【子どものコミュニケーション能力を伸ばす方法ランキング】493人アンケート調査
子どものコミュニケーション能力に関する意識調査
オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタム(本社:東京都港区、代表取締役:宮澤惇、以下 アタムアカデミー)は、中学生までのお子さんがいる親493人を対象に「子どものコミュニケーション能力に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。
お子さんを見ていて、「うちの子、もう少し人とうまく話せたらな」「こんなに人見知りで、将来大丈夫かな」と感じた経験のある人もいるのではないでしょうか。
近年では非認知能力の一つとして、コミュニケーション能力がますます注目されています。「自己表現力」「相手の気持ちを思いやる力」「発信力」などは、子どもたちのキャリアや社会生活を左右する大切なスキルだからです。
今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミー( https://atam-academy.com/ )は、中学生までのお子さんがいる親493人にアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。
調査結果に対して、ゆるみ☆子育て( https://k-gifted.net/ )代表の堀内祐子氏よりご考察いただいております。
【データの引用・転載についてお願い】
本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「アタムアカデミー」のURL( https://atam-academy.com/ )へのリンク設置をお願い致します。
【調査概要】
調査対象:中学生までのお子さんがいる親
調査期間:2025年6月26日~7月1日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:493人(女性396人/男性97人)
回答者の年代:20代 10.3%/30代 50.8%/40代 32.0%/50代以上 6.9%
【調査結果サマリー】
・子どもが普段よくコミュニケーションをとる場面は「学校にいるとき」
・子どものコミュニケーション能力を伸ばす方法1位は「親子でコミュニケーションをとる」
・子どものコミュニケーション能力を伸ばすために必要な環境は「いろいろな人と関われる」
子どもが普段よくコミュニケーションをとる場面は「学校にいるとき」

子どもが普段よくコミュニケーションをとる場面として最も多かったのは「学校にいるとき(56.6%)」で、半数以上の回答が集まりました。次いで「習い事(30.8%)」や「幼稚園・保育園(25.2%)」が続きます。
習い事では、共通の興味をもつ子ども同士で話す機会が生まれやすく、自然とやりとりが増えるようです。家庭や地域の人との関わりよりも、同年代の子どもたちと過ごす場面で会話が多いことがうかがえます。
子どものコミュニケーション能力を伸ばす方法1位は「親子でコミュニケーションをとる」

子どものコミュニケーション能力を伸ばすために実践している方法を聞いたところ、1位は「親子でコミュニケーションをとる(25.6%)」でした。家庭内で日常的にやりとりすることが、土台づくりとして重視されているようです。
次に多かったのは「習い事(17.8%)」や「家族以外との関わり(17.6%)」」で、家庭の外でも人と接する機会をもたせようとする姿勢がうかがえます。
<1位 親子でコミュニケーションをとる>
・「喉乾いた」「暑い」「寒い」と言われたら、「じゃあどうしよっか?」と聞くようにしている。「喉乾いたからお茶ちょうだい」「暑いから扇風機回して」「寒いから上着着たい」などと言えるようになってほしい(30代 女性)
・日常的に、子どもと会話する時間を十分にとっています。質問形式で、子どもの考えを話してもらう機会を、意識的につくっています(50代以上 男性)
子どもにとって親は、最も身近で、自分に関心を寄せてくれる存在です。また、言いたいことがうまく伝わらないといった状況になっても、「コミュニケーションの練習」として待ってもらいやすいため、安心して話せます。
そのため親が子どもに問いかけ、子どもが自らの気持ちを言語化できるよう、家庭内で意識的にサポートしている人も多くなりました。
コミュニケーションの訓練や語彙力の増加につながると同時に、「親は自分の話を聞いてくれる」「受け止めてもらえる」という安心感を育むことにもつながると考えられます。
<2位 習い事をさせる>
