当社スピンオフ企業のOrexia社およびInexia社との協業によるオレキシン受容体作動薬プログラムにおけるさらなる科学的な進展について

ネクセラファーマ株式会社

・当社グループは、独自のStaR®技術と構造ベース創薬アプローチにより、アゴニストと結合したオレキシン受容体OX2の構造解析、さらに低分子化合物の結合部位特定に成功

・受容体の構造に関するこれまでにないより優れた知見は、神経系疾患を標的とする新規分子の創薬と開発の最適化に極めて有益
当社グループは、当社のスピンオフ企業であるOrexia社およびInexia社と連携して開発中のオレキシン受容体作動薬プログラムでさらなる進展がありましたので、お知らせいたします。

当社グループおよびベンチャーキャピタルであるMedicxi社は、GPCRであるオレキシン受容体OX1およびOX2のポジティブモジュレーターを基礎とする、ナルコレプシーを含む神経系疾患に対する新規治療薬の開発を目指し、2019 年にOrexia社とInexia社を設立しました。Orexia社とInexia社は、Medicxi社による40百万ユーロのコミットメントの下で資金提供を受けています。

Orexia社およびInexia社のCEOであるMario Alberto Accardi博士は次のように述べています。「Sosei Heptaresとの共同作業を通じた、アゴニストと結合したオレキシンOX2受容体の構造に関するこの最新の科学的な進展を喜ばしく思います。私たちが成し遂げた構造の精度は非常に高いものです。今般の重要な進展と、Sosei Heptaresの世界トップレベルのプラットフォームを活用して構築した創薬および医薬品設計能力を組み合わせることで、神経系疾患治療のための非常に選択性の高い、強力な分子創製への取り組みが加速されると確信しています。」

当社グループチーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)であるロブ・クック博士は、次のように述べています。「私たちが、このたび精度の高いOX2受容体構造に関する知見を獲得できたことで社内は活気に満ちています。今回、StaR®技術およびSBDDのアプローチにより、OX2受容体の構造を高解像で解析し、それによって低分子アゴニストの結合部位を特定することができました。 COVID-19の世界的流行によって運営上の問題が生じたにもかかわらず、これらの新たな研究成果を生み出したことで、当社グループのサイエンスチームの力と、この困難な時期においてもOrexia社、Inexia社および他の提携先への貢献を示すことができたことを喜ばしく思います。」

 
Orexia社およびInexia社について
Orexia社とInexia社は、ナルコレプシーを含む神経系疾患を標的とする、デュアルOX1 / OX2作動薬を含むオレキシンOX1およびOX2ポジティブモジュレーターとそれに由来する製品の開発に注力しています。Orexia社は経口薬の開発、Inexia社はOptinose社のExhalation Delivery Systemを活用した鼻腔内投与薬の開発に重点的に取り組んでいます。

オレキシンは、行動覚醒、覚醒状態および睡眠の重要な調節要素です。オレキシン産生ニューロンの脱落がナルコレプシーを引き起こし、複数の神経学的疾患に関連しています。オレキシン神経の変性にもかかわらず、標的細胞上のオレキシン受容体は正常であり機能も失っておらず、治療可能性を示しています。

Orexia社およびInexia社は、当社グループと、両社に対し最大で40百万ユーロの投資を行うMedicxi社のストラクチャードファイナンス契約により2019年に設立されました。

両社は、StaR®プラットフォームや関連するSBDD技術の活用を含め、当社グループが所有する関連知的財産、ノウハウおよび開発力等の独占的な活用が可能です。当社グループは両社の株式を保有しており、研究開発に対する支払い、および事前に設定された開発マイルストンの達成時に追加的に支払いを受領します。

Orexia社およびInexia社の詳細については、www.orexiatherapeutics.comおよびwww.inexiatherapeutics.comをご覧ください(英文のみ)。
 
以上

 
Sosei Heptaresについて
当社グループは、Gタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした独自のStaR®技術並びに構造ベース創薬(SBDD)技術から生み出される新薬候補物質の探索および初期開発にフォーカスした、国際的なバイオ医薬品企業グループです。当社グループは中枢神経系疾患、がん、消化器系疾患、炎症性疾患、その他希少疾患など複数の疾患領域において、幅広いパイプラインの構築に取り組んでいます。

これまでAllergan社、AstraZeneca社、第一三共株式会社、ジェネンテック社(ロシュ・グループ)、ノバルティス社、Pfizer社および武田薬品工業株式会社等の大手グローバル製薬企業、ならびにKymab社、MorphoSys社およびペプチドリーム社等の革新的なバイオ医薬品企業と提携しています。当社グループは、東京に本社を置き、英国のケンブリッジに研究開発施設を有しています。
 
「Sosei Heptares」は、東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社(証券コード4565)のコーポレートブランドであり登録商標です。「そーせい」、「Heptares」、当社グループのロゴおよびStaR®は、当社グループの商標または登録商標です。

 
詳しくは、ホームページhttps://www.soseiheptares.com/をご覧ください。
LinkedIn: @soseiheptaresco
Twitter: @soseiheptaresco
YouTube: @soseiheptaresco

【お問い合わせ先】
福田 安孝 - Citigate Dewe Rogerson
03 4360 9234 | SoseiHeptares@citigatedewerogerson.com

ビジネスカテゴリ
医薬・製薬

会社概要

ネクセラファーマ株式会社

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URL
https://www.nxera.life/jp
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都港区赤坂9-7-2 ミッドタウン・イースト7F
電話番号
03-5962-5718
代表者名
クリス・カーギル
上場
東証プライム
資本金
468億700万円
設立
1990年06月