英オクトパスエナジー、浮体式洋上風力発電所を世界規模で急拡大している技術ディスラプターOcergy社へ出資

  • Ocergy社への投資により、フランスと米国を皮切りに、グローバルにグリーン雇用を創出

  • 浮体式洋上風力発電の建設コストと時間を削減する革新的技術

  • オクトパスエナジーは、洋上風力発電ファンド「Vector」の設立に続き、世界の洋上風力発電分野に数十億ドルを投入する計画を推進。

※本プレスリリースは2024年4月24日に英国・ロンドンで配信したプレスリリースの抄訳です。

2024年4月24日 英国・ロンドン発

英オクトパスエナジーは本日、オクトパスエナジー・グループの電源開発部門(オクトパスエナジー・ジェネレーション)によるOcergy社への出資を発表しました。これにより、世界中の浮体式洋上風力発電所の建設がより安価に、より迅速に行えるようになります。Ocergy社は、浮体式洋上風力発電所の設計・製造における革新的なアプローチをとり、浮体式洋上風力発電所市場に新しい価値をもたらし、建設にかかる時間とコストを大幅に削減しています。 

米国に本社を置き、フランスでも事業を展開するOcergy社は、ハイパー・ローカル・サプライチェーン・アプローチの先駆者であり、地元メーカーと協力し、風力タービンが設置される地域において環境に優しい雇用を創出しています。Ocergy社の軽量でモジュール化された設計により、風力タービン基礎の輸送と最終目的地での組み立てが容易になり、さらなる効率化を実現しています。Ocergy社は、すでに複数のギガワット規模のプロジェクトにおいて、十数社の大手デベロッパーと提携しており、最初の基盤は2025年から2026年までに設置される予定です。

オクトパスエナジーによる投資は、Ocergy社の技術を商業化し、新市場への急速な拡大を後押しします。また、最先端の環境データと生物多様性モニタリングシステムの拡大も可能になります。今回の投資は、昨年末に設立されたオクトパスエナジーの洋上風力発電ファンドVectorに代わり行われます。これは、化石燃料への依存を減らし、エネルギーの安定的供給を強化するため、世界的に洋上風力発電の普及を加速させるという同社の計画の最新マイルストーンとなります。

浮体式洋上風力の基盤は、基礎が海底に固定できないほど深すぎる海岸地域で使用されます。世界の洋上風力発電資源の約80%は深海にあり、この技術が未開発の膨大な可能性を秘めていることを示しています。*注1

世界各国の政府は、浮体式洋上風力発電における野心的な目標を設定しています。英国だけでも、2030年までに5ギガワットの浮体式洋上風力発電容量を目標としています。

日本は浮体式洋上風力発電所の建設において重要な市場です。日本政府は、2030年までに10GW、2040年までに30~45GWの洋上風力発電の導入目標を掲げており、これには浮体式洋上風力発電も含まれています。オクトパスエナジーが投資するOcergy社は、日本でのパイプラインにプロジェクトを保有しており、将来的には同社の浮体式基礎技術が日本の風力発電所に設置される可能性もあるといえます。 

オクトパスエナジー・ジェネレーションのCEOであるゾイサ・ノースボンド(Zoisa North-Bond)のコメント:

「技術革新は世界的なエネルギー革命の原動力となっており、私たちは常に進歩を加速させる画期的なソリューションを求めています。Ocergy社の画期的なアプローチにより、浮体式洋上風力発電のコストを削減することができ、さらに私たちの投資によって、より早く実現し、世界中のクリーンで環境に優しいエネルギーシステムへの道を開くでしょう。」

Ocergy社のCEOであるドミニク・ロディヤ(Dominique Roddier)氏のコメント:

「Ocergy社では、オクトパスエナジー・ジェネレーションとの提携に大きな期待を寄せています。この提携により、私たちは事業規模を拡大し、商業化前の大規模な浮体式洋上風力発電プロジェクトの実現に集中することができます。オクトパスエナジーの洋上風力発電における先進的な取り組みとOcergyのこれまでの実績には多くの相乗効果があり、その結果、当社のプロジェクトのバンカビリティ(融資可能性)が大幅に向上することを期待しています。」

*注1: Global Wind Energy Council

https://gwec.net/report-outlines-enormous-potential-for-floating-offshore-wind-in-energy-transition/

  

オクトパスエナジー・ジェネレーションについて

オクトパスエナジー・ジェネレーションは、再生可能エネルギーの課題解決を目指し、未来のためのグリーン電力の構築を行っています。これは、顧客や企業とより深く結びついた再生可能エネルギープロジェクトを通じて、よりクリーンで環境に優しい未来への移行をリードし、市場を再構築することを意味しています。

再生可能エネルギーへの欧州最大級の投資家である同社のファンドマネジメント専門チームは、再生可能エネルギーによる未来への移行を加速させることを使命として、2010年に発足しました。このチームは、15か国で風力発電所や太陽光発電所など3.2ギガワットを超える再生可能エネルギー資産を管理しており、それは約70億ポンドに相当します。

これらの再生可能エネルギープロジェクトは、毎年200万世帯分の電力を供給するのに十分なグリーンエネルギーを生み出し、100万台以上のガソリン車を道路から排除することに相当します。また、この事業では、2021年に英国で「Fanクラブ」を立ち上げました。これは世界初の地域限定エネルギー料金プランで、風力発電施設のある地域周辺に住むお客様に対して、風が吹いている時により安価で環境に優しいエネルギーを提供し、最大50%の割引を行うものです。詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。https://www.octopusenergygeneration.com/

オクトパスエナジー・グループについて

オクトパスエナジー・グループは、安価で環境に優しいエネルギーシステムを推進する世界的なクリーンエネルギー技術企業です。自社小売ブランドのもと、世界トップクラスのカスタマーサービスと最先端のエネルギー製品を世界で770万世帯に提供しています。

オクトパスエナジー・グループは世界18か国で、エネルギー・バリューチェーン全体に渡り、事業を展開しています。同グループは再生可能エネルギーへの投資、建設、柔軟な管理を行い、欧州最大級となる70億ポンドのプロジェクト・ポートフォリオを運営しています。また、同グループは、EDF、E.ON、Origin Energyなどの企業とのライセンス契約を通じて、高度なデータと機械学習プラットフォームであるクラーケンのライセンスを供与し、世界中で5,400万件以上の顧客口座をサポートしています。

クラーケンによって、オクトパスエナジーはスマート・タリフと革新的なクリーンテックを活用することで、熱と輸送の電化を推進することができます。オクトパスエナジー・グループは、年金基金、投資家、エネルギー大手の支援を受け、より安価で環境に優しいエネルギーと最先端技術を世界中の国や顧客に提供しています。

詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。https://octopusenergy.group/

Ocergy社について

グリーンエネルギー発電と海洋環境回復の岐路に立つOcergy社は、持続可能なオフショア・ソリューションを開発し、再生可能エネルギーの産出と生物多様性を保護しながら、二酸化炭素排出量を削減することで気候変動の解決に貢献しています。詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。https://www.ocergy.com

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会社概要

URL
https://octopusenergy.co.jp/
業種
電気・ガス業
本社所在地
東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワー 18階
電話番号
-
代表者名
中村肇
上場
未上場
資本金
7億円
設立
2021年01月