哲学者・プラトンゆかりの樹がある牛窓オリーブ園の特別イベント「平和と知恵」をテーマに哲学ウォーク開催
~4月4日(木) 10名様限定にて開催~
オリーブ栽培とオリーブの木・食品・化粧品の製造販売を手掛ける日本オリーブ株式会社(所在地:岡山県瀬戸内市牛窓町、取締役社長:服部恭一郎)は、会社敷地内にある世界的にも貴重なプラトン由来の樹にちなみ、気軽に哲学の世界を味わえる特別イベント「哲学ウォーク」を、4月4日(木)13時より10名様限定にて開催いたします。
日本オリーブのある岡山県瀬戸内市牛窓町は、「日本のエーゲ海」と称される瀬戸内海に面した港町で、小豆島(香川県)と並んで日本有数のオリーブオイル産地として知られています。運営する牛窓オリーブ園は、牛窓の絶景が一望できる丘陵地に位置し、園内には「恋人の聖地」に認定され3回鐘を鳴らすと幸せになるとされる「幸福の鐘」や、こだわりのコーヒーが楽しめる専門カフェ 「山の上のロースタリ」などがあり、多くのお客様にご来場いただいております。
園内の事務所前庭にプラトン由来の樹があることにちなんで、牛窓オリーブ園の素晴らしさをより深く体感していただくことを目的に、定期的に「哲学ウォーク」を開催しています。
「哲学ウォーク」とは、オランダの哲学者、ピーター・ハーテローが考案したワーク。
哲学者の言葉にぴったりな場所を探して歩き、互いに質問し合うことで思索を深めます。
3度目の開催となる今回のテーマは「平和と知恵」。ギリシャ神話では知恵を司る女神アテネと海神ポセイドンが街の統治を巡って争い、「人々にとって良い発明をした方が勝ち」という勝負をし、アテネはオリーブを、ポセイドンは馬を発明し、アテネが勝って街の名が「アテナイ(現在のアテネ)」になったと書かれています。また、このアテネの街が戦火に覆われた時も、いち早く、焼け残ったオリーブ樹から芽が出て、復興のシンボルになったと言われています。
今から77年前の1942年4月19日、第二次世界大戦のさなか、牛窓オリーブ園の創始者 服部和一郎は35本のオリーブを植樹しました。のちに孫の恭一郎に「日本で最初の本土空襲があった翌日にオリーブを植えた。18日の開墾最終作業中に、爆撃機が通った音がした。」と伝えていました。
種々の桜が咲きほころぶ牛窓オリーブ園で「なぜ、オリーブが平和の象徴なのか?」「オリーブの花言葉はなぜ平和と知恵なのか?」など平和と知恵について思索を巡らせてみませんか?
哲学やプラトンに関する知識は一切不要です。牛窓の春の風景とともに、気軽に哲学を味わいにいらしてください。
【開催概要】
日時 :2019年4月4日(木) 13 ~ 16 時
場所 :牛窓オリーブ園 瀬戸内市牛窓町牛窓412-1
進行役 :松川絵里氏(哲学者)
内容 :好天時は哲学ウォーク、雨天の場合は哲学カフェとします。 ※当日は、歩きやすい靴でお越しください。
参加費 :1,000円
「山の上のロースタリ(キノシタショウテン姉妹店)」のカフェ代は実費でお願いします。
定員 :10人(先着順)
申込方法 :ネット特設ページ限定 https://www.nippon-olive.co.jp/fs/ushimado/c/tetsugakuwalk
▼プラトンの樹について
いきさつ
山形県の医師篠田秀男氏が「医家芸術」第十七巻第三号医家随想に寄稿した「プラトンのオリーブ 牛窓に育つ」には、昭和30年、篠田氏が世界旅行で立ち寄ったアテネ市ピルー通りプラトン広場に、哲人プラトンがその樹の下で遊説したと伝えられている樹齢2千年程のオリーブ樹があり、その実を日本に持ち帰り、農芸専門家の高木五六博士に発芽させてもらい、鉢で育てていたが、17年育てても、花も付かず、実も結ばないので、牛窓のオリーブ園に寄贈することを決意した。(要約)・・・とあります。
その後、篠田氏から譲り受けた樹から指し芽で育成したオリーブ樹がすくすくと育ち、そのうちの1本が町内本社事務所前庭で今も生い茂っています。
一方で、大変残念なことに、もともとの実生のオリーブ樹はそのまま育つことができませんでした。
ギリシャでの後日談
哲学者プラトンゆかりの木無残 ギリシャ、燃料に? (共同通信 2013年1月18日より)
ギリシャ主要紙カティメリニ(電子版)によると、古代ギリシャの哲学者プラトンが木陰で弟子たちと議論したとされるアテネ郊外のオリーブの木が17日、根こそぎ持ち去られているのが見つかった。経済危機が続く同国では最近、暖房としてまきストーブや暖炉を利用する家庭が増えており、燃料にされたとみられている。(途中略)木は樹齢3千年以上とみられていた。1970年代にバスが突っ込み、幹が四つに裂けたが、枯れずに生き続けていた。・・・とありました。
▼イベントについて
哲学ウォークとは
哲学者ピーター・ハーテローが哲学的思考を促進するために考案した哲学プラクティスのメソッドのひとつ。コンサルティングや教育などにも取り入れられています。ワークの参加者は、歩くことと立ち止まること、沈黙することと話すこと、自分自身との対話と他者との対話を交互に行いながら、思考を深めます。
