AI特化型VCのDEEPCORE、TOKYO SUTEAM採択の「起業家とスタートアップ組織の葛藤を進化のサイクルに変えるプログラム『SYNCLE(シンクル)』」を開始

株式会社ディープコア

AI特化型ベンチャーキャピタル(VC)である株式会社ディープコア(以下「DEEPCORE」)は、東京都が主催するスタートアップ支援事業「TOKYO SUTEAM」の令和7年度の協定事業に採択された「起業家とスタートアップ組織の葛藤を進化のサイクルに変えるプログラム『SYNCLE(シンクル)』」を開始いたします。

本事業では、連携事業者である、経営コンサルティングファームの株式会社MIMIGURI(以下「MIMIGURI」)とともに、スタートアップ創業期における「孤立の壁」と「人・組織の壁」という2つの構造的課題を同時に解決し、起業家が持続的に挑戦し続けられるエコシステムの実現を目指します。

◼️事業開始の背景

東京都は、日本で起業に挑戦する人を増やし、次世代のユニコーンを生み出すために「10x10x10(5年で、東京発ユニコーン数10倍、東京の起業数10倍、東京都の協働実践数10倍)」を掲げています。この目標を達成するために、起業家が創業期に直面する「二つの壁」を乗り越えることが欠かせません。

第一の壁は、多くの人が起業前に直面する「孤立の壁」です。中小企業庁の調査によると、起業を断念した人の半数以上が「起業の相談相手がいなかった」と回答しています。

第二の壁は、起業後に訪れる「人・組織の壁」です。ハーバード大学の研究によると、スタートアップの失敗要因の約65%が「人的要因」に起因しており、マーケット選定やプロダクト開発よりもチームづくりの難しさが失敗の主因となっています。

一方、VCが提供する支援のほとんどは事業支援に特化されているほか、組織開発の専門的なコンサルティングは高額な場合が多いのが現状です。その結果、本領域は、スタートアップにとって“支援の空白地帯”となっています。

DEEPCOREは、この「孤立の壁」と「人・組織の壁」という2つの構造的課題を同時に解決し、起業家が持続的に挑戦し続けられるエコシステムを実現するために、本事業を開始いたします。

◼️事業概要

本事業では、起業家が直面する「孤立の壁」と「人・組織の壁」を乗り越えるため、スタートアップ支援と組織開発の専門性を結集し、新たな支援モデルを構築します。

①理論と実践を行き来するピアラーニング・プラットフォームの開発・提供

特別講師による専門的な理論の学習、起業家の課題を基点とした実践的なアプローチ、さらに起業家同士が経験知を共有する機会を創出し、共創的な学びの場を提供します。

②事業を通じて得た研究・知見の体系化とエコシステムへの還元

本事業全体を「研究活動」と位置づけ、リサーチコンソーシアムを立ち上げます。起業家へのヒアリングや調査を通じてスタートアップの「人・組織」に関する課題を明らかにし、その知見をもとに支援プログラムを設計・実践します。さらに、得られた知見をオープンデータとして公開し、スタートアップエコシステム全体に還元します。

◼️コメント

村上 悠太(むらかみ ゆうた)

株式会社ディープコア KERNEL事業部 部長/Director, Community & Venture Growth

前例のない事業を切り拓くスタートアップ経営は、不確実な未来の「正解」を、自ら探し続ける挑戦です。創業から事業拡大の過程で、起業家は、自身、事業、組織をめぐる、「一見両立困難だが、両立を目指さなければならない」葛藤に直面します。しかし、その葛藤と向き合い突き詰めることで、本当に実現したいことが明確となり、新たな価値創出につながります。

SYNCLEは、専門家による理論の学習機会と、起業家同士の創発的学びを通じて、起業家の葛藤を解きほぐし、進化のサイクルに昇華させる、これまでにないスタートアップ支援プログラムです。また、プログラムから生まれる知見を体系化し、起業家が持続的に成長できるエコシステムの構築を目指します。

■プログラム特別講師について

安斎 勇樹 氏(あんざい ゆうき)

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。人の創造性を活かした新しい組織・キャリア論について探究している。主な著書に『冒険する組織のつくりかた:「軍事的世界観」を抜け出す5つの思考法』『問いのデザイン』『新 問いかけの作法』などがある。Voicy『安斎勇樹の冒険のヒント』放送中。

山田 裕嗣 氏(やまだ ゆうじ)

株式会社 令三社 代表取締役

人材育成・組織開発のコンサルティング、大手ITベンチャーのHRを経て、2012年よりBtoB SaaSの株式会社サイカの創業に参画、代表取締役COOを務める。2017年に独立し、上場を目指すベンチャー企業の組織戦略の立案・実行、大企業の人材育成や新規事業の立ち上げ等を支援。2021年10月に株式会社令三社を設立、代表取締役に就任。ティール組織・自己組織化などに関する国内外の有識者との議論や、新しい組織運営を目指す企業のサポートを手掛ける。『Signs of the Shift』(著作)、『すべては1人から始まる』(翻訳・監修)、『コーポレートレベルズ』(翻訳)

