エンジニアの3人に1人が「複数の技術・スキルを身に付けたい」、将来に不安を感じるのは「給与額」「賞与額」「自身のキャリア形成」
【エンジニア600人の働き方・キャリア志向調査】
エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は、エンジニア600人(機械系:285人、電気・電子系:152人、制御・ソフトウェア系:61人、素材・化学系102人)を対象に、「エンジニアの働き方・キャリア志向」に関するアンケート調査を行いました。
今冬も猛威の続く新型コロナウィルスや、世界経済に打撃を与える物価上昇、ロシアによるウクライナへ侵攻と、不安定な世情はまさに予測困難であるVUCAの時代と言えるでしょう。そうした時代の中で、IoTやDX(デジタルトランスフォーメーション)、AIなどの技術革新が進み、エンジニアを取り巻く環境は激変しました。このような変化の中で職人のように1つの技術を専門に極めるI型人材だけでなく、専門スキルに加え、専門外にも幅広いジャンルの知識や技術を持つT型人材も求められるようになり、自身の今後のキャリア形成を考えることが重要になっています。
今回は主に製造業系エンジニアの働き方とスキルやキャリアに対する考え方について調査しました。
今冬も猛威の続く新型コロナウィルスや、世界経済に打撃を与える物価上昇、ロシアによるウクライナへ侵攻と、不安定な世情はまさに予測困難であるVUCAの時代と言えるでしょう。そうした時代の中で、IoTやDX(デジタルトランスフォーメーション)、AIなどの技術革新が進み、エンジニアを取り巻く環境は激変しました。このような変化の中で職人のように1つの技術を専門に極めるI型人材だけでなく、専門スキルに加え、専門外にも幅広いジャンルの知識や技術を持つT型人材も求められるようになり、自身の今後のキャリア形成を考えることが重要になっています。
今回は主に製造業系エンジニアの働き方とスキルやキャリアに対する考え方について調査しました。
【調査結果サマリー】
- エンジニアが働く上で現状に満足しているのは「勤務地」「業務内容」「労働時間」
・エンジニアとして働く上で、「現状に満足している」要素として最も多かったのは「勤務地」で37.7%だった。続いて「業務内容」が30.0%、「労働時間」が29.3%だった。
・また「出世」が6.0%で最も低かった。続いて「自身のキャリア形成」が14.2%となっている。
- エンジニアが働く上で将来に不安を感じるのは「給与額」「賞与額」「自身のキャリア形成」
・また「担当製品」が9.2%で最も低かった。満足している要素で1位だった「勤務地」も低く、不安を感じている人は11.0%だった。
・「自身のキャリア形成」について満足している要素では11位(14.2%)、不安を感じる要素では3位(21.5%)となり、キャリア形成に不安を感じているエンジニアが多い傾向が伺える。
「自身のキャリア形成」について、将来に不安を感じる要素として回答した129人を、所属する会社規模別で集計した。
・キャリア形成に不安を感じるエンジニアが最も多かったのは「201~300人」規模の会社で30.2%だった。
・続いて「301~500人」規模の会社で28.9%、「501~1000人」規模の会社で25.9%だった。
・200人以下の規模の会社では不安を感じるエンジニアが少なかったことから、200人以下の規模の会社の方が不安を感じるエンジニアが少ない傾向となった。
- 「複数の技術・スキルを身に付けたい」エンジニアの3人に1人
・「複数の技術・スキルを身に付けたい」と考えているエンジニアは34.2%で、「特定の技術・スキルを極めたい」と答えた26.5%のエンジニアより7.7ポイント多かった。
・「キャリアにこだわりはない」というエンジニアも27.5%いた。
・キャリア志向について転職回数別に集計した結果、転職回数が「5回以上」のエンジニアで「特定の技術・スキルを極めたい」と回答した人は46.4%となり、最も多くなった。
・「転職経験はない」、転職回数が「1回」のエンジニアで「複数の技術・スキルを身に付けたい」と回答した人はどちらも36.8%で、最も多かった。
・転職回数が「5回」以上の人は、「複数の技術・スキルを身に付けたい」と回答した人が最も少なく、28.6%だった。
・転職回数が多いエンジニアほど「特定の技術・スキルを極めたい」と考え、転職経験が少ないエンジニアほど「複数の技術・スキルを身に付けたい」と答える割合が高くなっている。
- 「特定の技術・スキルを極める」実現度は54.1%、「複数の技術・スキルを身に付ける」実現度は38.1%
・「実現できている」(8.3%)、「おおむね実現できている」(36.8%)をあわせた45.1%が実現できていると回答。
