大阪大学大学院工学研究科と協働、文理融合型「パーソル高度バイオDX産業人材育成協働研究所」を開設

実践的プログラムによるバイオテクノロジー人材育成で成長産業に貢献

総合人材サービスのパーソルグループで人材派遣・アウトソーシング事業を手掛けるパーソルテンプスタッフ株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 木村 和成、以下パーソルテンプスタッフ)は、大阪大学大学院工学研究科と協働で理系人材の評価育成を目的とした文理融合型の「パーソル高度バイオDX産業人材育成協働研究所」(以下研究所)を開設いたしました。

この協働研究により、成長分野であるバイオ医薬品(抗体医薬、遺伝子治療用医薬、ワクチンなど)の製造を支えるものづくりのバイオテクノロジーを推進する産業人材の育成を目指してさらなる貢献をしてまいります。

なお、パーソルグループとして、大学との協働による研究所の開設は、初めての取り組みとなります。


■背景:人材不足が著しいバイオ医薬品製造の分野において、高度なバイオDX産業人材育成が期待されている

(1):成長著しいバイオ医薬品製造分野における人材不足
経済産業省によるとバイオ医薬品の市場は2019年6,000億円*1と拡大を続けており、これに伴いバイオ医薬品製造分野も市場拡大が続いています。
一方、ものづくりバイオテクノロジーを担う研究者や技術者などの「バイオ産業人材」が不足することが懸念されています。2021年2月、経済産業省が発表した「バイオテクノロジーが拓く『第5次産業革命』」の報告書においても、企業の目線に立った実践的なバイオDX産業人材の育成が急務であるとされています。

*1「バイオテクノロジーが拓く『第5次産業革命』」(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/press/2020/02/20210202001/20210202001-1.pdf

最近では、バイオ分野での AI の活用も増加しており、生物学と IT/AI の高度な知見を併せ持った「バイオデジタルトランスフォーメーション(DX)産業人材」(以下「バイオDX 産業人材」)の重要性が増している。今後、日本のバイオ産業の競争力強化の観点から、企業目線に立った実践的なバイオ DX 産業人材の育成が急務である。

(2):日本における研究開発分野の人材評価は「学修履歴」「成果」が主流。国際指標は「職能分析とキャリアの可視化」による評価。
これまで日本の研究開発分野における人材の評価育成は、修了した専門分野などの学修履歴や、論文等の成果に基づいて主に評価されていました。一方、多様な学びの場を有する欧州等では、学修および学歴を基準とする評価ではなく、人材を知識、スキル、職能(コンピテンス)の指標に沿って評価しています。

パーソルテンプスタッフでは、2000年の臨床開発部門、2001年の研究開発部門設立以来、研究開発・臨床開発分野において、人材派遣・アウトソーシング事業など理系の人材サービスを展開してまいりました。これまでサポートしてきた企業はのべ3,000社を超え、企業などで研究者や技術者としてはたらく派遣社員の成長をサポートしてまいりました。

昨今、はたらき方の多様化は進んでおり、研究者や技術者がそれぞれのキャリアを実現していくために、より実践的で有効な知識やスキル、職能を習得できる「学びの機会」を、成長著しいバイオ医薬品市場において、人材サービス企業の役割として提供していくことが一層、期待されています。

■概要:産学連携により研究開発分野の人材評価に有効かつ実践的なプログラムを作成し、職能分析と

キャリアの可視化による新しい評価法を構築。実地検証により「高度バイオDX産業人材」を育成
パーソルテンプスタッフは、9月1日、大阪大学大学院工学研究科 大政教授らの研究グループと協働し、理系人材の評価育成を目的とした文理融合型の研究所を開設いたしました。

研究所では人材のリカレント教育も視野に入れ、成長著しいバイオ医薬品製造分野のDXを可能とする人材育成を対象として実際の研究現場での共同研究を通じて、研究職の職能分析とキャリアの可視化を目指します。

実際の研究現場で得た分析データに基づいたトレーニングにより、高度人材教育の合理的手法を開発し、キャリアの創造とイノベーションを推進することを目的としています。

2021年度は調査と必須要素の洗い出し、2022年度はバイオ研究に携わる数百名以上のデータ分析を通じた職能分析やキャリアマップ・人事評価体系の立案、さらに2022年度以降は新評価法について研究開発現場での実地検証を開始「高度バイオDX産業人材」の育成を行ってまいります。

【研究所の概要】
名称 パーソル高度バイオDX産業人材育成協働研究所
設置場所 大阪大学吹田キャンパス内 大阪大学産学共創棟 2F
研究体制 所長:大阪大学院工学研究科 教授 大政 健史
副所長:パーソルテンプスタッフ研究開発本部戦略推進室 渡辺 恵郎 招へい准教授
大阪大学大学院 9名
パーソルテンプスタッフ 6名
設置期間 2021年9月1日から2024年8月31日までの3年
投資総額 1億円

<研究所に関するお問い合わせ先>
■パーソルテンプスタッフ株式会社 研究開発事業本部R&D企画部 吉田 智寿(よしだ ともひさ)
電話番号:03-6831-2044
メールアドレス: tomohisay@tempstaff.co.jp

■大阪大学 大学院工学研究科 教授 大政 健史(おおまさ たけし)
電話番号:06-6879-7938    FAX: 06-6879-7938
メールアドレス:  omasa@bio.eng.osaka-u.ac.jp

パーソルテンプスタッフは、今後も産学官と連携しながら人材の育成や提供を通じて企業の研究開発をサポートすると同時に、研究開発分野における学びの機会を創出し、就業を希望する方々のキャリアアップを支援してまいります。こうした取り組みを通じて、国内の高度バイオDX産業人材の育成とバイオものづくり産業の振興に貢献してまいります。

■参考:パーソルテンプスタッフの研究開発・臨床開発支援サービスについて

パーソルテンプスタッフでは、2000年の臨床開発部門、2001年の研究開発部門設立以来、研究開発・臨床開発分野において、人材派遣からアウトソーシングまで理系人材による高品質なサービス提供を行って参りました。また、グループ各社との連携により、理系学部を卒業しながらも文系就職をした理系人材の発掘や、研究開発・臨床開発にかかわる事務業務の効率化なども行っており、これまでご支援した法人顧客はのべ3,000社、弊社から就業した派遣スタッフはのべ45,000人に上ります。

<パーソルテンプスタッフ研究開発事業本部のサービスラインナップ>
●研究開発分野: バイオ研究、研究開発・試作、分析、検査・測定・評価、理系事務職、カスタマーサービス
●臨床開発分野: CRA(モニター)、QC(品質管理)、データマネジメント、MSL(メディカルサイエンスリエゾン)、PV(安全性情報)、PMS(市販後調査)、メディカルライティング 、薬事申請

■パーソルテンプスタッフ株式会社について< https://www.tempstaff.co.jp/

パーソルテンプスタッフ株式会社は、人材派遣、ビジネス プロセス アウトソーシング、官公庁受託事業などのサービスを提供しています。2017年7月より、テンプスタッフ株式会社からパーソルテンプスタッフ株式会社へ社名変更。パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、グループの総力をあげて、労働・雇用の課題解決を通じ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
 

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会社概要

URL
https://www.tempstaff.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー
電話番号
03-5350-1212
代表者名
木村 和成
上場
未上場
資本金
22億7300万円
設立
1973年05月