・習い事をさせる際には、グループディスカッションや発表の場が多いかに注目している。同学年どうしだけではなく、さまざまな学年が混じるような教室を選んでいる(40代 男性)
・一人っ子なので、大人以外と話す機会を得るために習い事をしている(30代 女性)
・習い事でチームワークを鍛えている(20代 女性)
習い事をすることで、学校や家庭とは異なるコミュニティを得られます。チームメイトやクラスメイトはもちろん、チームメイトの保護者、受付担当や講師・コーチなどとも関わる機会ができます。
そのため習い事については、さまざまなバックグラウンドをもつ人々との関わりを持てる、貴重な場だと考えている人が多くなりました。
チームワークや意見交換を学ぶ場として、チームスポーツやグループ型の習い事を重視して選んだという工夫も寄せられています。
<3位 家族以外との関わりをもつ>
・身内でない大人と関わったり話したりする際に、なるべく親が介在しないで本人にコミュニケーションをとらせるようにしている(50代以上 男性)
・家族以外の人と関わる機会を設け、ケースバイケースのコミュニケーションをとれるようにしている(30代 女性)
親や家族との会話は安心しますが、相手が変わらず「多様なコミュニケーション」とは言えません。また気を許せる相手とのコミュニケーションでは、マナーやルールがおろそかになることもあると考えられます。
そのため親以外とコミュニケーションできる機会をつくるよう、意識している人もいました。具体的な方法としては、「習い事」「地域イベントへの参加」「お店で店員さんと話させる」などが挙がっています。
家族以外とコミュニケーションをとる場面で、できるだけ親が介入しないように意識しているという声もありました。
<4位 子どもの多い場所に行く>
・自宅保育で人との関わりをつくりづらいため、支援センターに行くようにしています(20代 女性)
・一人っ子なので、できるだけ同年代の子どもが集まる場所に連れて行きます(40代 女性)
子どもの多い場所とは、具体的には児童館・子育て支援センター・公園などです。子どもが集まる場所に行くことで、自然な形で対人交流が可能となります。また遊具がある場所では「順番を待つ」「譲り合う」といった、社会的ルールの学習にもなると考えられます。
「一人っ子なので」「自宅保育なので」など、お子さんが同年代の子どもと触れ合う機会が少ないことを自覚しており、積極的に出かけているご家庭も多くなりました。
<5位 イベントに参加する>
・月に一度、地域で行われるイベントがあるので、キャンプやゴミ拾いなどに親子で参加するようにしています(20代 男性)
・地域の体験教室に参加するなど、イベントには積極的に参加している(30代 女性)
地域イベントへの参加も、親以外のさまざまな人と交流する機会となります。大きなイベントであればたくさんの人が集まるので、初対面の人と交流する機会にもなりますね。
また「キャンプ」「ゴミ拾い」「祭りの準備」などでは、参加者同士の共同作業が求められることもあり、チームワークや協調性を身につける機会にもなると期待できます。
<6位 友達と遊ばせる>
・友達との時間をとれるだけとって、よほどのことがない限り友達を優先させています(30代 女性)
・基本的に放課後は近所の子10人以上で遊んで、年齢関係なくコミュニケーションをとっている(30代 女性)
・勉強よりも友達と遊ぶことが大事だと思い、できる限り遊びに行かせている(40代 女性)
友達と遊ぶことで、自然にコミュニケーションがとれます。遊びを通して相手の考え方を知ったり、交渉したり、喧嘩して仲直りしたりと、多様な社会的経験ができるのですね。
また親がママ友・パパ友と集まる機会をつくることで、子どもたち同士が遊べる環境をつくっている人もいました。
<7位 親戚に会わせる>
・叔父叔母やいとこ・はとこなど大勢の親戚を集めてのバーベキューを、定期的に行っている(30代 女性)
・祖父母が遠方に住んでいるので長期休暇のたびに帰省して、関わるようにしている。テレビ電話なども利用している(30代 女性)
・親のいとことの集まりなど、普段会わない親戚が集まる場へも、できるだけ一緒に連れて行く(40代 女性)
親戚との交流も、親兄弟以外とコミュニケーションをとれるチャンスとなっています。「祖父母」「親の兄弟」「いとこ」など年齢層はさまざまなので、各年代とコミュニケーションをとれる場になります。年配者の言葉遣いや方言などを学ぶ機会にもなるでしょう。
親兄弟に近いリラックスした形で、多様なコミュニケーションが可能となる機会だと言えます。
子どものコミュニケーション能力を伸ばすために必要な環境は「いろいろな人と関われる」

