2025年度新潟大学「イントレプレナー養成講座」産学官連携により、地域企業の新商品プロトタイプを創出

-事業創出と人材育成を実現する実践型リカレント教育で成果-

株式会社NTT DXパートナー

 株式会社NTT DXパートナー(以下、NTT DXパートナー)と国立大学法人新潟大学(以下、新潟大学)は、地域産業をけん引する株式会社青芳(新潟県燕市の金属加工業)および新和メッキ工業株式会社(新潟県上越市のメッキ加工業)の技術を元に、2025年12月から2026年3月にわたり「イントレプレナー養成講座(以下、本講座)※1」を実施しました。本講座では、両社の社員や社会人の一般参加者、学生が混成チームを組み、新商品開発の手法を学びながらアイデアの検討を進め、約3カ月でプロトタイプの製作まで実現しました。

※1 2025年度に新たに設立された「新潟県 外国人技術者・企業変革リーダーリスキルプラットフォーム」の「企業変革リーダー・リスキルプログラム」科目の一つとして開講 

株式会社青芳のプロトタイプ             (レジン製のメモリアルオブジェ)
新和メッキ工業株式会社のプロトタイプ        (チタン製のしおり)

1.      背景

 新潟大学では、新潟県特有の地域課題である「建設業の技術者不足」や「中小企業・小規模事業者の後継者不足」の解決を図るべく、県内企業に勤める社会人や起業を志向する学生などを対象としたリカレント教育に取り組んでいます。

 本講座は、「新潟県 外国人技術者・企業変革リーダーリスキルプラットフォーム」内の「企業変革リーダー・リスキルプログラム」の一科目として実施し、講師およびファシリテーターを担うNTT DXパートナーの伴走のもと、参加者がデザイン思考やビジネスモデルキャンパスなど新商品・サービスの開発に必要な知識をインプットしながら実在企業の新商品・サービスを創出することで、企業の新たな価値創造と社会人、学生の人材育成の実現をめざして実施しました。

2. 本講座の内容

◆DAY1 自己理解とデザイン思考、生成AIを活用したアイデア創出 (2025年12月12日開催)

  • 目的:自己を理解し実現したいことの明確化、デザイン思考の理解

  • 実施内容:自分発見ワークショップ、デザイン思考ワークショップ、生成AI(架空商品モール※2)を活用したアイデア創出 

    ※2 NTT DXパートナーが2024年12月から提供開始した、生活者の「あったらいいな」をもとに生成AIがチャットボット形式で新商品アイデアを生み出す新商品開発プラットフォーム https://mk.virtual-product-mall.com/

◆DAY2 顧客理解と新商品・サービスの検討 (2025年12月22日開催)

  • 目的:参加企業の技術を理解し、検討している新商品・サービスの顧客の理解

  • 実施内容:参加企業の技術体験、ペルソナを設定し「悩み」「欲求」の把握、インタビュー準備 

◆DAY3 サービスモデルの設計 (2026年1月21日開催)

  • 目的:提供価値の整理、サービスモデルの設計、ペーパープロトの検討

  • 実施内容:顧客インタビュー後の仮説振り返り、商品コンセプトの設計、ペーパープロトの作成

◆DAY4 検討した新商品・サービスの再整理 (2026年2月18日開催)

  • 目的:検討した新商品・サービスの市場性の確認と収益性の設計

  • 実施内容:ビジネスモデルキャンパスによる全体像の確認、TAM・SAM・SOMの設計、収支計画作成

◆DAY5 参加企業経営層への新商品・サービスの発表 (2026年3月9日開催)

  • 目的:商品化の検討

  • 実施内容:新商品・サービスを参画企業の経営層に発表

  • 講評者:国立大学法人新潟大学 社会連携推進機構 副機構長 阿部 和久

        株式会社青芳 取締役専務 秋元 哲平

        新和メッキ工業株式会社 代表取締役社長 瀧見 直晃

        株式会社NTT DXパートナー 代表取締役 長谷部 豊

発表模様
講評模様
修了生の集合写真

3. 講座の特徴

■特徴① 新商品の試作品が完成 ─ 企業の事業成長につながる具体的成果

 本講座の集大成として、参加企業2社が具体的な新商品の企画・プロトタイプ製作を実現しました。

 新和メッキ工業株式会社は、生成AIツール「架空商品モール」や他業種企業・学生とのワークショップを活用し、「毎日をもっと自分らしく」をテーマに2種類のメッキしおりを企画・試作しました。自社のメッキ技術を活かしたプロトタイプは展示イベントで披露され、参加者からは「色合いが素敵」「発売されたら購入したい」といった声が寄せられました。同社の瀧見社長は「大学との連携を通じて、自社の強みを再認識できた」と振り返っています。

 株式会社青芳は、ペットを大切にするユーザーをペルソナに設定し、木とレジンを組み合わせたウッドレジン製のメモリアルインテリアを企画。ペットとの思い出を封入できる商品コンセプトを構築し、参加者からは「友人に紹介したい」との声も上がりました。現在、2026年6月の展示会出展に向けて試作品製作を進めています。

■特徴② 経営者自身が顧客起点の事業検討プロセスに参画

 本講座の特徴のひとつは、代表取締役社長を含む経営層自身が受講に参加した点です。新和メッキ工業株式会社の瀧見社長は、全5回の講座に自ら参加し、デザイン思考やペルソナ設定などのプロセスを社員とともに体験しました。

 講座終了後、瀧見社長は「これまでプロダクトアウトの思考でビジネスを進めてきたが、マーケットインのマインドの重要性に気付かされた」と語り、長年の事業経営で培った思考様式に変化が生まれたことを明かしました。また、「社員や他社の方々に自社の取り組みを発表してもらう機会はこれまでなく、新鮮だった」と述べ、社内外を巻き込んだオープンな商品開発プロセスの価値を実感しています。

 いずれの企業においても、経営者が講座に直接参加・関与したことで意思決定が迅速化し、商品化に向けた取り組みが加速しました。本講座は、リカレント教育が新規事業創出と実際の事業成長に結びつくことを示す事例となりました。

4. 今後の展望

 新潟大学は、今後も協議会メンバーと連携し、「リカレント教育プラットフォーム」を通じて、新潟県における若者の地元定着の促進を目的とした新産業創出や職場環境の改善など、企業の魅力向上に取り組んでまいります。

 NTT DXパートナーは、本事業での運営ノウハウを蓄積・展開し、産学官連携プロジェクトの創出および地域の価値創造に、引き続き取り組んでまいります。

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会社概要

株式会社NTT DXパートナー

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URL
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業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区西新宿3-19-2 NTT東日本本社ビル9F
電話番号
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代表者名
阿部 隆
上場
未上場
資本金
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設立
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