日本の「タクシーアプリ浸透率」のさらなる増加に向けて 浸透率向上によるタクシー利用回数増、付加価値サービスの発展を説明
【イベントレポート】モビリティピッチ 第8回「タクシーの高度化」
2022年2月3日(木)にオンラインで開催された、MaaSの課題を共有するイベント『モビリティピッチ 第8回「タクシーの高度化」』にて、DiDiモビリティジャパン株式会社 営業本部長の宮脇竜一郎が登壇しました。本リリースでは、イベントでの発表内容のレポートをお伝えします。
- サマリー
②アプリ浸透によってタクシー利用の回数増加、将来の付加価値サービス発展の可能性が拡がる
- 日本のアプリ浸透率は8%まで成長。ただし、諸外国と比較するとまだ成長余地が大きい
一方、配車アプリをアクティブに使っているユーザー割合(人口比)を海外と比較するとその差は大きいのが現状です。宮脇は「日本で配車アプリをアクティブに使っているユーザーは人口の2%。他国と比較すると高める余地は十分にある。しかしこのような話をすると、”配車アプリの浸透はタクシー業界にとって必要なのか?乗り方を変えているだけではないか?”と聞かれる。我々としては”アプリの浸透がタクシー市場全体を盛り上げる、底上げする重要な取り組み”と考えている」とアプリ浸透の必要性を強調しました。
- アプリ浸透によって「タクシー利用回数増加」、付加価値サービス発展の可能性が拡がる
2022年1月にDiDiのユーザーに行ったアンケート調査で、「DiDiを利用するようになってタクシーの利用頻度は増えましたか?」という質問に約70%が「増えた」と回答しました。月のタクシー平均利用回数については、DiDiの利用前後では平均3.9回/月から6.8回/月と、利用回数が増えたことがわかりました。利用回数増加に繋がったと考えられるのは、配車アプリの利便性です。同調査で、タクシーについて不満に思うことを尋ねたところ、最も多かった回答が「タクシーがつかまらない」(34%)でした。一方、DiDiを利用する理由で最も多かったのが「タクシーがつかまるから」(20%)と、配車アプリがタクシー利用に関する不満解消に繋がっていることがわかります。
さらに、アプリが浸透することで付加価値サービスの発展も望めます。今後プラットフォームとアルゴリズムを駆使して発展したタクシー業界の未来では、付加価値として提供できるサービスが増え、配車アプリの利便性はさらに高まると考えられます。
現在のタクシー業界を含むサービス発展のためには、需要も供給も高い密度が必要です。宮脇は「ダイナミックプライシングのような取り組みや、その先にある高度なサービスを実現させるには、需要と供給の両方の密度を上げる必要がある。DiDiとしては、まず供給を増やしていくことでタクシーに乗りやすくなり、結果としてユーザー数が増加し、需要も追いついてくると考えている。そうなればアプリがタクシー業界へ今以上に貢献することが可能になる」と説明しました。
宮脇は最後に、「単にDiDiを使って欲しいということではなく、一緒にタクシーのデジタルトランスフォーメーションを推進していきましょうと強く言いたい。『革新的なサービスの創造で、あらゆる人々の移動をもっと自由に』という我々の企業ミッションのもと、官民連携してタクシー業界を盛り上げていきたいと思う」と業界発展への意気込みを語りました。
- 登壇者プロフィール
- DiDiモビリティジャパン株式会社について
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