全国大学生活協同組合連合会『NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議』 生協代表団派遣 レポート
NPT再検討会議に大学生協連した佐藤学生委員長が現地で見聞きし、感じたことを10本のレポートにまとめ公開しています(一部を抜粋して紹介します)
2026年4月27日から5月22日の期間で、NPT再検討会議がニューヨークの国連本部で開催中です。全国大学生活協同組合連合会は、このNPT再検討会議への生協代表団の一員として、全国大学生協連の学生委員長を派遣しました。若い世代の目からみた等身大のレポートをぜひお読みください。

NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議および生協代表団の概要

NPT再検討会議とは、核不拡散条約(NPT)の運用状況を確認し、核軍縮や不拡散の取り組みを国際的に議論・合意するため、5年ごとに開催される国連会議です。
NPT検討会議の目的
NPT再検討会議は、条約の義務や過去の合意の実施状況をレビューし、今後の取り組みについて締約国間で合意を形成することを目的としています。例えば、2010年の再検討会議では64の行動計画が策定されました。また、核兵器保有国に対しては核軍縮交渉の義務を課し、非核保有国に対しては核兵器の保有禁止を確認する役割も担います。
日本被団協から8名、日本生協連含む全国各地の27生協から34名、合わせて42名で代表団を構成し、2026年4月25日(土)から4月30日(木)の期間で現地活動を行いました。
全国大学生協連からは、全国大学生協連の佐藤委員長が参加しました。
NPT再検討会議開会前日。沢山の仲間とのイベントを通して、平和の想いがニューヨークに拡がりました



平和行進に参加しました
4/27AM10時より、リレートークと平和行進のプログラムに被団協・生協団は参加しました。
他にも、被爆連や原水協をはじめとする様々なメンバーが国籍を超えて集まり、核兵器と戦争のない世界を希求しました。
多くの報道陣がカメラを向ける中、代表団からは、被団協の浜住事務局長、日本生協連の新井会長理事が発言を行いました。
私たちの想いが、この集会を通して一人でも多くのニューヨーク市民に伝わり、そして世界に広がっていってほしい、と感じる時間でした。
行進はグランドセントラル駅や国連本部前を通るルートで行いました。沿道・車道の車内からの応援に応えながら、「No More Hibakusya! No More Wars! No More Nukes! No More Hiroshima! No More Nagasaki!」と声をあげ、進んでいきました。 NPT再検討会議レポート vol.5より
NPT再検討会議が開幕し、日本のスピーチも行われました。国連ロビーでは日本被団協の原爆展が開催されました