「子どものコミュニケーション能力を伸ばすためにはどのような環境が必要だと思うか?」という問いに対し、最も多く選ばれたのは「いろいろな人と関われる環境(60.0%)」全体の6割近くを占めました。家庭内だけでなく、他人と関わる中でこそ、伝え方や聞く力が育つと考える保護者が多いようです。
次いで「安心して意見できる環境(23.3%)」や「多様な経験を積める環境(10.3%)」が挙がっており、子どもが自分の気持ちを表現しやすい場づくりや、刺激のある体験も重要視されているとわかります。
<1位 いろいろな人と関われる>
・学年も性別も違う子どもたちと関わる場を与えること。いつも同じ人とばかり関わっていても、コミュニケーション能力は養えないと思っているので(40代 女性)
・さまざま価値観をもった人間と話すこと。また子どものうちから多国籍の人々と近しい環境にあることで、異言語に興味をもったり、臆せず話しかけたりすることにつながると考えている(40代 男性)
・いろんな人と関わる経験が必要であると思います。家庭や幼稚園などの決まった環境の中だけでなく、遊び場や公園などで初めて会った人とどう接するかも大切だと思います。良い人・悪い人含めいろんな人がいるので、親元から離れる前に人との関わり方を学んでほしいなと考えています(30代 女性)
いろいろな人とは「異年齢」「異言語を話す人」「ハンディキャップのある人」などさまざまです。
いろいろな人と関われる環境を重視する理由としては、「同じ人との関わりばかりだと、コミュニケーション能力が伸び悩む」「初対面の人と話せなくなりそう」といった危惧が寄せられています。子どもが成長して行動範囲が広がると、優しい人や自分と同じ価値観をもった人だけではなく、意地悪な人や価値観が相容れない人にも出会います。いろんな人に出会ったとき対処できるように、子どものうちから慣れていてほしいと考えているのですね。
またさまざな人と子どものうちに出会っておくことで、子ども自身も多様な価値観を自然に受け入れられて、柔軟性や共感力を身につけやすいと期待できます。
<2位 安心して意見できる>
・自分の考えや調べたことを、人前で話す機会が必要だと思います。聞いた人からフィードバックをもらえると、自分を客観視できるようになり、人にわかりやすく伝わるか考えて、話を組み立てるようになると思います(40代 女性)
・話しやすいと思える状況をつくり、自分の考えを言葉にする訓練を重ねること(40代 男性)
コミュニケーションはひたすら相手の話を聞くだけではなく、自分の意見や経験を発信することで成り立ちます。発信できる力を身につけたり、発信を日常的な行為にするために、子どもが安心して意見できる環境を整えたいと考えている人も多くなりました。
意見を否定され続けたり聞いてもらえなかったりすると、自信や発信する意欲が落ちてしまうと考えられるので、安心して話せる環境が重要です。具体的には「親自身が子どもの話をきちんと聞く」「発表の機会が多いワークショップなどに参加させる」といった方法が挙げられています。
<3位 多様な経験を積める>
・環境を変えてさまざまな経験をさせてあげること(30代 女性)
・幼いうちはとにかくいろんなことを吸収してほしいので、いろんな経験をさせ、いろんな場所に連れて行き、刺激を受けるよう努力してます(30代 女性)
・いろいろなことを、自分で実際に経験してみること(50代以上 男性)
子どもにさせたい多様な経験とは、具体的には「旅行」「自然体験」「習い事」「イベントへの参加」などです。
多様な場面に身を置くことで、体験したことを理解し表現するための語彙などが増えます。話題の幅も広がり、体験したことを伝えたいという意欲にもつながるので、コミュニケーションに生きると考えられます。
<4位 親と会話できる>
・親子で「何がしたいか」「何が好きか」などコミュニケーションをとることが大切。子どもがしたいと思うことには意欲があるから、意欲に合わせて習い事などに行けば、先生や教室の友達などと自らコミュニケーションをとり始める(40代 男性)
・ゲームや動画を見る時間が多く、昔と比べたら遊びに行く時間が少なくなっていると感じる。だから家庭環境の中でよく会話する場面をつくり、一緒に遊んだり考えたりしてあげるような心配りが大切だと思う(50代以上 男性)
教員経験のある回答者からは「親に思いをしっかり受け止めてもらった経験がある生徒さんは自己肯定感が高く、英語をほぼ話せない状態で留学しても、ペラペラになって帰ってくる」というコメントも。
親との会話で「聞いてもらえる」という自信をもつことで、家庭外で人と話すことへの抵抗感が減り、自発的な発話へと結びつくことがわかります。
