デュッセルドルフ市からのアーティスト受入 成果展を千葉県立美術館で開催!

ドイツの新鋭写真家 クリストフ・ヴィーデマン 千葉で滞在制作した作品を発表ー歩き、見つめ、記録する

千葉県

千葉県立美術館では、ドイツ・デュッセルドルフ市から写真家・クリストフ・ヴィーデマン氏を迎え、約1ヶ月半の滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)を行なっています。千葉県での滞在を経て生まれた作品を紹介する成果展を2025年12月3日(水)から12月14日(日)に開催します。

都市化や開発の中で姿を変えてきた千葉。彼のまなざしは、この都市が抱える多層の現実と、そこに生きる私たち自身の姿を静かに映し出します。

                                   《Untitled》 2025年© Christoph Wiedemann

「写真を通して、この世界の捉え直す方法を探求している」と語るクリストフ・ヴィーデマンは、日常に息づく記憶や社会のかたちを丹念に観察し、写真とドローイングを用いて表現してきました。ドイツと日本、異なる文化や歴史的文脈を行き来しながら生まれる視点は、国境を超えた都市の姿や人間の営みを多角的に照射するでしょう。アーティストが千葉県や日本の各地を訪ね、その土地や人々との交流のなかから生み出した作品の数々を、ぜひお楽しみください。

本展覧会では、アーティスト・イン・レジデンスを通して制作された作品を展示するとともに、アーティストとの交流イベントも開催します。

開催概要

会 期:2025年12月3日(水)〜12月14日(日)9:00〜16:30

休館日:12月8日(月) 

入場料:無料

会 場:千葉県立美術館 第6展示室

主 催:千葉県立美術館

アーティスト・プロフィール

《Untitled》 2025年© Christoph Wiedemann

クリストフ・ヴィーデマン(Christoph Wiedemann)

1994年、ミュンヘン出身。デュッセルドルフ芸術アカデミーでPeter Piller氏に師事。現在は、ドイツ・デュッセルドルフ市を拠点に、主に写真とドローイング作品の制作を行う。また、2022年9月にデュッセルドルフ市内で自身が運営する展示スペースである「Rinde am Rhein」を設立し、多くのアーティストやキュレーターとのコラボレーションを行っている。

2022年にNRW-Bank Kunstpreis、2023年にPeter-Mertes Stipendiumを受賞。

《Untitled》 2025年© Christoph Wiedemann
《Untitled》 2025年© Christoph Wiedemann

成果展に寄せて

ドイツ・デュッセルドルフ市を拠点に活動するクリストフ・ヴィーデマンは、写真とドローイングを主な表現手段として、都市を主題にした作品を制作している。

私たちが日常的に見慣れているはずの風景も、写真として切り取られた瞬間に、普段は意識していなかった多くの要素が立ち現れ、まるで初めて見るような光景に感じられる経験をしたことがある人は多いのではないだろうか。例えば道路標識や古びた看板、ビルの間に佇む民家や道端に繁る草など——。写真が持つこうしたドキュメント的な要素は、ヴィーデマンの作品において特に顕著に表れる。

彼は、人々が都市を歩き眺める素朴な視点と、そこに潜む多層的な背景を分析する視点を交差させながら、私たちが生きる世界とその現れ方を、写真というメディアを通して探ろうと試みている。

千葉での滞在において、ヴィーデマンは街を歩き、旅をしながら、初めて訪れる異国の都市を独自の視点で観察し、切り取っている。私たちにとって見慣れた千葉、そして日本のありふれた都市風景は、彼の作品を通して日常とは異なる姿を現しはじめる。

本展が、訪れる人々にとって新たな世界の見方を開くきっかけとなり、私たちが暮らすこの世界をあらためて捉えなおす機会となることを期待している。

                               千葉県立美術館 本展担当学芸員

関連イベント

●アーティスト・トーク

アーティスト・イン・レジデンスを経て、千葉の街を題材とした作品を制作したクリストフ・ヴィーデマンが、自身のリサーチや制作プロセスについて語ります。都市空間を歩きながら観察し、街に内在する複雑な仕組みや関係性をどう作品に取り込むのかーその思考の軌跡や制作過程を聞ける貴重な機会です。

日時:2025(令和7)年12月3日(水)14:00~15:00(開場13:30)

