視線入力アートブック『Gaze Art Book』完成 図書館への寄贈を通じてより多くの方に新しいアートをご紹介
社会福祉法人あいの実(宮城県仙台市泉区実沢中山北100-2/理事長:乾祐子)が視線入力アートブックを制作し、宮城県立こども病院や図書館等への寄贈が完了しました。
1. あいの実の取り組みと『Gaze Art Book』について
あいの実は、重い障がいを持つ方たちの表現の可能性を広げるため、視線入力技術を活用したアート制作に取り組んでまいりました。その集大成として誕生したのが『Gaze Art Book』です。視線入力技術を駆使したインクルーシブアートの魅力を、プロのグラフィックデザイナーが監修。テクノロジー×アートが生んだ奇跡の一冊であり、多くの方に新しい芸術表現の魅力を感じていただける内容となっています。
この取り組みは、多くの方々の協力により実現しました。視線入力アートの技術的な側面では、島根大学総合理工学研究科助教・伊藤史人先生の開発されたアプリケーションを活用し、制作の幅を広げることができました。
また、本プロジェクトには清水芸術基金のご助成をいただき、活動を推進することができました。関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。

2. 寄贈先一覧
今回制作した『Gaze Art Book』は現在、宮城県立こども病院をはじめ、以下の図書館、施設や大学、支援学校等へ寄贈され、多くの方々にご閲覧していただけるようになります。
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仙台市民図書館
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泉図書館
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宮城野図書館
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太白図書館
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宮城県図書館
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まちづくりスポット仙台
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エムカフェコーヒーロースタリー
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カフェドウチルミル(あいの実運営のカフェ・宮城県仙台市泉区西田中字松下23)
貸出や閲覧等は各施設の運営スケジュールによりますので、窓口へお問い合わせください。なお寄贈は進行中であり今後アートブックをご覧になれる施設が増える予定です。詳細な寄贈先リストは、あいの実公式ウェブサイトに掲載しております。https://ainomi.com/gaze-art-book-2/

左:社会福祉法人あいの実 理事長 乾祐子
右:宮城県立こども病院 院長 呉繁夫先生

『Gaze Art Book』で使用したアプリケーションについて

3. アートプロジェクトの今後の展開
アートの力で未来を創る—医療的ケア児者の経済的自立と公平な社会の実現へ
社会福祉法人あいの実では、アートブック制作の経験を活かし、医療的ケア児者の経済的自立と社会参画を促進する新たなプロジェクトを推進しています。アートを通じた自己表現の場を創出し、それを持続可能な収益モデルへと転換することで、障がいや医療的ケアの有無に関わらず、誰もが自らの可能性を最大限に発揮できる社会の実現を目指します。
本プロジェクトでは、企業や団体の皆さまと共に、以下の取り組みを進めてまいります。
技術提供・協力 デジタル技術や印刷技術を活用し、視線入力やタッチ操作によるアート制作環境を整備。医療的ケア児者の創作活動を支援します。
販売・マーケティング支援 視線入力等アート作品をプロダクトし、作家への適正な収益分配を実現。ECサイトやリアル店舗での販売機会の提供にご協力ください。
CSR・社会貢献活動の一環としての参画 貴社のSDGs活動や社会貢献の一環として、プロジェクトへの協賛やボランティア参加をご検討ください。
公共・教育機関との連携 学校や図書館へのアートブック寄贈を通じ、多様な表現の可能性を社会に伝えます。

医療的ケア児者を取り巻く社会環境は、依然として支援の枠組みが十分に整っていない現状があります。本プロジェクトは、アートを通じてその認知を高めるとともに、新たな働き方の創出や経済的自立の機会提供を目指します。
社会全体で支え合う仕組みを構築するため、企業・団体の皆さまのご支援・技術協力を心よりお願い申し上げます。本件に関するご質問やご相談、取材希望については、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先
社会福祉法人あいの実
〒981-3217 宮城県仙台市泉区実沢字中山北100-2
Tel: 022-785-9440
Mail: info@ainomi.com
Web: https://www.ainomi.com
広報担当: 阿部美穂
対応時間: 平日 9:00~17:00
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