親子のコミュニケーションをとることで相互理解が進むので、親が子どもにとってより良い選択をできるというメリットも。
スマホなどのツールが発達しひとりでも楽しめるコンテンツが溢れる今、親子の会話が減っていることに危機感を抱き、意識的に親と話す環境を整えている人もいるとわかりました。
<5位 同年代と関われる>
・まったく知らない同世代との関わり。習い事、地域で行われるキャンプなど(30代 女性)
・同世代の子と関わることで学ぶことがあり、刺激になることも多いと思う。(40代 女性)
異年齢との関わりを重視する人も多かった一方で、同年代との関わりを重視する人もいます。同年代だと対等な立場でのコミュニケーションが可能で、年齢が近いからこそ共感できることも多いと考えられます。
どちらかが「面倒を見てあげる立場」「大人」「先輩」ではないので衝突も起こりやすいでしょうが、喧嘩して仲直りするのも、問題解決能力や社会性につながる経験。同年代と安心して遊べるための場所がほしいという声もありました。
まとめ
子どものコミュニケーション能力を伸ばすために多くの親が実践しているのは、「親子でよく話す」「習い事に参加する」「家族以外の人と接する」など、日常生活の中でできる工夫でした。
コミュニケーション能力を高める環境としては「いろいろな人と関われる環境」を重視する声が多くなっています。つまりは習い事やイベントなど家庭外・学校外の場面で、子どもが「いつものメンバー」以外と活動する機会を整えたいと考えている人が多いのですね。
背景には、多様な価値観や考え方を伝え、社会に出る準備をさせたいという親心があります。
アタムアカデミーでも、感想を伝え合うことや、自分の絵をプレゼンテーションすることによって、コミュニケーション能力を高めることができると考えております。
保護者の方へ : コミュニケーション能力が身につく
https://atam-academy.com/parents/
▽堀内祐子氏の考察
子どものコミュニケーション脳力を伸ばす方法の第一位は「親子でコミュニケーションをとる」という結果でした。子どもは、お父さん、お母さんに家庭の中で話しかけられ、話を聴いてもらい、少しづつ自分の気持ちや考えを言うようになります。
「親に話をしっかり聴いてもらう」ということがコミュニケーションのベースになります。そして、自分の言ったことが否定されないという安心感が大切です。そういう家庭でのやり取りが、幼稚園や学校へ行ってからの友だちや先生とのコミュニケーションに繋がって行きます。
また、親自身も自分の気持ちや考えを子どもたち伝えることも大事です。よく「うちの子、自分の気持ちを話してくれないんです」という親御さんがいらっしゃいますが、「お母さんは、お子さんにご自分の気持ちを話していますか?」とお聞きすると、「していません」と答える方が多いです。
親御さんも感じていることや思いを、アイメッセージでぜひ、お子さんに伝えてみてくださいね。
■監修者紹介

堀内祐子
「ゆるみ☆子育て」代表
講師、カウンセラー。
自閉症スペクトラム支援士、特別支援士、傾聴心理士。
幼稚園教諭、保育士、ジョブコーチの経験をもつ。
現在、放課後等デイサービスで保育士として働いている。
共著「発達障害の子とハッピーに暮らすヒント」
「ADHDと自閉症スペクトラムの自分がみつけた未来」(ぶどう社)他
堀内祐子オフィシャルホームページ https://k-gifted.net/
堀内祐子オフィシャルブログ https://ameblo.jp/horihori-2015/
YouTube https://youtube.com/channel/UC8F5UPE6kysfP_28C3vsdJg?si=jOZAuKn_9guPd-Gk
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■アタムアカデミーについて
アタムアカデミーは、子供の創造性を育てるオンラインイラスト教室です。2020年5月よりオンラインのイラスト教室としてサービス提供開始し、2023年7月現在、小中学生を中心に日本全国から生徒が通う日本最大級のイラスト教室にまで成長しています。
サービスサイト:https://atam-academy.com/online/
■株式会社アタムについて
株式会社アタムは、「イラスト教育により子供の可能性を最大化する」をビジョンにオンラインイラスト教室を運営するスタートアップです。
所在地:東京都港区
代表者:代表取締役 宮澤惇
コーポレートサイト:https://atam-academy.com/
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