【2019】看護師の平均年収・給料の最新データを分析
年収が高いイメージの看護師の“本当の給料実態”とは
株式会社クイック(本社:大阪市、代表取締役社長:和納勉)が運営する看護師コミュニティサイト『看護roo!(カンゴルー)』(https://www.kango-roo.com/)は、看護師の平均年収について平成30年賃金構造基本統計調査を基に、最新の分析結果をまとめました。
■看護師の平均年収2019の概要
2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、医療ニーズは今後ますます増大していきます。一方、その重要な担い手である医療者は、長時間労働や不規則な勤務形態、賃金不払いの残業など、過酷な勤務を余儀なくされているのが現状です。
そこで、平成30年賃金構造基本統計調査(厚生労働省、2019年3月29日公表)の結果から「看護師」に絞って平均年収等を分析。一般に「給料が高い職業」とされる看護師ですが、実際は、全職種平均をやや下回っているほか、他職種に比べて年収の伸びも小さいことが明らかになりました。
これからの社会を支える医療人材を確保するためにも、過酷な労働実態に見合った待遇改善が期待されます。
▼▼分析結果の詳細▼▼
看護師の平均年収480万円!最新の給料データを大調査【2019年版】
https://www.kango-roo.com/sn/a/view/306
■分析結果のポイント
1)看護師の平均年収は479万9300円
看護師の平均年収(※1)は479万9300円でした。
このうち、女性看護師のみに限ると、478万4700円となります。
一方、全職種の平均年収は497万2000円、全職種女性平均は382万6300円でした。
圧倒的に女性が多い職業である看護師。女性全体の中で見れば、看護師の平均年収は高いものの、男性を含めた全体平均で考えると、決して高年収とは言い切れないことがわかります。
※1)平均年収は所得税や社会保険料などを控除する前の額で、超過労働給与(時間外手当・深夜勤務手当・休日出勤手当など)や通勤手当などを含む
2)看護師の年収は50代前半でピーク、各年代の差は少ない
看護師の平均年収を年齢階級別に見る(※2)と、20代後半から50代まで、あまり大きな変化がありませんでした。
この傾向は全職種の女性平均でもみられ、結婚・出産・子育てなどが女性の年収の伸びに大きく影響していることがうかがわれます。
一方、いわゆる新社会人を含む「20~24歳」の平均年収は、看護師が389万8200円、全職種が321万4500円、全職種女性平均が304万9800円となっています。「20代の年収が高い」ことは、看護師の収入の特徴と言えます。
※2)女性看護師のみの集計
3)女性の職種別ランキング、看護師は16位
女性の平均年収について職種別(※3)に比較すると、看護師は16位でした。
※3)平成30年賃金構造基本統計調査の129職種を比較し、サンプル数が10未満の職種を除外
▼▼分析結果の詳細▼▼
このほか、男性看護師と女性看護師の年収比較と年齢階級別のボーナス額、看護師の平均年収都道府県別ランキング、看護師の推定生涯年収などの視点からも分析しています。
看護師の平均年収480万円!最新の給料データを大調査【2019年版】
https://www.kango-roo.com/sn/a/view/306
■ナースの給料、リアルな声は…?
『看護roo!』では現場で働く看護師が実際の給料明細を投稿する専用サイト「ナースなワタシのお給料」(https://www.kango-roo.com/km/)を運営しています。7800枚を超える給料明細のほか、看護師のリアルなコメントなどが投稿されています。
■データ出典、用語について
・平均年収等のデータは厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より引用、算出しました。
・平均年収=「きまって支給する現金給与額」×12+「賞与その他特別給与額」。
■引用・転載に関するお願い
本リリース内容を引用・転載くださる際は、看護師専用コミュニティサイト『看護roo!』による分析である旨を記載くださいますようお願いいたします。
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