・「実現できていない」(6.3%)、「あまり実現できていない」(18.1%)をあわせた24.4%が実現できていないと回答した。
実現度を「特定の技術・スキルを極めたい」エンジニアと「複数の技術・スキルを極めたい」エンジニアの回答で比較した。
・特定の技術・スキルを極めたいエンジニアで実現できていると答えたのは54.1%(「実現できている」:17.6%、「おおむね実現できている」:36.5%)だった。
・複数の技術・スキルを身に付けたいエンジニアで実現できていると答えたのは38.1%(「実現できている」:1.0%、「おおむね実現できている」:37.1%)だった。特に、「実現できている」と回答した人はわずか1.0%だった。
・複数の技術やスキルを習得することの難易度の高さが表れたと考えられる。
- 制御・ソフトウェア系エンジニアは特定(42.6%)、または複数(40.9%)の技術を学ぶ機会が最も多い
・「特定の技術を浅く学ぶ機会がある」(10.7%)、「特定の技術を深く学ぶ機会がある」(25.0%)をあわせた35.7%が、仕事で特定の技術を学ぶ機会があることが分かった。
・「複数の技術を浅く学ぶ機会がある」(21.3%)、「複数の技術を深く学ぶ機会がある」(8.8%)をあわせた30.1%が、仕事で複数の技術を学ぶ機会があることが分かった。
・「特定の技術を深く学ぶ機会がある」習得する機会が最も多い25.0%だった。続いて「複数の技術を浅く学ぶ機会がある」習得する機会が21.3%だった。
・「技術を学ぶ機会はない」と答えたエンジニアも26.0%いた。
・エンジニアが日々の業務において、複数の技術やスキルよりも特定の技術やスキルを取得する機会の方が5.6ポイント多かった。
技術習得の機会について、職種別に集計した。
・複数の技術を習得する機会が最も多いのは「制御・ソフトウェア系」エンジニア(「複数の技術を浅く学ぶ機会がある」:31.1%)、「複数の技術を深く学ぶ機会がある」:9.8%)で40.9%だった。
・特定の技術についても同じく「制御・ソフトウェア系」エンジニア(「特定の技術を浅く学ぶ機会がある」:13.1%)、「特定の技術を深く学ぶ機会がある」:29.5%)で42.6%だった。
同じく技術習得の機会について、会社規模別に集計した結果、規模の大きい会社ほど複数の技術やスキルを習得する機会が多い傾向にあることが分かった。
・「1001人以上」の規模の会社では、「複数の技術を浅く学ぶ機会がある」(26.7%)と「複数の技術やスキルを深く学ぶ機会がある」(11.0%)をあわせた37.7%が複数の技術やスキルを学ぶ機会があると回答。全体で最も高い結果となった。
・「201~300人」規模の会社では「複数の技術を浅く学ぶ機会がある」(34.9%)と「複数の技術やスキルを深く学ぶ機会がある」(2.3%)をあわせた37.2%が複数の技術やスキルを学ぶ機会があると答え、2番目に多かった。
【調査概要】
調査方法:ネットリサーチ調査
期間: 2022年11月22日~23日
対象:製造業系・素材化学系エンジニア 600名
<本件に関する報道関係の方々のお問合せ先>
株式会社メイテック 広報部/三宅・田邉
TEL:050-3033-0948 FAX:03-6778-5070 E-mail:kouhou@meitec.com
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メイテックグループは、エンジニアのキャリアを支援することを事業コンセプトに、設計・開発から、解析・評価、設計補助まで、幅広い業務領域に対応したエンジニアによる技術サービスを提供しております。
グループで、約12,000名の正社員エンジニアが働いており、取引先は大手製造業を中心に、常時1,400社以上、延べ4,000社以上の取引実績があります。
社名:株式会社メイテック
設立:昭和49年(1974年)7月17日
代表者:代表取締役社長 國分 秀世
本社所在地:東京本社/〒110-0005 東京都台東区上野1丁目1-10 オリックス上野1丁目ビル
Tel 050-3000-5820(代)
資本金:50億円(2022年3月31日現在)
売上高:1071億40百万円(グループ連結:2022年3月期)
社員数:8,080名(2022年3月31日現在)
営業拠点:東京・名古屋・大阪など国内主要都市42拠点
事業内容:エンジニアリングソリューション事業
(機械設計、電気・電子設計、ソフトウェア開発、
ケミカルエンジニアリング、解析・評価)
労働者派遣事業許可番号「派23-301659」
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