産直SNS「ポケットマルシェ」が農林中央金庫から資金調達を実施 全国の生産者によるネット直販の支援を強化すべく連携を開始
シリーズBラウンドを9.9億円でクローズ、累計調達額は15.5億円
シリーズBラウンドは、合計調達額9.9億円で終了いたします。今回の調達により当社の累計調達額は15.5億円となります。また、あわせて農林中金と連携し、全国の生産者にネット直販の機会を提供してまいります。
※ シリーズBエクステンションラウンド:シリーズBラウンドにおける追加の資金調達
【資金調達の目的】
当社は、生産者が消費者に食材をインターネット上で直販できるサービスを提供しており、約3,800名の生産者と約250,000名の消費者が登録しています。この度、「強い一次産業を実現する」という想いが一致したことにより、農林中央金庫から資金調達を実施するとともに、生産者の登録促進等で連携してまいります。
調達した資金は、以下の目的で使用する予定です。
(1)生産者の登録促進
農林中金と連携し、全国の生産者にネット直販の機会を提供します。
(2)生産者の販売力強化
ネット直販に関する教育コンテンツを充実させ、登録生産者の販売力強化に取り組みます。
(3)プロダクトの改善
生産者および消費者の利便性を高めるべく、UI/UXを中心にプロダクトを改善します。
【連携の背景と概要】
生産物の価値を発信し、コミュニケーションの中でファンを獲得して安定的な販売を実現するために、インターネットを利用した直販は有効ですが、「消費者にインターネットで直販をしている農家数の割合」は、2019年時点で0.56%(注1)と極めて少ない状況です。2019年の農業就業人口の平均年齢である67.0歳(注2)、2017年の漁業就業人口の平均年齢である55.6歳(注3)に対して、ポケットマルシェ登録生産者の平均年齢は44歳(注4)であることから、特に高齢の生産者によるネット直販実施が進んでいないことが推測されます。
農林中金の持つネットワークを活用し、全国の生産者にネット直販の機会を提供することで、一次産業の成長を促進します。高齢の生産者に対するネット直販のサポートも強化してまいります。すでに、大分県や鹿児島県で、農林中金と連携して生産者による新規出品を実現しています。
事例:大分県漁業協同組合中津支店 ひがた美人生産者部会によるブランド牡蠣の出品
2020年10月に、大分県中津市のブランド牡蠣「ひがた美人」の出品が実現しました。ひがた美人生産者部会に所属する生産者の平均年齢は60代前半で高齢化が進んでおり、大分県漁業協同組合中津支店の職員が出品や発送をサポートしています。
出品ページ:https://poke-m.com/producers/242312
一次産業の担い手の減少および高齢化が進む今、販路の一つとしてネット直販を容易に選択可能な環境を実現し、生産者の所得向上、ひいては一次産業の活性化を農林中金と共に目指します。
注1:「農林水産省 農業構造動態調査 / 確報 平成31年農業構造動態調査結果」より
注2:「農林水産省 農業労働力に関する統計」より
注3:「農林水産省 漁業就業動向調査」より各階層の中位数を用いた推計値。65歳以上の場合は「70」を使用
注4:当社プレスリリース【登録生産者数2,000名の「ポケットマルシェ」が生産者を対象としたアンケート結果を発表】(2020年3月31日) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000046526.html
【農林中金 常務執行役員 松本様からのメッセージ】
農林中金は、当社の産直アプリというプラットフォームを通じて、生産者と消費者が結びついた強い第一次産業の実現、ひいては生産者の所得向上、農漁業の担い手の生産意欲増大につながるものと期待し、出資を決めました。これまでも農林中金のネットワークを活かした生産者の紹介などを進めておりますが、今回の出資を契機に、こうした取組みを一層強化し、当社の役職員および当社の株主とともに、食を通じた地方と都市のつながり強化の一翼を担っていきたいと考えております。
【ポケットマルシェ 代表取締役CEO 高橋からのメッセージ】
エンド・トゥ・エンドのユーザーが直接むすびつき、つながりを強めるC2Cの新しいモノづくりが急速に広がっています。その世界的な潮流に日本の一次産業は乗り遅れています。消費社会の巨大なエネルギーを、停滞する一次産業の中に大胆に取り入れ、変革していく。農林中央金庫様と共にこの歴史的な挑戦の先頭に立ち、日本の一次産業と地方を盛り上げていきたいと考えます。目指すは、都市と地方が、生産者と消費者がつながっていきる社会の実現です。
【農林中金について】
名称: 農林中央金庫(代表理事理事長 奥 和登)
所在地: 東京都千代田区有楽町一丁目13番2号
役割: 日本の農林水産業の発展に貢献する、農林水産業の協同組織等を会員とした、協同組織の全国金融機関
設立: 1923年12月
会員: 3,477団体(2020年3月31日現在)
※JA(農協)、JF(漁協)、JForest(森林組合)およびそれらの連合会、その他の農林水産業者の協同組織等のうち、農林中央金庫に出資している団体
連結総資産額: 105兆4,820億円(2020年3月31日現在)
【ポケットマルシェ概要】
ポケットマルシェ( https://poke-m.com/ )は、全国の農家・漁師から、直接やりとりをしながら旬の食べ物を買うことができるプラットフォーム。提供は2016年9月。現在、約3,800名(2020年12月時点)の農家・漁師が登録し、約9,000品の食べ物の出品と、その裏側にあるストーリーが提供されている。新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに消費者の食への関心が高まり、ユーザ数が約4.8倍、注文数はピーク時に約20倍となり、現在約250,000名の消費者が登録、「生産者さんと繋がる食」を楽しむ。
【会社概要】
会社名:株式会社ポケットマルシェ
代表者名:高橋博之
所在地:岩手県花巻市藤沢町446-2
東京オフィス:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-26-5 金子ビル3F
事業内容:
・生産者と消費者を直接繋ぐCtoCプラットフォーム「ポケットマルシェ」の企画・開発・運営
・リアルマルシェの企画・運営
・飲食店、小売店への食材卸およびフェアイベントの企画・運営
・食べもの付き情報誌「食べる通信(R)」の普及・多地域展開の促進、「東北食べる通信」の企画・運営
URL:https://www.pocket-marche.com/
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