「トップチョコレートトレンド2024」の日本語版を公開
2024年以降のチョコレート市場に影響を与える生活者の心理や動向について深く掘り下げたレポート
バリーカレボージャパンは、このたび、「トップチョコレートトレンド 2024&その先」の日本語版を公開したことをお知らせいたします。
チョコレート菓子市場は、2024年末には世界の小売売上高が約20兆円/1,280億ユーロを超え、2027年までの5年間で年平均成長率2%の流通量の増加が見込まれています(*1) 。
このところ続いているチョコレートの値上げに対する生活者の反応については、下記の2つの傾向が見られます。
調査(*2)によると、生活者の約半数(54%)が高品質でプレミアムなチョコレートを好んで購入しており、自分へのご褒美には、これまで同様にプチ贅沢品を購入する傾向が見られます。
一方で、生活者のおよそ10人中7人(66%)がコスパ重視で、まとめ買い、お買い得品、プライベートブランドも活用しています。
いずれの場合においても、生活者の購入判断は、それぞれの人生の捉え方や考え方はもちろん、その日の気分も影響します。そうした嗜好品の楽しみ方に関する生活者の消費行動の変化は、チョコレート菓子市場にどのような変化をもたらすのでしょうか?
濃厚なチョコレート体験で人生を謳歌する
人生を思う存分楽しみたいとき、生活者は夢中になれるような体験ができる「インパクトある嗜好品」を求めています。2023年8月に複数の国や地域に住む11,974人を対象に実施した当社独自の調査では、下記の傾向が見られました。
4人に3人(74%)が、斬新でエキサイティングなチョコレート体験を試してみたいと考えています。
3分の2(65%)が、複数の食感を持つチョコレート菓子を好みます。
約70%が、複数の味と食感が味わえるチョコレートを求めています。
「ユニーク」「レア」「季節商品」「プレミアム」、それに加えて限定版であることを求めています。
原産地や生産地に関するユニークなストーリーのあるチョコレートをより高品質であると認識し、61%の人がそうしたブランドのストーリー性を高く評価しています。
50%が限定版を衝動買いし、61%の人が季節限定、64%がプレミアムなチョコレート菓子を求めています。
地球にも人にも優しいチョコレートを楽しむ
わたしたちの調査では、自分の身体的・精神的な健康はもちろんのこと、他の人や地球の健康も損なうことなく、美味しいチョコレートを楽しみたいと考える生活者のグループには、下記の傾向が見られました。
4人に3人(75%)が、チョコレートは「おいしく」「体によく」そして「地球にもよい」ものでなければならないと考えています。
77%は、糖質の少ないチョコレートを求めています。41%は糖質を制限しており、10%は完全に糖質を避けています。なお、糖質オフはすでに確立された市場であり、カカオフルーツを最大限に利用したチョコレートも台頭してきています。
ナチュラルで本物の原料、人工添加物が入っていないシンプルな成分表示の製品への関心が高まっています。
半数以上(54%)は、欧州連合(EU)食品添加物に付与される分類番号である「E番号」や人工香料・着色料の入っていない純粋なチョコレートをより好みます。
66%の消費者は、健康に良くない、または、悪いとされる成分を減らした、または完全に除去されたチョコレート菓子に関心を持っています。
10人に4人(41%)は、ヴィーガンや植物由来のチョコレート菓子を求めています。
環境に対する意識が高まり、エシカルで持続可能な方法で生産されたチョコレートを求めるようになっています。
65%が廃棄物を最小限に抑え、アップサイクル原料を使用したチョコレートを選び、3分の2近くが持続可能な方法で生産されたチョコレートを積極的に探しており、10人中7人近く(68%)が人や地球にやさしいチョコレートブランドや製品を好んでいます。
健康に良いチョコレートを楽しむ
ヘルシーで体によいお菓子は、これから数年間は注目され続けるトレンドのひとつと言えます。積極的かつ明確な意図をもって健康に良いものを選択する生活者のグループには、下記の傾向が見られました。
69%は、健康的または良い素材を使ったチョコレートに関心があります。
74%は、栄養価が高く元気になれるおやつを求めています。
71%は、精神的な健康をサポートするチョコレートを食べたいと考えています。
71%が、健康機能を持つチョコレートを希望しており、例えば、マクロ栄養素(タンパク質・炭水化物・脂質)や微量栄養素(ビタミン・ミネラルなど)が含まれる商品は2022年と比べて5%増加しています。
