【B&B Italia Tokyo】発表50周年 Camaleonda(カマレオンダ)ソファが進化し復活
マリオ・ベリーニがデザインした作品が50年後の今、構造的な改善とサステナブルな機能を伴い復活
株式会社プロジェットエイティワン(本社:東京都港区、代表取締役:安岡 淳也)は、新作Camaleonda(カマレオンダ)ソファの展示を2020年10月22日(木)より開始いたします。
新作ソファ Camaleonda(カマレオンダ)展示
会期:2020年10月22日(木)〜11月3日(火)
会場:B&B Italia Tokyo(青山OM-SQUARE 2Fロビー)
ー過去ー <時の経過を感じさせない50年>
1970年に発表された〈カマレオンダ〉は、デザインの歴史上の主役となって既に50年の歳月が過ぎました。
マリオ・ベリーニのデザインによるそのモジュールソファは多くの人々の支持を受け、時代を代表するインテリアデザインの美学として位置づけられています。カマレオンダは各国の代表的なデザインミュージアムや映画のセットなどで常に取り上げられ、デザイン界を代表する作品として定義されてきました。
B&B Italiaの研究開発センターとマリオ・ベリーニの緊密なコラボレーションと慎重なデザインプロセスを経て、デザイン愛好者やアンティークディーラー、インテリアコーディネーター達が等しく熱望した再生産がついに実現することとなったのです。マリオ・ベリーニの作品は建築とデザインが統合されていることに特徴があります。マクロとミクロ、幾何学構成と柔らかなパッディング、人工素材と自然素材など、様々なデザインを構成する要素を用いたカマレオンダ。この作品によってベリーニが持つ独創的な、そして人を感動させる能力が見事に証明されたのです。カマレオンダは足りないものを埋めるために創造された、とベリーニは語ります。「1970年の初頭は、パッドのある家庭用家具はその殆どが従来のものが多少姿かたちを変えた程度の退屈なものでした。しかし一部に挑発的な未来への試みはあり、それはそれで刺激的ではありました。ところが家庭での空間に望む人々の期待の高まりに対して、当時それに応えられる家具をきちんと提供できたかどうかは二の次だったように思います。」
カマレオンダの登場によって、人々は建築的要素として意図されたソファがインテリア全体とその空間を変えることができることを知ることになります。
風景とは、カメレオンがそうであるように、動きがなくずっとそのまま続くものではなく、変化し姿を変えるものです。その作品名からも明らかなように、「カマレオンダは2つの単語を足し合わせ、1970年に私が作った造語です。」とベリーニは語ります。「最初の部分は環境に適応する驚くべき特性をもった動物、カメレオン(イタリア語ではカマレオンテ)から、 そして海と砂漠の曲線を示す波「onda(オンダ)」という言葉。 これらの言葉はどちらも、この座面の形状と機能を表現しています。」
カマレオンダはその時代を超越した品質により世代を超えた、決して色褪せないビンテージとなりました。そのアイデンティティは現在に至るまで確かに存在しています。
ー現在ー <コンテンポラリーな再解釈>
カマレオンダは今回の復刻でもコンテンポラリー・クラシックとしての要素を保ち続けています。 マリオ・ベリーニとB&B Italiaはお互いの合意のうえ、オリジナルの作品に忠実に90cm x 90cmのシートモジュールを保つため、バックレストとアームレストのサイズも当時のテンプレートを復元することとしました。
特徴的なカピトーネ(張地部分)を形成するために豊富に使われたポリウレタン・パッディングは変わりませんが、特徴的な外観とモジュールを与える1970年にベリーニが提案したケーブル、フックとリングは現代の革新的なシステムで新たに再生されています。モジュールのフックを外して再結合し、ユーザーがさらに求めるテイストや大胆なニーズにも十分に対応できるソファとなっているのです。
カマレオンダの基本的な特徴はその無限大なモジュール性にあります。つまり各エレメントが巨大なピクセルのように機能し、屋内の環境を決定づける幾何学的な性質を持っていることです。 シート、バックレスト、アームレストのフックを付けたり外したりすることで、何度でも気分を変えて空間を移動させ、デザインを変更するという贅沢な遊びを楽しむことができます。 マリオ・ベリーニは重要なコンセプトについて、 「私がデザインする全てのオブジェクトの中でも、カマレオンダはおそらく最も自由な感覚を持ち、組み合わせの可能性は無限に広がっていると思います。」と語っています。