吉田 満梨 氏(よしだ まり)

神戸大学大学院 経営学研究科 准教授

神戸大学大学院 経営学研究科・准教授。神戸大学大学院経営学研究科 博士後期課程修了(商学博士)。首都大学東京(現・東京都立大学)都市教養学部助教、立命館大学経営学部准教授を経て、2021年より現職。専門はマーケティング論で、特に新しい製品市場の形成プロセスに関心を持つ。著書に『エフェクチュエーション:優れた起業家が実践する「5つの原則」』(共著・ダイヤモンド社)、訳書に『エフェクチュエーション:市場創造の実効理論』(共訳・碩学舎)など。

磯村 和人 氏(いそむら かずひと)

中央大学 理工学部 ビジネスデータサイエンス学科 教授

京都大学経済学部卒業、京都大学経済学研究科修士課程修了、京都大学経済学研究科博士課程単位取得退学、京都大学博士(経済学)。主著に、Chester I. Barnard: Innovator of Organization Theory(Springer, 2023年)、『戦略モデルをデザインする』(日本公認会計士協会出版局、2018年)、『組織と権威』(文眞堂、2000年)がある。

◼️キックオフイベントの概要

  • 名称:冒険するスタートアップのつくりかた

    〜起業家とスタートアップ組織の葛藤を進化のサイクルに変えるプログラム『SYNCLE』キックオフイベント〜

  • 日時:2025年12月17日(水)19:00〜21:00(受付開始:18:30)

  • 開催形式:現地+オンライン(Zoom)のハイブリッド形式

  • 主な内容:スタートアップ経営の矛盾する課題をパラドックス思考で乗りこなす方法を、MIMIGURI安斎氏とワークショップで探究するイベント

  • 参加方法:イベントページよりお申し込みください

    https://syncle-kickoff.peatix.com

    ※応募多数の場合は抽選になる場合がございます。

◼️「TOKYO SUTEAM」について

TOKYO SUTEAMは、東京都が主催するスタートアップ支援展開事業です。「Global Innovation with STARTUPS」で掲げる「10x10x10(5年で、東京発ユニコーン数10倍、東京の起業数10倍、東京都の協働実践数10倍)」等の達成のため、多様な主体による多彩なスタートアップ支援策の実施を後押ししています。

URL:https://tokyosuteam.metro.tokyo.lg.jp/

◼️MIMIGURIについて

MIMIGURIは、文部科学省認定(※)の研究機関として、組織の創造性を賦活する最新理論を実践し、社会の変革を促す経営コンサルティングファームです。デザイナー、ファシリテーター、エンジニア、コンサルタント、研究者など多様な専門家が連携し、人材育成、組織開発、制度設計、事業開発、ブランド開発を有機的に組み合わせたコンサルティングサービスを提供しています。さらに、人と組織の総合知を発信する探究メディア「CULTIBASE」の運営にも取り組んでいます。

URL:https://mimiguri.co.jp/

※2022月2月をもって文部科学省より科学研究費補助金取扱規定(昭和40年3月30日文部省告示第110号)第2条第4項に規定する「研究機関」として正式に認定

◼️DEEPCOREについて

DEEPCOREは、技術で世界を変える志を持つ起業家を支援する、AIおよび先進的技術分野のスタートアップに特化したベンチャーキャピタルです。プレシード〜アーリーステージのヘルスケア、製造、物流などあらゆる業界・産業に投資をおこなっています。

投資活動に加え、起業家の支援にも注力しており、AI技術者・研究者・起業家のコミュニティ「KERNEL(カーネル)」や、海外進出に向けたアクセラレータープログラムを運営しています。さらに、スキルとスタートアップがリンクするプラットフォーム「LINKS by KERNEL」や、創業初期の大学発スタートアップや技術シーズと、経営人材をマッチングする事業(2025年度 NEDO MPM事業採択)を展開し、スタートアップの成長と事業創出を支援しています。

◼️DEEPCORE公式SNS

note:https://note.com/deepcore_kernel

X:https://x.com/DEEPCORE_Inc

Facebook:https://www.facebook.com/DEEPCOREinc/

【会社概要】

会社名  :株式会社ディープコア

代表取締役:仁木 勝雅

本社   :東京都文京区本郷4-1-4 Design Place α 3F, 4F

URL   :https://deepcore.jp

すべての画像


関連リンク
https://deepcore.jp
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社ディープコア

11フォロワー

RSS
URL
http://deepcore.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都
電話番号
-
代表者名
仁木 勝雅
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年07月