【調査レポート】デジタル幸福度 1位は徳島、2位は?
〜サイトにて調査データ公開中〜
詳細はこちらから<https://digiwaka.jp/column/1425>
<調査背景>
「誰ひとり取り残さない」をスローガンに始まった国ぐるみのデジタル化。ただ、実社会に目を向けるとそこには「デジタル」についていけていないと感じている人(デジタルデバイド・情報格差)の存在がありました。このような現状の中で、はたして「デジタル」は本当の意味で人々を幸福にしているのか?幸福にしているならそれはどのような環境に住む人なのか?この疑問を明らかにするべく、デジタルわかる化研究所は「デジタル幸福度」の調査に乗り出しました。
<デジタル幸福度とは>
デジタル幸福度とは、広義の「デジタル」との関わり方による生活の主観的な変化を調べ、デジタルがどのように幸福感へ寄与しているのかを示すデジタルわかる化研究所独自の調査です。幸福度を、事前調査から導いた五つの因子(「便利さ・快適さ」「楽しく過ごせる時間」「良好な人間関係」「経済的なメリット」「賢さ」)に分類し、それぞれを五段階評価で集計することで幸福度を測定しています。
<調査の特徴>
今回の調査で特筆すべき点として、甲子園会期中の阪神甲子園球場前にて対面形式で実施したことが挙げられます。
これはインターネット調査では可視化できない、PC・スマホの扱いに慣れていない人を含めた総合的な意見を汲むためです。この形式を採用することで、デジタル習熟度の低い人から高い人まで、幅広い層の幸福度を調べられたことはもちろん、回答者の生声を合わせて聞くことができるという副次的な効果もありました。生声の詳細は11月公開の後編記事で紹介予定です。
<結果サマリー>
* デジタル幸福度総合ランキング1位は徳島県。続いて2位が山梨県と宮崎県。
* 「楽しく過ごせる時間が増えた」「お得に感じることが増えた」の項目を高く評価している都道府県ほど、総合ランキングでも高い順位を記録しています。
* 詳細な結果はこちらの記事からご覧ください。
<https://digiwaka.jp/column/1425>
<注目トピック>
■トピック 1 (地域格差)5因子のうち、「便利」に最も地域格差が。
5因子について、都道府県間の単純な分散を抽出したところ、「便利」の因子が最も高い分散が得られました。デジタルによって生活が便利になる幸福度合いは、地域差が大きく影響しているのではないかと考えられます。デジタルがもたらす便利さには場所によらないものが多い一方で、決済サービスでの店舗対応や基地局の対応域のような前提としてのインフラが各地域単位に備わっている必要があるものが一定数存在します。各種デジタルサービスの普及度と合わせて比較することで、新たな課題に気づく一助となるかもしれません。一方で「楽しく過ごせる時間」は最も分散が小さく、地域差による影響があまりないことがうかがえます。詳細は5段階評価の回答数分布を整理したヒストグラムを参照ください。
■トピック 2 (総合)5因子のうち、「賢さ」が全都道府県共通で低い結果に。
「賢さ」の因子が相対的に低いレンジを推移する結果となりました。回答者の口からは「自分で考える習慣がなくなった」などのスマホ頼りな生活に対して不満感を持つ声が散見されました。回答者の話からは自分の頭で考えること=賢いという等式が地域を問わず根付いている様子が垣間見えました。特に日本では苦労することが美徳とされる傾向があることからか、己の頭一つで考えないことで、賢さを損なっていると感じるようでした。この美徳は、もしかするとデジタルデバイドを生む原因を含んでいるのかもしれません。詳細は下記箱ひげ図をご覧ください。
■トピック3(生声)対面での調査だからこそ見えた回答者の生声(抜粋版)
デジタルデバイドの影響を加味した対面調査にこだわった結果、量的な調査データには残らない、定性的な気づきを得ることができました。中でも世代間での「デジタル」の定義の違いや回答中の各設問への意識差などを肌で感じることができました。詳細は11月公開予定の後編記事にてご紹介します。
<調査概要>
1. 調査対象者 全国47都道府県から甲子園球場に来場している人物
2. n数=1,113
3. 調査時期 2023年8月7日〜13日
4. 調査場所 兵庫県西宮市 阪神甲子園球場前
5. デジタルに慣れない人の声を聴取するために対面形式にて実施
<調査の引用について>
この調査結果の引用につきましては、出典元として「デジタルわかる化研究所」と明記いただければ、ご自由にご利用いただけます。
<デジわか研紹介>
「デジタルわかる化研究所(略称、デジわか)」は、コロナ禍を経てさらにDXが進む現代において、デジタルデバイド(情報格差)という問題に着目し、その格差のない未来のDXの姿"Beyond DX"を目指し、「実態の研究・情報発信・事業創造」を行っていく研究所です。当研究所は高齢者だけを対象とするのではなく、様々な要因からデジタルが社会との障壁になってしまっている人、デジタル化に心理的抵抗をもつ人など、すべてのデジタル若葉さん(注)とデジタル社会との関係を良くしていくことを目指していきます。
※注)当研究所では「情報弱者」とされてしまっている人を、これからの可能性を秘めた人として「デジタル若葉さん」と呼んでいます。また、ロゴマークにはデジタル若葉さんの「わからないことがわかった!」という歓びの気持ちを込めています。
詳しい内容に関しては、下記公式サイト等にて公開します。
デジタルわかる化研究所公式サイトURL:https://www.digiwaka.jp/
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