電力製品に二次元コードの導入を開始~製品と情報を繋ぐデジタルソリューションの推進~
SWCC株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役 CEO 社長執行役員:小又哲夫、以下「当社」)は、人手不足が深刻化する電力工事現場での記録管理、製品トレーサビリティ管理の利便性向上を目的に、独自の識別情報を付与した二次元コードを製品に導入しました。このたび、最初の製品として販売を開始したのは電力ケーブルであり、2025年11月に北陸電力送配電株式会社 加賀変電所向けの電力ケーブルとして納入されております。加えて、この情報を読み取るスマートフォン専用読み取りアプリを開発したことにより、今後適用範囲の製品群を広げていくことで、スムーズな製品情報管理が可能になったことをお知らせします。
■システム構築の背景
現在、電力業界では、高度経済成長期に大量に導入された電力機器および電力ケーブルの更新需要に加え、データセンターの建設および再生可能エネルギー推進に伴う設備導入が増加しています。このような状況の中、軽量で施工時間が短縮できることで高評価をいただいている電力部品「SICONEX®(サイコネックス)」、およびそれに接続される電力ケーブルを始めとした電力関連製品の需要の拡大が期待されております。
また、電力ケーブル敷設後の保守・点検時において、現地では敷設された電力ケーブルの製品履歴を把握することは容易ではありませんでした。これからは工事人材の不足が深刻化する中、さらにこれらの管理が困難となることが予想されます。この課題解決策の一つとして、当社は、電力製品に製品の個体情報を識別できる二次元コードを印字し、開発した専用アプリを介して読み取ることで、現地で電力ケーブルに関する情報を確認できるシステムを構築しました。
■「二次元コード付き電力ケーブル」および専用読み取りアプリの概要
このたび販売を開始したのは、「二次元コード付き電力ケーブル」であり、電力ケーブルの被覆表面に製品の識別情報を付与した二次元コードを一定間隔で連続印字したケーブルです。印字された二次元コードを読み取ることで、これまで電力ケーブルの外観からは特定できなかった品名、ケーブルの長さ、敷設位置、製造記録などの情報がその場で確認できるようになります。

また、この二次元コードを介して、お客様などが保有する様々な情報にもアクセスすることが可能になることから、セキュリティを重視し、当社が開発した専用読み取りアプリでのみ利用可能としています。
この二次元コード管理は、電力ケーブルだけではなく、電力機器および工事など電力システムへの展開も検討しております。これらを活用することで製品トレーサビリティ管理を強化し、管理体制のさらなる高度化を図ってまいります。また、今後さまざまな製品データを連携させることで、現場での施工管理、製品情報や保守履歴、運用状況などを確認できるソリューションの構築を目指します。
当社は今後も、SWCCパーパス「いま、あたらしいことを。いつか、あたりまえになることへ。」のもと、電力インフラ市場におけるトレーサビリティ管理の強化を進め、効率化、品質向上およびレジリエンス強化を図り、社会課題の解決に貢献してまいります。
【本件に関するお問合わせ先】
SWCC株式会社 コーポレート・コミュニケーション部 広報グループ
inq-sonota@swcc-g.com
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