傍聴席が足りなくなるくらいの傍聴者が開幕を見守りました。海外のジャーナリストの方々も多くいらっしゃった印象です。

—UN Secretary-General, António Guterres


150を超える国々からのスピーチが始まりました。初日4/27は、36番目まで終了しました。
ロシアのウクライナ侵攻や、中国の条約順守状況、nuclear-weapon-freezone(非核地帯)の継続の宣言、NATOが軍縮をしている主張、イランのCTBT(包括的核実験禁止条約)の批准・強化を求める声、IAEA(国際原子力機関)による査察を強化し核の平和利用の透明化を求める声、など各国々からNPTの執行、核の平和利用について言及がされました。
私は、このスピーチは思っていたよりも非常にパフォーマンス性の高い場であると感じました。普段の情勢を鑑みるとそんなことを考えているようには感じられないが…。と思うような発言もあり、核不拡散・軍縮への言及というよりも、政治的な各国間の指摘・非難が中心になっているように感じます。
初日、午後には日本の出番がありました。
国光あやの外務副大臣が登壇し、高市首相からのメッセージを代読しました。
そして、和歌「なぐさめの 言葉しらねば ただ泣かむ 汝がおもかげと いさをしのびて」を引用し、核兵器の使用によって生じる死と苦しみが二度と起きてはならないと主張しました。国家間の信頼を再構築し一歩前へ進むことが必要であること、現代の核利用の根幹に被爆者の尽きることのない想いと亡くなられた方々の痛ましい記憶があること、等に言及しました。
私は率直に、波風の立たない発言であると感じました。どこかの国名を出すこともなく、すべての国がNPTへのコミットメントを強化することを希求した印象です。日本被団協のノーベル平和賞受賞による注目の高まりも話題にするのかと思いましたが、取り上げることはありませんでした。代表団として日本被団協と行動をともにさせていただき、力強く証言や活動を行う日本被団協の皆さんの様子を見ている身としては、残念に感じました。
引き続き、日本の発言にも注目をしていきたいと思います。
また、IAEA事務局長からは、NPTが国際的に重要で必要であり不拡散が夢物語で終わってはいけないが、国家の安全保障において核の保有が必要だと思う風潮が高まっていることが危険である。核の平和利用のために各国の各利用に関する枠組みと協力して査察を行っていくことがIAEAの役割である。と話されました。
私は、傍聴をしている中でも国間の関係や様々な条約など、勉強不足で知らないことも度々あり、都度調べながら各国の主張を聞いていました。
“学校では習わないこと”が多い中で、世界情勢を知るためには/平和活動を拡げるためには、私たちは/学生は/若者は、どこでどうやって知識や情報を得ていけばいいのだろうか。ということを強く考えさせられる1日でした。
国連ロビーで日本被団協が作成した国連原爆展のオープニングセレモニーが行われました。
原爆展には、被爆者の記憶、惨劇の様子、被団協の活動、など幅広く展示が行われています。
国籍を問わず、各展示を注目して読む方々が多くいらっしゃいました。
NPT再検討会議レポート vol.6より
平和首長会議が主催するサイドイベント:ユースフォーラムに参加し、プレゼンを行いました


(英語でのプレゼンって難しいですね……)




4/28AM、反核運動を促進する世界の地方自治体で構成される国際機構である平和首長会議(MayersforPeace)が主催するユースフォーラムに参加しました。平和首長会議が派遣している広島県内の高校生と大学生の計8人、核兵器廃絶長崎連絡協議会のナガサキ・ユース代表団3人、そして日本生協連代表団より佐藤含む2名が日本よりプレゼンターとして参加しました。海外からは、国際ヤングパグウォッシュ(ISYP)、国連軍縮部(UNODA)、核技術に関する学習しているシートンホール大学の学生などがプレゼンターとして参加しました。
広島の平和記念公園を訪れる外国人に被爆の実相を英語で伝えるユースピースボランティアの活動をはじめとし、広島・長崎の大学生からはそれぞれが取り組む活動について紹介がされました。高校生からは、平和活動をWell-beingの視点で考えること、人とのつながり・国際的な言語の壁を越えたつながりで平和を希求すること、小さな活動から始めていくこと、AIを用いて被爆者の証言の警鐘を行う試み、などについて報告がありました。
海外の皆さんからは、技術的な核エネルギーの課題が紹介されたり、ポーランド出身の方からはポーランドの市民社会は核廃棄についての認識が広がっていないためシンプルな認識が広がっていくことが必要だと思っていることを説明いただいたり、世界で活動する若者同士のつながりや若者への投資が必要になること、など様々な立場からプレゼン・発言がありました。
日本生協連からは、全国大学生協連・ならコープより、(ユースとして23歳ペアが笑)それぞれの生協での活動報告をさせていただきました。
私たち生協のスローガンであるFor Peace and Better lifeを伝える機会となったのではないかと感じています。
狭い会場にパンパンに詰まった報道陣の多さからも、被爆地で活動する高校生・大学生への注目は非常に高いと改めて感じました。そしてプレゼンを通して、地域社会や国が若者に平和活動を行えるフィールドを用意することは、平和を希求し実現するリーダーを育てあげる仕組みでもあるのだと感じました。
組織や立場、対象や年齢が違う人たちが平和を実現するための活動をしていることに互いに勇気づけられる時間であったのではないかと思います。ディスカッションでも話題となった、平和活動に取り組む若者がつながりあい学びあえるプラットフォームやSNSの発信についても注目されました。
大学生協の平和活動の観点においても多くの示唆を得る非常に貴重な体験となりました!!
NPT再検討会議レポート vol.7より
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