パナソニック FUTURE LIFE FACTORYがCO2削減プロジェクトを支援する「Carbon Pay」構想を発表
下北沢ボーナストラックにて、コンセプトを体験できる「Carbon Pay展」も開催。(3/10〜3/16まで)
- 自分のカーボンフットプリントを知り、出した分だけカーボンペイする「Carbon Pay構想」
未来の豊かさを問い、具現化する、先行開発に特化したパナソニックのデザインスタジオ「FUTURE LIFE FACTORY」が、今回「Carbon Pay構想」を発表しました。マッキャンアルファ、ブルーパドル、weMORIはプロジェクトパートナーとして本プロジェクトに参画しました。
Carbon Pay構想は、自分のカーボンフットプリント※に合わせて、その量に相当する金額で、CO2を吸収する取り組みを支援できる仕組みです。支援先には、森の保護・植樹・サンゴの植え付け・サイエネ発電所の建設・その他グリーンテックなど、自身が応援したい団体を気軽に選択することができる仕組みを構想中です。
※カーボンフットプリントとは、商品・サービスのライフサイクルの各過程で排出された「温室効果ガスの量」をCO2量に換算して表示することです。
- Carbon Footprint家電
この構想を実現するために、カーボンフットプリント家電のプロトタイプをデザインしました。
リモコン、コーヒーマシン、オーディオといった日常的に目にする家電に、あなたが出してきたカーボンフットプリントが表示されます。
近い将来、生活の中で温度や湿度を気にするように、「kgCO2e」という単位が、当たり前になることでしょう。
個別の家電だけでなく、家全体のカーボンフットプリントを表示し、NFCタッチでカーボンペイできるデバイス「Carbon Pay Touch」のプロトタイプもデザインしました。
- Carbon Payアプリ
Carbon Payアプリのプロトタイプ画面も制作しました。
あなた自身の、年間のカーボンフットプリントを見ることができ、同時に2030年や2040年の目標値も表示されるようなアプリです。ちなみに、ここに表示された7,270kgCO2eという数字は、東京都の個人一年分の平均的なフットプリント量です。2030年までの理想の数字「2500kgCO2e」から、ほど遠い数字であることがわかります。
さらに、住居・移動など各カテゴリーごとの排出量を知ることも可能な設計としています。電気を使いすぎないように気をつけようと思っていた人が、実は衣類や移動の影響が大きかったことに気づくなど、見える化することで、はじめて自身にとっての対応策がわかるようになります。
では、このように排出が多すぎた場合に、どうすればいいのでしょうか?
もちろん「減らす」というアクションが最優先なのは当然です。
しかし、減らせなかった場合に、何かできるアクションはないのでしょうか。
Carbon Pay構想では、その排出量を換算して、CO2を削減するプロジェクトを支援し、個人としてのカーボンニュートラルを実現できる仕組みを提案します。
アプリ画面は、カーボンペイする(支援をする)ことで、赤色から緑色に変化。
しかし、排出したCO2そのものが減るわけではないことを強調し、利用者にその事実を届けます。
このような一連の体験を日常的に経て、習慣化した未来はどのような生活が待っているでしょうか。
- Carbon Pay展
このコンセプトを体感できる展示を、3/10(木) - 3/16(水)まで、下北沢のボーナストラックで開催します。
見慣れた家電に、新しい単位がある生活。そして、それをカーボンペイする生活を実感ください。
開催初日には、同施設内の本屋B&Bにてトークイベントも開催します。
開催情報
【日時】2022年3月10日(木)~16日(水)11:00~19:00 ※入場は終了の30分前まで
【場所】下北沢ボーナストラック(東京都世田谷区代田二丁目36番12号~15号)https://bonus-track.net/
【入場料】無料
トークイベント
【トークテーマ】「Remixed Reality talk 1 カーボンペイのあるくらし」
【日時】2022年3月10日(木)17:00~19:00
【登壇者】清水イアン(weMORI)、黒部睦(Fridays For Future Japan)、佐藤ねじ(株式会社ブルーパドル)、鈴木慶太(パナソニック株式会社 FUTURE LIFE FACTORY)
【実施形態】リアルタイム配信
【主催】本屋B&B(https://bookandbeer.com/)
【共催】パナソニック株式会社 デザイン本部 FUTURE LIFE FACTORY
【申し込み先】本屋B&Bイベントページ(https://bookandbeer.com/event/20220310_cp/)からお申し込みいただけます。
- 社会実装するための1歩としての、プロトタイプ
パナソニック株式会社は、2022年1月4日、CES 2022のプレスカンファレンスにおいて、新たな環境コンセプト「Panasonic GREEN IMPACT」を発表しました。
https://www.panasonic.com/jp/corporate/panasonic-green-impact.html
この中で、パナソニックは、バリューチェーン全体から年間約1.1億トンのCO2を排出しており、それは世界の消費電力のほぼ1%に責任を負っていることになるとしています。そしてその大半は、毎日10億人以上が利用している、パナソニック商品の消費電力による排出です。
つまりカーボンニュートラルの達成には、自社からのCO2排出量を実質ゼロにするのはもちろん、お客様の商品使用による排出量の削減にも貢献していかなくてはなりません。
本プロジェクトでは、個人が毎日の生活の中で地球温暖化問題に対してアクションできるアイディアを、まずはコンセプトとして発表し、お客様に問いかけることで、社会実装に向けての第1歩と位置付けております。
パナソニックグループは、これからも、環境負荷が少なく、ゆたかなくらしのあり方を、お客様と一緒に考えてまいります。
- プロジェクトチームについて
パナソニック株式会社 デザイン本部 FUTURE LIFE FACTORY
https://panasonic.co.jp/design/flf
「これからの豊かなくらしとは何か」を問い直し、具現化していくパナソニックのデザインスタジオ。従来の常識にとらわれない発想で、新規事業の種や未来のくらしのビジョンを世に問いかけています。
株式会社ブルーパドル
https://blue-puddle.com/
企業・商品・カルチャーが、すでに持っているものの中から「伸びしろ」を見つけて、それを形にしていくことを目的にした会社。「空間体験・商品企画・WEB・PR・こども・グラフィック」の6つの領域で、コンテンツを制作。
weMORI
「森林アクションを当たり前に」をスローガンに活動を行う国際環境 NPO。環境アクティビスト・清水イアンを代表に2020年より始動。NFT を活用した森林再生プロジェクト「Angry Teenagers」、環境について楽しく学べるコミュニティ「GREEN DAIGAKU」、買えば買うほど森が育つ「森が増えるプロダクト」など、森を軸に置いた多様なプロジェクトを展開する。
株式会社マッキャンエリクソン / マッキャンアルファ
https://www.mccannwg.co.jp/
マッキャンエリクソンは、マッキャン・ワールドグループの主軸をなすエージェンシーであり、真なる国際広告会社として、単独でメディアプランニングやメディアバイイングを行える唯一の国際広告会社です。1960年の設立以来(株)マッキャンエリクソンは、日系・外資系両方の主要企業からお取引を頂いています。また、マッキャンアルファは2021年に設立した事業共創を主軸に置いたクリエイティブパートナー組織です。サービスから製品、ブランドなどの0→1→10までの一気通貫した伴走プロジェクトをパナソニックをはじめ多くの企業と進行中です。
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