寺田倉庫、名硯と墨による表現展を開催
詳細は以下をご参照ください。
【名硯展覧会 開催概要】
■会期: 2016年7月1日(金) 〜 2016年7月10日(日)
■開催時間: 11時~20時/月曜日・木曜日定休
■会場:PIGMENT 東京都品川区東品川2-5-5 TERRADA Harbor Oneビル1F
【墨による表現展】
■会期:2016年7月1日(金) 〜 2016年7月10日(日)
■開催時間:11時~20時/月曜日・木曜日定休
■会場:T-Art Gallery 東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫本社ビル2階ギャラリースペース
主催:寺田倉庫 協力:西本皆文堂、笹川文林堂、墨運堂、アカデミア・プラトニカ
【名硯展示について】
稀少性の高い端渓硯、歙州硯、澄泥硯などの中から、特に模様が多種多様で美しいものを約60点、展示・販売します。
古老坑 水巌窟 芭蕉刻<端渓硯>
中国の硯における代名詞的な存在です。石のモース硬度は3.5と比較的柔らかく、その柔らかさ故に彫りを施しやすいため、装飾的な物が多くあります。また種類が豊富で採掘される抗窟で石質、名称が異なります。最上のものは川の水が流れ込む「老坑」と呼ばれる抗窟から採取したのもので、その肌合いはきめ細かく非常に滑らかです。それ故に墨を非常に滑らかに磨り下ろせ、水持ちが良く、磨った墨が乾きにくいのが特長です。また、硯面に現れる石紋が幅広く豊かで、その紋一つ一つに名称が付けられているほどです。
古歙州硯<歙州硯>
歙州硯は安徽省歙県竜尾山一体で採掘される硯石です。端渓と並び称される硯です。種類は大きく3種あります。魚の子が泳いでいる様に見える事から名付けられた「魚子紋」、眉毛の様に見える事から名付けられた「眉子紋」、星のように金色の文様や金泥のような雲がたなびくように見える事から名付けられた「金星・金暈紋」があります。石のモース硬度は4と端渓に比べ硬く、肌合いは緻密ですが鮫肌のように荒々しいため、松煙墨などの硬い墨を下ろすのに適しています。そのため、松煙墨を比較的多く使用する画家が好んで使用します。
古澄泥硯<澄泥硯>
この硯の来歴には諸説あります。川底の泥を焼成して作られる汾河澄泥硯と 蘇州市近郊の霊巌山付近で採石されるカク村石(霊巌石)があります。汾河澄泥硯は泥から作られていますので、大抵黄土色を呈しており、水に濡らすとほんのり泥の匂いがします。カク村石の方は緑、黄、紅、白、紫、青、朱の7色があり、緑色の緑豆沙、黄色のぜん魚黄(中国で一般的に食べられている黄色い魚)、赤色の蝦頭紅、(海老の頭の色)魚と白(魚の肝の白=夜明けの空の色)、まい瑰紫(バラ科の花の紫色)、蟹殻青(蟹の甲羅の青)と呼ばれています。歙州硯以上に鋒鋩が強く、こちらを好む人もいます。【墨による表現展について】
四宝(筆墨硯紙)の結晶とも云うべき墨表現による作品展示では、現代と近代の表現を新たな視点から見直します。日本画家・加藤良造による山水画の水墨表現と書家・華雪のコンテンポラリーアートとも言える書に対し、横山大観の水墨画、川合玉堂の書、また井上有一のアバンギャルドな書を一同に会し、「墨」という切り口で展覧いたします。硯と墨の組み合わせ、そして筆と紙の選び方、さらには使い手や水の質によって全く別のものとなる墨色の奥深い世界をご堪能ください。
【寺田倉庫の美術品保管事業について】
1950年創業の寺田倉庫は、保管するものの本質を学び、極めて最適な条件で保存するために、積極的な設備投資を行っています。また、従来の倉庫業の枠組みを超え、保管だけに留まらず、お預かりしたものの価値を高めて後世に引き継ぐための保存や修復技術の追及や、空間活用のノウハウを活かして文化発信の拠点となる事業を積極的に進めています。特に美術品保管部門では、作品の保管はもちろんのこと、創作から展示までをトータルでサポート。天王洲を芸術文化の発信地とすべく、さまざまなアート事業を展開しています。倉庫内に設置した美術作品の展示スペース「T-Art Gallery」や、隣接する多目的スペース「Terratoria」、伝統画材ラボ「PIGMENT」など、プロのアーティスト、コレクター、美術愛好家など、あらゆるアート関係者のニーズにお応えします。
また、「保税倉庫」を有しており、安全・安心な世界のアートハブとしてご利用いただいております。
社 名:寺田倉庫
事業内容:保存保管業、保存保管関連事業
代 表 者:代表取締役 中野 善壽
所 在 地:〒140-0002東京都品川区東品川2-6-10
設 立:1950年
U R L : http://www.terrada.co.jp/ja/
※硯展示数を20点から60点に変更しました。(2016年6月23日)
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