ユニバーサルツーリズムで、かけがえのない出会いと青春を

障がいがあっても友との旅を楽しめる社会を目指して。6/22(日)開催予定のパラ旅、新たなステージへ。

おりがみ

2024年10月19日実施のパラ旅応援団の集合写真

 日本最大級、累計会員数844名の若者ボランティアネットワークを運営するNPO法人おりがみ(代表:都築則彦、事務局:千葉県習志野市香澄3-8-8)は、昨年度に引き続き、全国初となる「持続可能な大規模ユニバーサルツーリズム*¹」のモデルづくりに挑戦します。

*¹高齢者や障がいのある人など、すべての人が安心して旅行を楽しむための取り組み

 学生と障がいのある方によるパラスポーツ観戦イベント「パラ『旅』応援事業」(主催:千葉県)として始まり民間事業として引き継いだ「パラ旅応援団」(以下「パラ旅」)は、ボランティアと障がいのある方が、支援・被支援の関係を超えて同じ目線で旅を楽しみ、「出会えてよかった」と想い合える友だち関係を築くことを目指しています。これまでに、障がいのある方109名、学生ボランティア239名を含む、のべ611名の方々にユニバーサルツーリズムの機会を提供してきました。 

 そして今年度からは、ユニバーサルツーリズムに積極的に取り組もうとする観光地と連携し、誰もが楽しめる観光地づくりにも注力。第一弾として、成田ゆめ牧場(代表取締役社長:秋葉秀威、住所:千葉県成田市名木730-3)の全面協力のもと、「パラ旅DAY~成田ゆめ牧場6月編~」を6月22日(日)に実施します。

【障害のある方の外出を、孤独な旅から“出会える旅”へ】

 障がいのある方にとって、「誰と」「どこへ」外出するかの選択肢が非常に限られています。

出典:第6次千葉市障害者計画等策定に係る実態調査(千葉市 2023)

 千葉市の実態調査(2023)では、主な外出の同伴者が「いない」と答えた方は46.9%、「家族」が35.1%、「ヘルパー」が6.7%。一方で、「友人」や「ボランティア」といったその他はわずか1.0%にとどまっています。

 さらに、外出の目的も買い物や通院といった「用事」が中心で、趣味や友人との交流といった「楽しみ」に時間を費やす人は全体の15%程度。誰かと“楽しい時間”を過ごす機会は極めて限られています。また、一人での外出が難しい障害のある方が利用する移動支援制度も、ヘルパーと利用者の一対一の関係が基本であり、どうしても“支援する側”と“される側”という構造が生まれてしまいます。

 こうした構造から、本事業に参加する方からは「外出は人の目線や迷惑が気になってしづらい」「外出は支援しやすい場所や行き慣れた場所ばかりで刺激がない」「本当はもっと色々な出会いがほしいけど、制度が支援してくれるのは“自分の移動”ばかりで利用しようと思えない」といった声が上がっており、孤立が深める一因となっています。

 国土交通省(2023)の試算によれば、障がいのある方に適切なサポートや環境が整えば、年間564万回分の新たな観光需要が生まれるとされています。これは、外出や観光に対する潜在ニーズがあるにもかかわらず、制度や環境整備が追いついていない現状を示しています。現実、障がいのある観光客の少なさは、多くの観光地におけるバリアフリー設備や情報、受け入れ体制の不足と深く関係しています。こうした状況は、障がいのある方に「自分が歓迎されていないのでは」と感じさせ、外出意欲をさらに低下させてしまっています。

出典:ユニバーサルツーリズムに関する調査業務報告書(国土交通省 2023)

 

 本事業では、こうした構造的な孤立や制約を打ち破り、「この人と出会えてよかった」「また一緒に出かけたい」と思えるような出会いの“きっかけ”を旅を通じて提供していきます。

【イベントの詳細】

(1)タイトル:パラ旅応援団 パラ旅DAY ~成田ゆめ牧場6月編~

(2)日 時:令和7年6月22日(日)10:30-16:30

(3)場 所:成田ゆめ牧場

(4)参加者:障がいのある方*²及びその支援者、学生ボランティア、へルパー 約140名

(5)内 容*³:障がいのある方2名、学生ボランティア4名、ヘルパー1名を基本単位とした全10グループが各自ペースで観光地を楽しむ。牧場内散策、動物とのふれあい体験、ミッションラリー、グループ交流、昼食交流、記念撮影・メッセージ制作など。

(6)スケジュール

  9:30 受付開始

 10:30 パラ旅応援団 開会式

 10:40 パラ旅 with ミュージック*⁴

 11:00 グループ自由行動*⁵

 12:30 昼食*⁶

 13:30 グループ自由行動

 15:00 閉会式

 16:30 解散

(7)主催:NPO法人おりがみ

(8)協力:

株式会社秋葉牧場(成田ゆめ牧場)/株式会社ベストサポート/株式会社GMSSヒューマンラボ(安藤医師)/千葉県障害者スポーツ・レクリエーションセンター/千葉県肢体不自由児協会/千葉県知的障害者福祉協会人材確保委員会/千葉県身体障害者福祉事業団/千葉商科大学(和田ゼミ)/帝京平成大学パラスポーツサポート部/岩渕薬品株式会社

(9)後援:

千葉県/千葉県教育委員会/成田市/千葉市/成田市観光協会/成田商工会議所/敬愛大学

*²精神・知的・身体、重度・中度・軽度、多様な障がいのある方が参加します。

*³雨天決行。状況に応じて室内活動となります。

*⁴バイオリニスト橘麻衣氏の演奏に合わせて「パプリカ」などを参加者全員で歌って踊る音楽イベント。

*⁵成田ゆめ牧場の魅力を活かした様々なミッションラリーを実施予定。例えば「○○という名前のヤギを探そう」「○○が見える場所で記念写真を撮ろう」といった既存の観光コンテンツを活かしたミッションや、アーチェリーや芝すべりなどを障がいのある方も安心して体験できるよう工夫を凝らした新規アクティビティも用意。

*⁶どんな障がいがあっても観光地レストランで一緒にご飯を食べられるよう、ペースト食を開発して提供予定。

【今後の展開】

 6月22日のパラ旅の結果をもとにさらにコンテンツ力や集客力を高め、11月16日(日)には「パラ旅DAY ~成田ゆめ牧場11月編~」を実施します。11月以降も、千葉県内外の観光地と連携し、「旅の楽しさ」を誰もが体験できるようなユニバーサルツーリズムのモデルを構築・発信していきます。さらに、観光地・教育機関・福祉団体との連携を広げ、年間通じた定期開催の実現と発展を目指します。

本件に関するより詳しい内容をご希望でしたら、マスコミの方の取材お申込を受け付けております。取材をご希望の方は、6月20日(金)17時までにお申込み・ご連絡のうえ、自社の腕章をご着用の上、ご来場ください。

【会社概要】

名称  : NPO法人おりがみ

住所  : 275-0022 千葉県習志野市香澄3-8-8

URL  : https://origami-vol.or.jp/

事業HP:https://paratabi.origami-vol.or.jp/202506

【取材依頼・お問い合わせ先】

法人名 :NPO法人おりがみ

担当  :理事・福祉事業担当 都築

メール :paratabi{アットマーク}origami-vol.or.jp

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会社概要

NPO法人おりがみ

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URL
https://origami-vol.or.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県習志野市香澄3丁目8番8号
電話番号
080-4325-6823
代表者名
都築則彦
上場
未上場
資本金
-
設立
2021年02月