【年賀状の減少で教育機会損失の危機。】不要なはがきで、働く少女に教育を届ける。書き損じはがき・切手を集める国内最大級の寄付アクション「あなたのはがきが、だれかのために。」キャンペーン開始

~深刻化する児童労働・児童婚と手数料値上げの影響を受け募集~開催期間:2022年12月26日(月)~2023年3月31日(金)

児童労働と児童婚の問題が深刻化している中、自宅やオフィスに眠る不要なモノを活用して子どもに教育などを届ける国内最大級のはがき寄付アクション「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」が2022年12月26日(月)~2023年3月31日(金)に開催されます。 (主催:認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会)
書き損じはがき・未使用はがき・余った切手の寄付で、長引く新型コロナウイルスの影響を受ける子どもを取り巻く課題など貧困問題を解決するキャンペーンにご協力いただける方を全国から募集を開始します。

 

  • 貧困家庭の教育格差が深刻化。子どもの「児童労働、児童婚」が増加。
新型コロナウイルス感染症拡大以降、国内外で孤立や教育格差など子どもを取り巻く問題が深刻化しています。特に貧困層の家庭は影響を受けやすく、世界では失業・収入減した家庭が経済的負担を軽減するために、子どもを働きに出したり、結婚させざるを得ない状況が発生しています。世界の子どもの約10人に1人が児童労働に従事し、女性5人に1人が児童婚*をしている中、特にバングラデシュは両方の発生件数が高い国となっています。 (*UNICEF、2021)今後も新型コロナウイルス感染症等の影響で児童労働、児童婚が増えていくことが懸念されています。
さらに、1年半という世界で最も長期間に及ぶ学校閉鎖が再開された2021年以降も、一部の子どもたちが学校に戻ることができていません。その理由に「学校閉鎖中に働き始めた」「結婚させられた」「学校再開後の勉強についていけず通わなくなってしまった」などがあります。学校再開後も家庭を支えるために労働を継続せざるを得ない子どもや、復学しても長期閉鎖で勉強についていけずに退学してしまう子どもがいるなど、教育格差が拡大している状況です。
  • 他人の家で働かされる少女「家事使用人」を、“はがき1枚からできる社会貢献アクション”で支援。

<家事使用人として働く少女> (コロナ禍前に撮影)<家事使用人として働く少女> (コロナ禍前に撮影)

子どもでありながら他人の家の家事・子どもの世話をする「家事使用人」は、一日中家の中で働いているため外からは見つけることが困難で“隠れた児童労働”とも呼ばれています。バングラデシュでは、働く少女が30万人以上いるといわれており、新型コロナウイルス感染症の拡大で新たに働きに出される少女がいたり、スラムに住み働きながら学校に通っていた8~13歳の少女のうち約66%が退学*していることがシャプラニールの支援現場でも確認され、新たな児童労働や児童婚の原因となりうる問題も生じており問題は深刻化しています。(*シャプラニールの現地パートナー団体調べ)

「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」は、全国から書き損じや未使用・喪中で不要になったはがき、未使用・使用済み切手などを集めて換金し、児童労働に従事している少女たちに教育を届けるために現地の支援活動*などに活用するキャンペーンです。子どもの教育支援等に取り組むシャプラニールが毎年開催し、子どもから大人まで世代を問わず、誰もが気軽に参加可能な「はがき1枚からできる社会貢献」として国内で広がり、開始10年目を迎えた2019年には65万枚規模となり、書き損じはがき・切手を対象とした単独の寄付キャンペーンとしては、国内最大級となっています。
  • ”年賀状じまい“で寄付激減。手数料値上げの影響で【子ども100人、約2年分】の教育機会損失の危機。
  • 全国からの支援を募集中

近年、年賀状の発行部数は毎年過去最低を記録し、個人や企業による“年賀状じまい“が急速に広がる中、2021年度の同キャンペーンでも寄付総数は約50万枚程度に留まり3年間で約15万枚の減少、寄付の規模も縮小しています。そして、2023年4月からは郵便局の切手やはがきの交換手数料の42年ぶりの値上げが決定しました。今回の値上げによる影響で、250万相当の活動資金が資金減少の危機にあり、これは100人以上の子どもの教育支援、約2年間分に相当します。

支援センターの様子支援センターの様子

さらには、世界的な物価上昇と極端な円安の影響も打撃となり、現地の支援活動費の捻出が難しくなっています。しかし、社会課題に取り組むNGO・NPOなどの場合、人員削減や活動計画の突然の中止、または目標値の修正といった選択肢ではなく、現地の切実な問題解決に向けて活動を継続する必要があります。
  • 支援を止めないために。 20枚で1カ月分の授業教材費相当。
  • 自宅とオフィスに眠るハガキ・切手を全国から募集

<食事の支度を手伝う少女(野菜を切る様子)><食事の支度を手伝う少女(野菜を切る様子)>

今年の目標は55万枚。深刻化する子どもの問題の撲滅や支援の継続危機に向けて、今年も全国からのご支援を募ります。例えば、不要なはがき10枚(約500円のご寄付)で、家事使用人として働く少女たちの支援センターを1日運営できる費用(家賃)相当に、またはがき20枚(約1,000円のご寄付)で読み書きを学ぶ授業に必要な教材費等1カ月分相当になります。ご寄付いただいた方に家事使用人支援事業の最新情報を掲載したお礼状をお届けします。