10人中6人が、チョコレートに関して「高タンパク」といったキャッチフレーズに魅力を感じています。タンパク質に加えて、ビタミン、ミネラル、繊維質、フラボノール、オメガ3などの成分を含む栄養価の高い製品も求められています。
地域によるチョコレートの好みの違い
すべての地域で共通する点の方が多いですが、次のような相違点も見られました。
チョコレートの原産地と原材料について詳しく知りたがっている層は、中南米、中東・アフリカでは80%ですが、北米では55%です。
プレミアム・チョコレートを好む層は、中南米、中東・アフリカで10人中8人近くなのに対して、西欧では10人中6人です。
中南米、中東・アフリカ、東欧では、生活者の多くが「おいしく」「体に良く」「地球にもやさしい」チョコレートを求めています。
中南米、中東・アフリカ、アジア太平洋、東欧の生活者の10人中8人近くが健康効果を持つチョコレートに関心を持っているのに対し、西欧と北米では10人中6人にとどまっています。
調査レポートについて
バリーカレボーグループでは、チョコレートに関連する主要なトレンドを4年続けて調査しています。調査結果と世界中の一流シェフとの意見交換も踏まえて、このたび、2024年以降の世界および各地域におけるチョコレート市場に影響を与える生活者の心理や動向について深く掘り下げたレポートを作成しました。日本語版のレポートは「Top Chocolate Trends 2024 & beyond」としてバリーカレボーグループが発行したグローバル版の英語レポートを翻訳したものです。英語の原文との間に矛盾や相違がある場合は英文が優先されます。
■トップチョコレートトレンド2024日本語版
https://www.barry-callebaut.com/ja-JP/manufacturers/trends-insights/top-chocolate-trends
■原文のニュースリリースおよびレポートのダウンロードリンク
https://www.barry-callebaut.com/en/group/media/news-stories/what-expect-chocolate-2024-and-beyond
(*1) 食品市場調査会社「ユーロモニターインターナショナル社」「イノーバ マーケット インサイツ社」が実施した2023年の調査、およびバリーカレボーが2023年08月に独自に実施した調査の結果
(*2) 食品市場調査会社「イノーバ マーケット インサイツ社」が実施した2023年の調査結果
■バリーカレボーグループについて
https://www.barry-callebaut.com/en/group/about-us/barry-callebaut-glance-japanese
2022/23年度の年間売上高は、約85億スイスフラン(88億ユーロ / 96億米ドル)。世界中で66カ所以上の製造施設を運営し、13,000人以上の従業員を擁するバリーカレボーグループは、カカオ豆の調達・加工から、チョコレートフィリング、デコレーション、コンパウンドなどの最高級チョコレートの生産まで一貫して行う世界有数のチョコレートメーカーです。工業用食品メーカーから、ショコラティエ、パティシエ、パン職人、ホテル、レストラン、ケータリングなど、職人やプロのチョコレートユーザーまで、食品業界全体にサービスを提供しています。カレボー®、カカオバリー®、カルマ®、モナリザ®など、グローバルに展開するブランドが高級チョコレートを販売する顧客のニーズに応えることはもちろん、将来的にもカカオを安定して供給するため、農家の生活を向上にも取り組んでおります。また、持続可能なカカオとチョコレートの未来を形作るという目標のもと、ココアホライズン財団の支援も行っております。
■会社概要
社名:バリーカレボージャパン株式会社
住所:(本社)群馬県高崎市宮原町2-1 (東京事務所)東京都品川区大崎2-11-1 大崎ウィズタワー21階
代表取締役社長:ドゥルーヴ・バーティア
日本語ウェブサイト: https://www.barry-callebaut.com/ja-JP
■本件に関する報道関係者からのお問合せ先
バリーカレボージャパンPR事務局
TEL: 03-6887-8041
Email: bcj_press@barry-callebaut.com
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