セイノー情報サービス、輸配送管理システムのAPIプラットフォームにブリスコラの「BAMs Series」を導入

ドライバー端末向けのシステムをAPI連携で実現し、配送プロセスや顧客へのサービス向上の最適化を推進

株式会社ブリスコラ

株式会社 セイノー情報サービス(本社:岐阜県大垣市、代表取締役社長:松本 充博以下 : セイノー情報サービス)と株式会社ブリスコラ (本社:東京都港区、代表取締役:末貞 慶太郎、以下:ブリスコラ) は、西濃運輸株式会社および全国輸送グループ各社の輸配送業務の配送効率向上および物流のデジタル化の実現に向け、APIを活用したシステムの構築とドライバー端末との各種業務アプリケーション連携のAPI管理に、ブリスコラのフルライフサイクルAPI管理製品「BAMs Series」を採用し稼働開始したことを発表します。

セイノー情報サービスは、西濃運輸および全国輸送グループ各社が輸配送業務に必要となる各種データとドライバー端末間の連携にAPIを活用し、APIプラットフォームの構築を行いました。また、ドライバー業務としての操作性を重視したドライバー用ハンディターミナルとスマートフォンが一体となった新型端末※1 、約2万台の使用を想定した導入が進んでいます。今回構築したAPI連携による輸配送管理システムのAPI管理にブリスコラの「BAMs Series」を導入したことで、今後想定される端末数増加に伴うAPIコール数増加への対応や、システムの安定稼働や予防検知を含めた運用にも注力し、ドライバーの業務効率向上と荷物を送付・受領するお客様への良質なサービス提供を実現してまいります。

これらドライバー向け新型端末およびAPIを活用したシステムの刷新により、配送プロセス全体の最適化を図り、セイノーホールディングスが掲げる「物流DX」の取組みのひとつとして物流のデジタル化を強く推進し、物流量の増大や労働力不足といった物流業界の抱える課題をデジタル化によって緩和できるよう、物流サービスの各種システムにAPIを広く活用していきたい考えです。

※1 物流DX推進/新型ドライバー用ハンディターミナルの導入  https://www.seino.co.jp/seino/news/stc/2024/0202-01.htm

物流業界における課題

物流業界においては、2024年4月より労働時間削減を目指した働き方改革関連法が施行され、労働環境の改善がされる反面、労働力不足の懸念が大きくなっています。また、EC市場の成長に伴う配送物量の増大や、燃料費高騰等のコスト増大の中での収益確保への懸念といった課題を抱えており、これらの課題緩和や解決に向けた取組みのひとつとして、より先進的な物流のデジタル化への取組みが急務となっています。

物流のデジタル化 「物流DX」への取組み

セイノーホールディングスは、「Team Green Logistics」をスローガンに、業界や企業の垣根を超えたオープン・パブリック・プラットフォーム(O.P.P.)を展開し、物流効率化への施策として「物流DX」を推進しています。セイノー情報サービスは、この「物流DX」推進の一環として、さらにサプライチェーン全体の徹底した最適化とスマート物流サービス実現のための物流標準化への取組みとして、AIやロボット化等の先端技術の活用やAPI活用によるシステム構築を行い輸送業務のデジタル化を強く推進しています。さらに自社開発のスマート物流サービス 「BRAIS」 の外販提供により、物流の自動化・デジタル化を通じ、既存の業務改善や働き方改革を実現し、生産・輸送・倉庫・統合物流それぞれの管理における円滑な物流サービスの提供に尽力しています。

システム全体のオープン化とAPIを活用した配送プロセスの最適化を実現

セイノー情報サービスは、物流業界の抱える課題を踏まえ、またグループ企業の主軸事業である輸配送業務におけるデジタル化に率先して取り組み、時代に沿ったシステムのオープン化を進めています。このオープン化の中で、各システムをコンテナ化しマイクロサービスとして構築、この連携にAPIを活用しAPI管理にBAMs Seriesを導入したことで運用時のメンテナンス効率や柔軟性を高め、配送プロセスの最適化を実現しました。これらの取組みにより、社内およびドライバーに配慮した環境をシステム面から支援することで、その先のお客様へも良質な新たなサービス提供を実現し、さらに物流サービス全体の効率化の推進を加速させたい考えです。

