【曲がる、伸びる、貼り付く】「ルミネード®」シリーズ初のストレッチャブルプラスチックシンチレータを開発
東京インキ株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:堀川聡)は、伸縮性と密着性を兼ね備えた新しいプラスチックシンチレータを開発しました。

本開発品は、従来の硬質なプラスチックシンチレータとは異なり、柔軟に伸びる特性を有していることが大きな特徴です。さらに対象物への密着性にも優れており、植物や曲面形状への追従性が求められる放射線可視化用途への応用が期待されています。

|
第87回応用物理学会秋季学術講演会にて研究成果を口頭発表 |
|---|
本開発品の研究成果を第87回応用物理学会秋季学術講演会(2026年9月8日~11日:北海道大学)において、「伸縮性と密着性を有するプラスチックシンチレータ」をテーマに口頭発表(講演番号:10p-E204-13)を行います。
講演では、本開発品について、
-
引張特性
-
伸び率
-
γ 線によるシンチレーション特性
などの詳細な評価結果を報告いたします。

|
開発の背景 |
|---|
近年、プラスチックシンチレータをシート状に加工し、放射性リンなどの植物体内動態を可視化する研究や、放射線治療用ビームの可視化技術の研究が進められています。
しかし、一般的なプラスチックシンチレータは剛性が高く、植物や凹凸のある対象物へ密着させることが難しいという課題がありました。高い解像度で放射線を可視化するためには対象物との密着性が重要ですが、硬質材料では対象物に不要なストレスを与えてしまいます。
東京インキは、ポリスチレン系エラストマーと有機蛍光体を独自に組み合わせることで、伸縮性と密着性を両立したストレッチャブルプラスチックシンチレータの開発に成功しました。
新開発ストレッチャブルシンチレータの特長
1. ゴムのように伸びる高い伸縮性
開発品は大きく伸長しても形状を保持し、柔軟な材料特性を有しています。


2. 優れた密着性能と柔軟性
ガラス基板などの平滑面だけでなく、曲面や凹凸形状にも追従しやすく、測定対象との距離を最小化できます。


3. シンチレーション機能を維持
柔軟性を持ちながら放射線を受けて発光するシンチレータ機能を有しており、γ 線を用いた評価を実施しています。
4. 新たな用途展開が期待
-
植物体内の放射性元素挙動の可視化
-
放射線治療ビームの可視化
-
曲面部品やウェアラブルデバイス向け放射線センサ
-
柔軟な放射線イメージングシート
など、新たな放射線計測分野への応用が期待されます。

|
東京インキのプラスチックシンチレータブランド「ルミネード®」 |
|---|
東京インキは、放射線検出材料「ルミネード®」シリーズとして、ペレット、シート、3Dプリンタフィラメント、X(γ)線対応タイプなど、多様な製品群を展開しています。
今回開発したストレッチャブルシンチレータは、ルミネード® シリーズの新たなラインアップとなることを目指しています。
関連製品情報

|
本件に関するお問い合わせ |
|---|
本件に関するお問い合わせは、以下までお願いいたします。

|
東京インキ株式会社 |
|---|
東京インキ株式会社は100年の歴史を誇る総合色彩化学メーカーです。祖業であるインキ事業を基盤に培った経験と技術を活かし、現在ではプラスチック着色剤や機能剤を中心とする化成品事業、各種資材を扱う加工品事業にも展開しています。当社グループのパーパスである『「伝える」「彩る」「守る」ことで、豊かな未来を実現する』を通じて、持続可能な社会に向けた欠かせない製品を提供し、豊かな未来の実現を目指しています。


|
本社所在地 |
東京都北区王子一丁目12番4号 TIC王子ビル |
|---|---|
|
創立 |
1923年(大正12年)12月 |
|
代表者 |
代表取締役社長 堀川 聡 |
|
資本金 |
32億4,612万円 |
|
上場区分 |
東京証券取引所 スタンダード市場上場(4635) |
|
事業内容 |
オフセットインキ・グラビアインキ・インクジェットインクの製造販売 各種塗料の製造販売 印刷用材料・印刷機械の販売 マスターバッチ・樹脂コンパウンドの製造販売 工業用・包装用ネトロンの製造販売 一軸延伸フィルムの製造販売 土木資材・農業資材の販売 |

すべての画像
