さくら構造株式会社、中小企業成長加速化補助金に採択

～木材×鉄骨ハイブリッド「セレクトウッド」で次世代型設計拠点を建設、国内外市場の拡大を加速～

さくら構造株式会社

2025年10月16日 11時00分

さくら構造株式会社（本社：北海道札幌市、代表取締役：田中真一）は、このたび「中小企業成長加速化補助金（1次公募）」に採択されました。本補助金は、成長性・革新性の高い事業計画を支援する制度であり、有効申請1,270件のうち採択207件という高い競争倍率のなかでの採択となりました。採択された事業は、「木材と鉄骨のハイブリッド！国内売上の拡大と海外進出を見据えた設計拠点の強化事業」。当社の新構造設計技術「セレクトウッド」を、札幌本社新オフィス建設で実装・実証することで、技術の信頼性を社会に向けて可視化し、構造設計の高度化と事業の全国・海外展開を加速してまいります。

「中小企業成長加速化補助金」とは

中小企業成長加速化補助金は、経済産業省が推進する中小企業支援制度のひとつで、成長性や革新性の高い事業計画を持つ企業に対して、設備投資や研究開発、人材確保などを支援する補助金です。事業の実現可能性・波及効果・経営力などが審査対象となり、採択は将来性がある取り組みの証といえます。2025年9月19日に公表された採択結果によると、採択率は約16％、採択倍率は約6.1倍。有効申請件数1,270件のうち207件が採択されました。

補助事業の概要

今回採択された事業は、「木材と鉄骨のハイブリッド！国内売上の拡大と海外進出を見据えた設計拠点の強化事業」であり、当社が研究・開発を進めてきた木造と鉄骨を融合した新たな構造設計技術「セレクトウッド」を実装する拠点建設を目的としています。

＞＞木材×鉄骨ハイブリッド設計【セレクトウッド】

▲2024年12月に竣工した新社屋『SAKURA VILLAGE』紹介ムービー

さくら構造は2024年にも本社オフィスを新築しており、2年連続で新オフィス建設に挑みます。今回はさらに、自社開発の新工法「セレクトウッド」を採用し、その安全性と経済性を自社ビルで証明するモデルケースとすることで、社会に向けて技術の信頼性を可視化します。

創業以来、「日本の建物を内側から支える構造設計」を専門に、超高層ビルから病院や学校などの公共施設、倉庫や工場まで年間約800案件の実績を積み重ねてきました。現在、国内TOP3に入る100名以上の構造設計技術者を擁し、全国1,000社以上のデベロッパー、ゼネコン、建設関連企業などと取引しています。近年ではゼネコンや意匠設計事務所を通じた下請け案件にとどまらず、施主から直接ご依頼いただくプロジェクトも増加しており、当社の独自技術が高く評価されています。

今後の展望

▲『SAKURA VILLAGE』のシンボル「ひな壇」（下段中央：さくら構造代表田中真一）

当社は2034年までに「売上高100億円」を目指し、構造設計の高度化と付加事業、さらには海外進出を計画しています。特に今回の補助事業では、当社独自基準「TSUYOKU」を木造建築にも応用し、次世代の耐震設計を実現します。さらに、新工法「セレクトウッド」によって木造と鉄骨のハイブリッド構造を自社ビルで実証し、耐震性とコスト最適化を兼ね備えた新しい建築モデルを社会に提示します。また、新オフィス完成時には「完成お披露目会」の開催を予定しております。自社の技術力と新しい働く環境を広く公開することで、建築・不動産業界への理解促進を図ります。

『地震にこそ、強い自信を』を信念として、北海道に本社を置きながら全国規模での受注体制を整えることで、「雇用は北海道で、収益源は全国に」を実現し、地域経済への貢献も強化します。