「BAMs Series」 採用の理由

セイノー情報サービスは、APIを活用したシステムの構築にあたり「API数増加への柔軟性、構築・運用にわたっての適切な費用感」 を念頭に、製品選定を行いました。その結果、今後APIの数が増加する際にも大幅な追加コストを意識せず柔軟にAPI連携・管理を実現できる製品として、ブリスコラの提供する「BAMs Series」を採用しました。また、これまでもオープンソースソフトウェア(以下、OSS)を積極的に導入しており、OSSのメリットや運用フェーズでのサポート面などを考慮した製品選定の中で、OSSのAPIゲートウェイ製品として実績のある「Kong Gateway」をベースに開発され様々な業種において豊富な導入実績のある「BAMs Series」に着目し採用に至りました。ブリスコラの提供するBAMs Seriesの製品群のうち、OSS Kong Gateway とBAMs Managerによって構成される「BAMs Gateway」を用い、輸配送時に必要となるデータやアプリケーション間をAPIで連携するための APIプラットフォームを構築、さらに「BAMs Monitor」を導入することで、APIプラットフォーム上のAPIの監視や運用の利便性向上を実現しています。

今回のBAMs Seriesの製品群の中で採用した製品の詳細は以下になります。

  • BAMs Gateway

OSS Kong Gateway 

OSS製品としてのメリットを最大限に享受し、API数の増加を意識せず、適切なコストで柔軟なAPI管理を実現。

BAMs Manager

OSS Kong Gatewayのアドミン管理として、API管理者/開発者に最適な日本語コンソールを提供。

  • BAMs Monitor  

プラグイン設定によりAPI全体を可視化し監視する機能を提供。利用状況の把握、障害の早期発見、パフォーマンスの最適化をスムーズに行うことが可能となり、効率的なAPIプラットフォーム運用を実現。

今後の展望

システム全体のオープン化を進める中でAPIの活用範囲を今回のドライバー向けの業務アプリケーションだけでなく、自社内の従業員向けのアプリケーションや顧客サービスのフロントまで拡張していきたいと考えています。また、APIの活用により、利用状況の把握や問題の切り分けを含めた管理性を高めることで、メンテナンス効率の向上や運用監視といった運用フェーズでの効果も期待しています。さらに、今回構築したAPIを活用したシステムを取引のある関係企業といったお客様にも展開できるものとして、グループ企業全体のサービス拡張のための基盤としていきたい考えです。

セイノー情報サービス からのコメント 

株式会社 セイノー情報サービス 技術部 担当部長  奥西 哲也

物流は生活を支える重要なインフラであり、快適な物流サービスを継続的に提供していくことが重要と考えています。そのために、データを利活用したシステム構築を実現し、物流プロセスの全体を最適化するためのシステムにAPIの活用が必要という認識にいたりました。API管理の導入実績、また製品の柔軟性や導入・運用までの費用面をトータルに判断した結果、保守性とコストメリットを享受できるブリスコラの「BAMs Series」を採用いたしました。API活用によるシステム構築により、物流のデジタル化をより加速させ、物流業界の抱える課題の緩和と良質な物流サービスの提供を実現してまいります。

株式会社 セイノー情報サービスについて

http://www.siscloud.jp/ (企業サイト)

株式会社セイノー情報サービスは、西濃運輸グループの情報戦略会社として1984年に設立され今年で40年目を迎えました。グループの経営戦略をIT面からサポートすることで事業競争力の強化を図るとともに、グループ内外で培った経験・ノウハウを活かした最先端の物流ITソリューションを提供しています。近年は、BRAIS(Big Data、Robot、AI、IoT、Sharing Service)を活用して、お客様のサプライチェーンを可視化し、再構築する活動に取り組んでいます。

株式会社ブリスコラについて

https://www.briscola.co.jp/   (企業サイト)    

https://briscola-api.com/    (ブリスコラAPI事業専用サイト)

株式会社ブリスコラは、デジタルテクノロジーを活用した幅広いアプリケーションやサービスを実現するために重要となるAPIソリューションに特化した事業支援会社です。OSS Kong Gateway をベースにしたフルライフサイクルAPI管理製品 「BAMs Series」 を自社開発し、API管理に必要となる機能を包括的に提供しています。また、API利活用に関わるコンサルテーションやAPIプラットフォームの構築支援も行っており、これまで多くの導入実績を有しています。

BAMs Series について  https://briscola-api.com/products/series/

BAMsは、Briscola API Management Serviceの略であり、ブリスコラが提供するAPI事業における製品・サービス・ソリューションからなる全ポートフォリオの総称です。世界で多く採用されているOSSのAPIゲートウェイである「Kong」を中心に、APIの設計開発から公開運用にいたるまでのフルライフサイクルAPI管理を実現した「BAMs Series」を、サポートを含めサブスクリプションサービスとして提供しています。

※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。

◆本製品に関するお問い合わせ先

株式会社ブリスコラ    

TEL:03-6441-2614   https://www.briscola.co.jp/contact/

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会社概要

株式会社ブリスコラ

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URL
https://www.briscola.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区赤坂二丁目20番5号 デニス赤坂
電話番号
03-6441-2614
代表者名
末貞慶太郎
上場
未上場
資本金
5060万円
設立
2010年06月