アイリスのAIエンジニア 有安がGoogle運営のKaggleコンペティションで個人3位に入賞

アイリス株式会社

AI医療機器を開発するアイリス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:沖山翔、以下アイリス)に所属するAIエンジニアの有安祐二(以下:有安)が、Googleが運営する世界最大のAIコンペプラットフォームKaggleにて、個人で3位に入賞しました。有安は、今年6月に引き続き、今回で7枚目のGoldメダル(※1)も獲得しました。

Kaggleは、世界中のデータサイエンティストが企業などのホストが出す課題に対して、構築するモデルの精度を競い合う国際的なコンペティションプラットフォームで、オンライン上でさまざまな課題のコンペティションが開催されています。

今回有安が参加したコンペティションは、2023年7月26日〜10月15日にかけて開催された北米放射線学会(Radiological Society of North America)主催の、腹部周辺のCT検査データから外傷による肝臓・脾臓・腎臓・腸の損傷や内出血を検知し分類するコードコンテスト「RSNA 2023 Abdominal Trauma Detection」(※2)です。
世界では、年間500万人以上が外傷により死亡していると推定されています。そのため外傷性損傷の迅速かつ正確な診断は、適切かつタイムリーに介入をするために非常に重要であり、患者の生存率を大幅に向上させることができます。CT検査画像は、腹部の詳細な断面画像を提供できるため、腹部損傷が疑われる患者の診断に不可欠なツールとなっていますが、その解釈は特に複数の損傷や微妙な活動性出血領域が存在する場合、複雑で時間のかかる作業になります。今回の課題は、人工知能の力を活用して、医師が損傷箇所を迅速かつ正確に検出し、重症度を段階的に評価できるように支援することを目指しており、その中で有安が1123チーム中で3位入賞、かつ個人出場での入賞という結果を残しました。


■有安 祐二のコメント

今回は、ナイーブな平均値予測を上回る成果を出せたチームが全体の10%未満という、非常に難しい医療データのコンペティションでした。その中で上位入賞したことにより、私たちアイリスの技術や取り組みが医療分野でのイノベーションに貢献できることを証明でき、大変嬉しく思っています。

今回のコンペティションで得た経験や知見を、私たちのサービスや製品の進化のため、そして医療を良くするために活かしていきたいと思います。





■CTO福田 敦史のコメント

AI医療機器の開発は非常に難易度が高く、高度なAIに関する知識と経験が求められます。これらの高度なAIに関する知識は、様々なタスクに取り組む中で培われるものであり、Kaggleはこの目的達成に最も適した環境と考えています。

今回、有安が個人3位に入賞したコンペは、北米放射線学会の主催する医療画像を扱うコンペであり、当社の事業領域とも非常に近く、今後の事業の発展に大きな力をもたらすと考えています。

アイリスでは、今後も社員のKaggle参画を推進し、AIエンジニアの技術力向上やプロダクトの開発に繋げていきたいと考えています。



現在アイリスには、世界でも311名しかいないKaggle Grandmaster(※3)(Competitions)が2名(有安含む)在籍しており、AIチームメンバーのKaggleへの参加を積極的に支援しています。業務時間の20~40%をKaggleへの参加に充てることを推奨する社内制度があり、優秀なエンジニアが自身の技術力を上げるモチベーションになるだけでなく、Kaggleを通じて得た幅広い知見を社内で共有し、日頃の開発業務にその知見を活かすことで、医療分野のAI開発事業や製品をグロースさせることに繋がっています。

今後もKaggleへの参加支援を通じて、多くの優秀なAIエンジニアが技術研鑽し、事業成長につながる仕組みと組織体制を構築していきます。


関連記事:

「業務時間の最大40%をKaggleに投資」がもたらす効果とは?Kaggle Grandmasterを2名同時輩出した医療AIベンチャーに聞く(エンジニアtype #働き方  2023.04.24 より)

https://type.jp/et/feature/22264/


■Kaggleとは

Kaggle(カグル)とは、Google社が運営し世界各国のデータサイエンティストが登録・参加する最大規模のデータサイエンティストコミュニティ・機械学習コンペティションプラットフォームです。Kaggle上にはNASA(アメリカ航空宇宙局)やCERN(欧州原子核研究機構)、マイクロソフトなどの世界的企業・政府機関から投げかけられるデータ・課題が集まり、世界中のデータサイエンティストが競い合いながら解析に挑み英知を共有しています。医療分野では製薬大手のメルク社が創薬コンペティションを開催するなど盛んに活用されており、分野全体に技術革新をもたらしています。

https://www.kaggle.com/


■アイリスについて

「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」をミッションに掲げ、2017年に創業。現役医師である代表・沖山をはじめ、医療従事者、厚生労働省・経済産業省ほかの行政出身者、AI医療領域に特化したデータサイエンティスト、大手医療機器メーカー出身者など多数のプロフェッショナルが揃い、深層学習技術(AI技術)を活用し、医師のもつ匠の技をデジタル化するAI医療機器を開発しています。

【会社概要】

・会社名:アイリス株式会社

・代表取締役:沖山翔

・事業内容:AI技術を用いた医療機器の開発・製造・販売及び人工知能技術の開発

・設立:2017年11月

・所在地:〒104-0028 東京都中央区八重洲2-2-1 八重洲セントラルタワー7階 

・企業URL:https://aillis.jp/


■採用情報

AI技術を活用し、専門医の持つ診察技術を全世界で共有することで、医療を人類の共有資産として育てていく未来を一緒に創っていただけるメンバーを募集しています。

https://aillis.jp/recruit


■報道関係者からのお問い合わせ先

アイリス株式会社 

広報担当:黒木・塩田

e-mail:info@aillis.jp


※注釈

(1)https://www.kaggle.com/yujiariyasu

(2)https://www.kaggle.com/competitions/rsna-2023-abdominal-trauma-detection

(3)https://www.kaggle.com/rankings のデータを元に当社が確認する限りの情報(2023年11月2日現在)


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会社概要

アイリス株式会社

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URL
https://aillis.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都中央区八重洲2-2-1 八重洲セントラルタワー7階
電話番号
-
代表者名
沖山 翔
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2017年11月