャーキャピタル株式会社

    <既存投資家>

  ●  SBIインベストメント株式会社

  ●  株式会社DG Daiwa Ventures

  ●  SMBCベンチャーキャピタル株式会社

●  資金使途:Flex Capitalにおける与信モデルの開発、Flex Capital/IDARE両事業におけるマーケティング施策の推進 等

日本生命保険相互会社との業務提携契約について

今般、ニッセイ・キャピタル株式会社からの出資に合わせ、その親会社である日本生命保険相互会社と業務提携契約(以下、本提携)を締結しました。本提携では、相互顧客紹介によるスタートアップ企業への支援の拡大に加え、その取り組みを通じ、当社が持つ融資審査モデルを活用した本邦ベンチャーデット市場、プライベートクレジット市場の活性化に資するさらなる協業の可能性を模索してまいります。

詳細はプレスリリース(https://fivot.co.jp/news/alliance_nissay/)をご参照ください。

各投資家からのコメント

Angel Bridge株式会社 代表パートナー 河西佑太郎 様

この度、シリーズAに続き、シリーズBでもリード投資家として追加投資をさせていただきました。前回、Fivotの掲げる「日本発のチャレンジャーバンク」という大きなビジョンと、安部さんが持つ「やり切る力」に確信を持って投資して以来、チームは困難な局面にも実直に立ち向かい、プロダクト開発と組織強化において目覚ましい進化を遂げてきました。金融機関におけるAIをはじめとするテクノロジーの導入気運が高まっている今、Fivotに必要なのは「アクセル全開で踏み込むこと」です。恐れることなく、この大きな流れを捉え、日本金融界の変革を牽引する圧倒的な存在となってくれることを強く期待しています。

ニッセイ・キャピタル株式会社 代表取締役社長 秋山直紀 様

今般、Angel Bridge株式会社様との共同リード投資家として新たに出資をさせて頂きました。意思決定に至るまでのDDを通じ、Fivotが金融工学・AIに精通した少数精鋭のプロフェッショナルであり、挑戦的かつ誠実な姿勢で事業を推進していることに大きな魅力を感じるとともに、日本生命グループにとってもFivotが重要なパートナーになると確信しました。成長企業に対し、FivotがAIを駆使した先駆的な与信モデルによる融資を行い、日本生命が伴走するという連携のシナジーは、スタートアップエコシステム全体の底上げにつながるものです。今後、業界内外での存在感をさらに高め、日本のスタートアップ成長の礎となることを強く期待しています。

 

りそなイノベーションパートナーズ株式会社 代表取締役社長 原田雄史 様

Fivotは、銀行が長年課題としてきた法人融資業務の効率化に変革をもたらす革新的なプロダクトとビジネスモデルを実現しています。CVCとして、Fivotは単なる投資先ではなく、金融の未来を共創する重要なパートナーと位置づけています。共にベンチャーデット市場を拡大し、AI審査モデルの知見を共有することで、金融業界全体の審査のあり方を変革し、不況時でも企業を支え続けられる強靭な金融業界の実現を目指してまいります。

T&D Innovation Fund(運営:Spiral Innovation Partners) パートナー 市川恭邦 様/アソシエイト 魏雨晴 様

この度、T&D Innovation FundよりFivotに出資させていただきました。AIを最大限活用したFivotの与信審査モデル・オペレーションの価値は、業務効率化に留まりません。幅広い成長企業に対してベンチャーデット等へのアクセスを提供する、日本のスタートアップエコシステムの進化に極めて意義深い取り組みです。今後業界を牽引していく存在となることを強く期待しています。

ほくほくキャピタル株式会社 代表取締役社長 木田弘誠 様

ほくほくイノベーション共創1号ファンドは、地域の枠を超えた日本全国のスタートアップへの出資を通じて、地域経済の発展を促進すべく設立されました。Fivotは、従来の融資審査の壁を乗り越える画期的なビジネスモデルにより、エクイティに留まらないスタートアップの資金調達を後押しする貴重な存在であり、今回の出資は弊ファンドの目的にまさに合致します。より多くのイノベーションを日本から創出すべく、ほくほくフィナンシャルグループはFivotの事業推進を支援・サポートしていまいります。

日本ベンチャーキャピタル株式会社 投資部門 ベンチャーキャピタリスト 清水力 様

起業家の最も貴重な資産は「時間」です。Flex Capitalは融資検討先に時間をとらせないことを徹底、手続きを最小化し、スピーディーな資金提供により多くの成長企業に利用されています。今回の資金調達を機に、成長資金の供給者としてさらなる飛躍を遂げられると確信しています。

  

株式会社Fivotについて

株式会社Fivotは、新しい産業構造に新しいお金の流れを作る、というMissionのもと2019年に創業した、チャレンジャーバンクを目指すスタートアップ企業です。スタートアップのためのデットファイナンス「Flex Capital」と、個人向けの貯まるキャッシュレスアプリ「IDARE(イデア)」の2つの事業からなるエコシステムによって、社会に必要な流動性を提供し、新しい価値の創造に貢献しています。

 

●  会社名:株式会社Fivot

●  所在地:東京都港区虎ノ門3丁目8-21 虎ノ門33森ビル

●  代表者:代表取締役 安部 匠悟

●  設立:2019年10月

●  公式サイト:https://fivot.co.jp/ 

●  IDARE:https://idare.jp/ 

●  Flex Capital:https://flex-capital.jp/

  

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会社概要

株式会社Fivot

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URL
https://fivot.co.jp/
業種
金融・保険業
本社所在地
東京都港区虎ノ門3丁目8-21 虎ノ門33森ビル
電話番号
-
代表者名
安部匠悟
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年10月