会場:千葉県立美術館 第7展示室

登壇:クリストフ・ヴィーデマン、聞き手:千葉県立美術館 本展担当学芸員

定員:50人

参加費:無料

申込:不要、当日先着順

※日独逐次通訳付

●ワークショップ

参加者自身が撮影し持ち寄った写真をもとに、アーティストとともに語り合う対話型ワークショップです。被写体に選んだテーマ、そこに込めた思い、写した瞬間の感覚―――それらを言葉に資、アーティストと参加者同士で共有します。写真は、記録であると同時に、それを撮った人が世界をどのように見ているかという❝視点の痕跡❞でもあります。自分自身の❝見る❞という行為をアーティストとともに考えます。

日時:12月7日(日) 13:00~14:30

会場:千葉県立美術館 第2アトリエ

ファシリテーター:千葉県立美術館 教育普及担当研究員

アーティスト:クリストフ・ヴィーデマン

定員:15名

参加料:無料

申込:要事前申込、先着順

※日英逐次通訳付

※募集開始は11月12日(水)より。詳細は当館ウェブサイトをご確認ください。

※参加が決定した方は、ご自身で設定したテーマをもとに撮影した写真6~10枚をワークショップ開催前にデータでご提出いただきます。詳しくは、申し込み後に担当者よりご案内します。


アーティスト・イン・レジデンスの様子を発信中!

千葉に滞在するアーティストがリサーチや作品制作を行う様子をInstagramで発信しています。

デュッセルドルフ市からのアーティスト受入事業の最新情報にご注目ください。

<公式SNS>

Instagram @chiba_pref_muse_art

X @chiba_pref_muse

アーティスト交換事業とは

千葉県とドイツ・デュッセルドルフ市は、2024年度に姉妹都市提携を結んで5周年を迎えたことを記念し、アーティスト交換事業を開始しました。アーティストが双方の国で滞在制作等を行い、国際的な文化交流を進めるとともに、異なる環境下での知見や刺激を帰国後の活動に還元してもらうことで、地域の文化・芸術の発展と活性化に資することを目指します。

2024年度は、日本からの派遣アーティストとして花澤武夫氏がデュッセルドルフ市で約2か月間滞在し制作した作品と、帰国後、千葉県立美術館で滞在制作した作品を「デュッセルドルフ派遣アーティスト成果展 花澤武夫 ラ・デュッセルドルフ」にて紹介しました。

次年度以降の本事業にもぜひご注目ください。

交通案内

●電車・モノレール

JR京葉線または千葉都市モノレール「千葉みなと」駅下車徒歩約10分

●自動車

東京方面から 東関東自動車道「湾岸習志野」I.C.

成田方面から 京葉道路「穴川」I.C.

東金方面から 千葉東金道路「千葉東」I.C.

館山方面から 京葉道路「松ヶ丘」I.C.からそれぞれ約20分

※駐車場無料(78台うち2台障害者用)

広報用画像

下記の画像を広報用に提供します。

<使用条件>

・画像のご請求はevent-art@mz.pref.chiba.lg.jp(広報担当)まで、メールにてお送りください。

・画像をご使用の際は、記事・番組内容について情報確認のため、ゲラ刷り・原稿の段階で校正をevent-art@mz.pref.chiba.lg.jp(広報担当)まで、メールにてお送りください。

・作品部分のトリミング、文字載せなどはしないようにお願いいたします。

・広報用画像使用の際は、各画像下のクレジットを必ずご掲載ください。

※すべてクリストフ・ヴィーデマン(Christoph Wiedemann)による作品

《Untitled》 2025年© Christoph Wiedemann
《Untitled》 2025年© Christoph Wiedemann
《Untitled》 2025年© Christoph Wiedemann
《Untitled》 2025年© Christoph Wiedemann


取材のお申し込み・本事業に関するお問い合わせ

千葉県立美術館 広報担当

〒260-0024千葉県千葉市中央区中央港1-10-1

E-MAIL:event-art@mz.pref.chiba.lg.jp

TEL:043-242-8311

公式WEBサイト https://www.chiba-muse.or.jp/ART/


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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
千葉県千葉市中央区市場町1‐1
電話番号
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代表者名
熊谷 俊人
上場
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資本金
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設立
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