佐賀県のミカン農業法人が高温対策でスキーポンの実証実験へ
今シーズン、果樹対象の実証実験が増加。協力農家募集中です

株式会社「アクプランタ」(本社:東京都文京区、金鍾明・代表取締役CEO)はこのほど、大規模農業法人「石橋果樹園」(佐賀市)と、温州ミカンを対象にしたスキーポンの実証実験を開始いたします。
石橋果樹園は、初代から数えて100年以上の歴史を持つ果樹園で、現在は10haほどの敷地で温州ミカンを栽培しています。5年ほど前から独自の販路を開拓し、現在は国内のスーパー向けに販売しているほか、海外でも香港・シンガポールなどへの輸出も手がけるなど、精力的に事業を展開されています。

一方、ここ数年最高気温が38℃を超える日があるなど、低地での栽培が難しくなってきているなか、昨シーズンには高温障害が起き、ミカンの生産量が激減。農園が始まって以来、最低の収量となってしまいました。高温下でもミカンの生産を続けたいと、このたびのスキーポンの実証実験にご協力いただけることとなりました。
今シーズンは、同農園の50aの圃場を3つの区画に分け、根の周辺や葉面にスキーポン試験を実施する予定です。5月ごろには、1回目の処理が行われる予定で進めています。
アクプランタでは、他にもカキやリンゴ、ブドウ、イチジクなど、果樹を対象にしたスキーポンの実証試験の事例が、今年から本格的に増えてきました。高温・乾燥に強い果樹の栽培にスキーポンがお役に立つよう、引き続き適用事例の拡大に力を入れたいと思っています。
高温・乾燥に課題感をお持ちの果樹農家の方々で、スキーポンの実証実験にご関心がありましたら、ぜひ、弊社までお気軽にお問い合わせください。
〇高温・乾燥耐性資材「スキーポン」について

「スキーポン」は、酢酸(酢の主成分)の作用を活用した農業資材です。酢酸の作用で、植物の乾燥や高温への耐性を高めることで、収量や品質の維持、節水に繋げます。
〇アクプランタ株式会社について
創業者・CEO代表取締役社長の金鍾明が、理化学研究所の研究員だった2017年、学術誌「Nature Plants」に発表した、植物の高温及び乾燥耐性を高める酢酸の作用を活用した農業資材「スキーポン」を開発したアグリバイオスタートアップです。気候変動や減農薬・減化学肥料の需要の高まりを背景に、国外では米国やウガンダなど14カ国で、スキーポンによる高温・乾燥対策の実証実験に取り組んでいます。
国内ではJAふじ伊豆(静岡県)、群馬、愛知、和歌山の各県農業試験場、全国各地の農家、農業グループ、企業などと取り組んでいます。第6回 アグリテックグランプリ最優秀賞/第1回JAアクセラレーター優秀賞/AgriFood SBIRピッチ2023ビジネス構想最優秀賞、日本経済新聞社主催「超DXサミット インパクトピッチ」日経賞など、受賞多数。
〇会社概要
本社所在地:〒113-0034 東京都文京区湯島2-16-9 ちどりビル3F
設立年月日:2018年2月7日
事業内容:乾燥・高温・塩害耐性を備えた農業資材の研究開発、製造及び販売、農業用資材、芝生用資材、園芸用資材、森林用資材、緑化用資材の製造及び販売、植物工場や農場での節水等システム管理
ホームページ:https://ac-planta.com/
〇お問い合わせ先
アクプランタ広報担当:info@ac-planta.com
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