HDTV製品の開発期間を短縮する新しいHDMI用チップを発表

STマイクロエレクトロニクス

HDMI対応製品に不可欠な制御信号調整機能とESD保護を統合したIC
main image
保護IC分野の世界的リーダーであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、
以下ST)は、セット・トップ・ボックス(STB)、Blu-rayプレーヤ、ゲーム機用
コンソール、HDTVなどの高解像度製品において、HDMI接続に準拠した設計の
簡素化を実現するチップを発表しました。HDMI規格バージョン1.3への準拠を
可能にするHDMI2C1-5DIJは、同等のディスクリート製品でESD保護を行う場合よ
りも基板占有スペースを最大70%低減するだけでなく、ブースト機能および
HDMI制御信号のレベルシフト機能を提供します。

ESD保護とHDMI高速映像/音声信号ラインのレベルシフト機能と共に、2種類の
制御チャネルを有する一般的なICは、設計者が最大の帯域幅と最小の容量性負荷
を実現する最適な映像/音声保護ICを選択する際の柔軟性を低減します。これら
の特性は、HDMI映像/音声信号ラインを保護する際、ユーザ体験の悪化に繋がる
信号の品位低下を防ぐため、非常に重要です。

HDMI2C1-5DIJは、HDMI規格が必要とするESD保護機能を提供し、国際標準である
IEC 61000-4-2レベル4を満たす8kVの接触放電を達成しています。内蔵されてい
る信号ブースト機能は、同等の高性能コンデンサによって、長距離ケーブルや
低価格ケーブルによる確実な伝送を保証します。集積レベルシフト回路によって
追加部品が不要になり、HDMIリンク(5V)に低電圧制御信号を直接送信すること
が可能になります。また同製品は、HDMIリンクに信号を送信するその他機器から
の損傷に対しても保護機能を発揮します。

HDMI2C1-5DIJは、STのHDMIULC6-4SC6と組み合わせて使用する製品で、HDMI映像/
音声の信号ラインを保護します。HDMI2C1-5DIJは、ライン・キャパシタンスが
0.6pFと非常に低く、帯域幅は5GHzを超えているため、HDMI準拠のESD保護を提供
すると共に、信号品位を最大化することができます。設計者は、この2種類の
デバイスを利用することで、STのHDデコーダICであるSTi5xxx またはSTi7xxxを
使用する高解像度製品のHDMI準拠インタフェースを実現できます。

HDMI2C1-5DIJは、16ピンQFNパッケージ(5 x 4mm)で提供されます。
単価は、約1,000個購入時に約0.90ドルです。

HDMIチャネルについて
HD映像ならびに音声を単一のコンパクト・ケーブルに統合することに加え、
HDMI(High-Definition Multimedia Interface、3種類のTMDS回線で伝送)には
2種類の制御チャネルが含まれています。DDC(Diplay Data Channel、I2C仕様に
基づく)バスは、DVDプレーヤやSTB等が、TV画面の解像度を読み取り、最高の
画像品質に自動設定することを可能にします。CEC(Consumer Electronic
Control、HDMI規格専用のプロトコル)バスは、自動スタンバイや1台のリモコン
から複数の接続デバイスを制御する機能等の付加価値機能をサポートするため、
接続された製品のリンクを可能にします。

全ての信号チャネルと制御チャネルは、HDMI規格に準拠するためにESD保護が
必要です。しかし、TMDS回線上の信号保護デバイスは、高速HD映像の歪みを
避けるため、非常に低いキャパシタンスも必要になります。STが信号保護および
チャネル制御のそれぞれの目的に最適化された別個のICを提供することにより、
設計者はパフォーマンスの最大化、基板スペースの節約、そして新製品の
HDMI準拠が可能になります。

また、本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/p2401d.html

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)
ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使すること
により、マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションに
おいて他社の追随を許さないリーダーとなることを目指しています。
2008年の売上は98.4億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

STマイクロエレクトロニクス

23フォロワー

RSS
URL
http://www.st.com/jp
業種
製造業
本社所在地
東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220
代表者名
マルコ・カッシス
上場
未上場
資本金
-
設立
-