パッディングはB&B Italiaの研究開発センターによって全面的に見直され、オリジナルよりもさらに快適となりました。 正方形の形状に心地良いパッディングが施された絶妙なバランスが見て取れ、マリオ・ベリーニのデザイン・プロジェクトの多くの特徴である、弾力性と感触性に訴える構造がさらに際立っています。 カマレオンダは多様な形状、多様な張地の組み合せでさらに豊富なバリエーションを提供します。
カマレオンダは、ダイナミックで生き生きとしたオブジェであり、決して謎めいたものではありません。独特でユニークなアイデンティティを維持しながら、自由に構成の変化を加えることができるのです。
ー 未来 ー <持続可能性と循環性>
カマレオンダの再現は過去を語ることではなく、むしろ現代の視点から明白なクラシックを再認識することを目的としています。 審美性、サイズ、プロポーションなど構成は変えない一方、ノスタルジーの入り込む余地がないほど完全にリメイクされました。「カマレオンダをアップデートするように依頼されたとき、私は何もできないし、すべきでもないと思いました。 形状を変える? いやいや、当時意図した形は現在でも通用するのでその必要はない。では素材を変える? はい、だからこの家具をサステナブルなものに変える能力のあるB&B Italiaと話を進めたのです。」とマリオ・ベリーニは語ります。
カマレオンダの「サンドイッチ」構造は簡単に分解できるようになっていて、リサイクルされた素材とリサイクルが可能な素材とで構成されています。 シート、バックレスト、アームレストのベースは木製パネルが使用され、 ソファが床に接する部分には、オーク材で作られた球形の脚が用いられています。これはスタイルへのこだわりと同時に、持続可能な素材を組み合わせた選択なのです。この木材はヴェニスでボートが航行できるラグーン(潟)の目印に使われている「ブリッコレ」という木製の柱で、それを回収し再利用したものです。
シートのパッディング、バックレスト、アームレストは、密度と硬さの異なるポリウレタンで作られています。 最も複雑な部分は座面部分で、それらのエレメントはすべてのレイヤーが相互に作用できるように形成、組み合わされ、それにより絶対的なレベルの快適性を実現することができました。 さまざまなレイヤーにより隙間を設け、快適なスプリング効果を生み出すようデザインされたのです。さらにこの技術によりソファの内部を分解し簡単にリサイクルすることができるようにもなりました。
パッディングはダクロンで作られた取り外し可能なカバーで保護されています。それはプラスチックボトルに使われている、完全にリサイクルされたPET素材で作られたものです。
Gli Scacchi (リ・スカッキ)
カマレオンダとの組合せの可能性はさらに発展し、リ・スカッキ(チェスの駒の意味)というマリオ・ベリーニが追加してデザインしたテーブルやシートなどの一連のアクセサリー製品によって完結することになります。 これらのシリーズを構成する3つのアイテムは、チェスのクイーン、ナイト、ルーク(イタリア名:Reginaレジーナ、Cavalloカヴァッロ、Torreトーレ)からヒントを得、チェス盤で駒を動かすように軽く簡単に移動できます。 「これらは私がこれまでにデザインした中でも最も遊び心のある家具です」とベリーニ。「インテリアに住まう」自由と楽しさを強調します。
1971年のオリジナル版のリ・スカッキは卓越した技術革新を示していました。セルフスキニング・ポリウレタンフォーム(自己拡張式ポリウレタンフォーム)を用いた製法で、これらは当時、自動車業界でのみ使用されていたものを初めて家具業界に導入したものです。 2020年の復刻版では視覚的なステッチが施されたレザーとカーフヘアで作られた、ソフトなカバーを採用しています。
3つのエレメントの形状はカマレオンダのサイズと完璧にシンクロするように開発された平行六面体の構造で、ソフトなポリウレタンで作られています。基礎部分の周囲には優雅な金属製の部材が使われており、このエレメントの幾何学的特性を生かしてソフトな本体とのコントラストを演出しています。
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