 

使用済みの切手や過去の郵便料金の値上げ等により使用できなくなった旧価格のはがき・切手も対象となり、家にいながら不要品を活用して参加できるキャンペーンです。
※ 寄付は管理費など活動全体にも使用されます。
  • 「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」概要

●対象 

・未投函の郵便はがき(書き損じた/過去の余った年賀はがき、かもめーる、往復はがきなども対象)
・切手(未使用、使用済み) 
※私製はがきと投函済みはがきは対象外。

●参加、寄付の方法: 封筒などに入れて、下記までお送りください。
〒169-8611 東京都新宿区西早稲田2-3-1 シャプラニール
「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」係

●受付期間:2022年12月26日(月)~2023年3月31日(金)
●キャンペーン詳細:https://www.shaplaneer.org/lp/hagaki_cam/
※シャプラニール東京事務所 03-3202-7863 (受付時間:火~土曜 10:00~18:00、定休:日曜・月曜・祝日 )
※ご寄付は子どもの教育支援に限らず、シャプラニールの活動全般に活用いたします。
  • ESGから取り残された「隠れた児童労働」と呼ばれる問題解決へ。性的搾取防止にも貢献。

<家事使用人として働く少女が洗濯をしてる様子> (コロナ禍前に撮影)<家事使用人として働く少女が洗濯をしてる様子> (コロナ禍前に撮影)

近年ではESG・SDGsへの関心の高まりから、カカオ・チョコレートなどの食品産業、自動車・電子機器・レアメタルに代表される工業製品など、消費者に身近で影響の大きい産業を中心に児童労働の排除への取り組みが進んでいます。しかし、業界団体が存在せずサプライチェーンの監視体制が働かず、工場や農園で働く子どもの状況とは異なり、「家事使用人」として働く少女たちは、一日中家の中で働いているため発見することも極めて困難なことから支援が届きにくく問題の改善が進んでいません。バングラデシュでは、家事使用人が14歳未満に従事させてはいけない危険な仕事として認められる見込みですが、依然として学校にも行けず虐待などのハラスメントも受けやすい環境下にいるため支援の緊急性が高い問題です。
 

支援センターで読み書きを学ぶ家事使用人として働く少女の様子支援センターで読み書きを学ぶ家事使用人として働く少女の様子

シャプラニールでは、現地の支援センターを通じて基本的な読み書きや計算・保健衛生などの教育支援を提供しています。さらには、行政機関への政策提言活動(アドボカシー活動)や、子どもへの暴力や性的搾取などのハラスメントに関する啓発ワークショップなどを働く少女だけでなく、地域住民に対して実施しています。ワークショップの後、児童婚や雇い主のハラスメントに対し、自分の意思をきちんと主張し児童婚を回避した少女の事例もあります。少女たちも正しい知識を身に着けることで、希望する将来を切り拓いていけるように、そして児童労働のない社会、さらには貧困のない社会を目指した活動を今後も継続していきます。
  • 子どもへの教育等を一緒に届ける「協力企業パートナー」も募集中
創立50周年を迎えた2022年は、深刻化する現地の状況を受けて、支援強化に向けてキャンペーンの拡大を目指し、市民の皆さまだけでなく、 ESGに取り組む/SDGs推進にご関心のある企業・団体様からの不要なはがき&切手の回収や、キャンペーンへの協賛等でご協力いただけるパートナー企業・団体を全国から募集します。
詳細は下記よりお問合せください。
https://bit.ly/Hagaki_CP2022_Partner
  • シャプラニールについて
~支援が届きにくい「取り残された人々、課題」にアプローチ~
“すべての人々がもつ豊かな可能性が開花する社会”を目指す国際協力NGO​


認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会は、1972年に創立された、特定の宗教、政治、企業、団体に属さない国際協力NGO。主にバングラデシュやネパールといった南アジアの貧しい人々の生活上の問題解決に向けた活動を現地と日本国内で行い、「すべての人々がもつ豊かな可能性が開花する社会の実現」を目指して活動しています。主な活動、①子どもの今を支え、明日を守る ②災害に強い地域をつくる ③社会からの孤立を防ぐ ➃市民同士のつながりを促す という4つの取り組みを通じて、社会や他の援助団体の支援から「取り残された人々」への支援や「取り残された課題」に取り組んでいます。

  • 団 体 概 要

・団 体 名:認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会
・所 在 地:東京都新宿区西早稲田2-3-1 早稲田奉仕園内
・代 表 者:坂口和隆(代表理事) ・創 立:1972年9月1日
・主な活動国:バングラデシュ、ネパール、日本
・主な活動内容:児童教育支援、児童労働の予防と削減、減災・防災支援、災害緊急救援・復興支援、在住外国人にかかわる取り組み、フェアトレード活動、開発教育および出版活動、スタディツアー等
・職 員 数:日本:18名、バングラデシュ:13名、ネパール:6名
・公式サイト:https://www.shaplaneer.org/
・オンラインショップ「クラフトリンク」:https://craftlink.shop/

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会社概要

URL
https://www.shaplaneer.org/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都新宿区西早稲田2-3-1 早稲田奉仕園内
電話番号
03-3202-7863
代表者名
坂口和隆
上場
未上場
資本金
-
設立
2001年08月