参加者は、哲学者の言葉が書かれたクジをひき、歩きながらその言葉にぴったりのスポットを探します。ただし、事前に歩くルートを知ることも、ともに歩む言葉を選ぶこともできません。未知の状況の中、偶然(運命!?)を受け入れ、判断することが求められます。
進行役 松川絵里氏 プロフィール
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
学生時代より哲学カフェの活動をはじめ、2005年大阪大学臨床哲学研究室のメンバーを中心に、哲学対話を実践・サポートする団体 「カフェフィロ」を設立。2014年4月から2016年3月まで代表を務める。
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任研究員(2010年8月~2016年3月)を経て、現在は岡山を中心に、カフェ、本屋、公民館、学校、障害者支援施設、病院などで哲学カフェや対話セミナーのファシリテーターを務める。
主著『哲学カフェのつくりかた』(大阪大学出版会)
共訳書『中学生からの対話する哲学教室』(玉川大学出版部)
育児サークル〈グリーングラス〉での哲学カフェ、中之島哲学 コレージュなどの哲学的対話に関わるほか、カフェフィロのニューズレター『哲学喫茶瓦版』の編集を担当。絵本や教材発掘にも関心あり。
▼日本オリーブ株式会社
1942年4月19日に服部和一郎(現社長の祖父)が「オリーブは食用になり、薬用になり、灯火にもなる」と牛窓の丘陵を開墾しオリーブを植樹。1949年6月1日に日本オリーブ株式会社を設立し、第一号商品「オリーブマノン バージンオイル」(現在の「オリーブマノン 化粧用オリーブオイル」)を発売。現在はオリーブの栽培や基礎研究、定番品としては80品目以上の化粧品・食品を販売し、「暮らしの中に、オリーブを」テーマに牛窓オリーブ園を中心にイベントや通信販売を行いながら、オリーブを通じた社会貢献を企業活動の基本姿勢としている。創業者の好んだ言葉「自然を尊び、科学を重んず」が会社の理念。会社の敷地内には哲学者プラトンにゆかりのある木もある。
園内の事務所前庭にプラトン由来の樹があることにちなんで、牛窓オリーブ園の素晴らしさをより深く体感していただくことを目的に、定期的に「哲学ウォーク」を開催しています。
牛窓オリーブ園内にある「プラトンの樹」
「哲学ウォーク」とは、オランダの哲学者、ピーター・ハーテローが考案したワーク。
哲学者の言葉にぴったりな場所を探して歩き、互いに質問し合うことで思索を深めます。
3度目の開催となる今回のテーマは「平和と知恵」。ギリシャ神話では知恵を司る女神アテネと海神ポセイドンが街の統治を巡って争い、「人々にとって良い発明をした方が勝ち」という勝負をし、アテネはオリーブを、ポセイドンは馬を発明し、アテネが勝って街の名が「アテナイ(現在のアテネ)」になったと書かれています。また、このアテネの街が戦火に覆われた時も、いち早く、焼け残ったオリーブ樹から芽が出て、復興のシンボルになったと言われています。
今から77年前の1942年4月19日、第二次世界大戦のさなか、牛窓オリーブ園の創始者 服部和一郎は35本のオリーブを植樹しました。のちに孫の恭一郎に「日本で最初の本土空襲があった翌日にオリーブを植えた。18日の開墾最終作業中に、爆撃機が通った音がした。」と伝えていました。
種々の桜が咲きほころぶ牛窓オリーブ園で「なぜ、オリーブが平和の象徴なのか?」「オリーブの花言葉はなぜ平和と知恵なのか?」など平和と知恵について思索を巡らせてみませんか?
哲学やプラトンに関する知識は一切不要です。牛窓の春の風景とともに、気軽に哲学を味わいにいらしてください。
【開催概要】
日時 :2019年4月4日(木) 13 ~ 16 時
場所 :牛窓オリーブ園 瀬戸内市牛窓町牛窓412-1
進行役 :松川絵里氏(哲学者)
内容 :好天時は哲学ウォーク、雨天の場合は哲学カフェとします。 ※当日は、歩きやすい靴でお越しください。
参加費 :1,000円
「山の上のロースタリ(キノシタショウテン姉妹店)」のカフェ代は実費でお願いします。
定員 :10人(先着順)
申込方法 :ネット特設ページ限定 https://www.nippon-olive.co.jp/fs/ushimado/c/tetsugakuwalk
▼プラトンの樹について
いきさつ
山形県の医師篠田秀男氏が「医家芸術」第十七巻第三号医家随想に寄稿した「プラトンのオリーブ 牛窓に育つ」には、昭和30年、篠田氏が世界旅行で立ち寄ったアテネ市ピルー通りプラトン広場に、哲人プラトンがその樹の下で遊説したと伝えられている樹齢2千年程のオリーブ樹があり、その実を日本に持ち帰り、農芸専門家の高木五六博士に発芽させてもらい、鉢で育てていたが、17年育てても、花も付かず、実も結ばないので、牛窓のオリーブ園に寄贈することを決意した。(要約)・・・とあります。
その後、篠田氏から譲り受けた樹から指し芽で育成したオリーブ樹がすくすくと育ち、そのうちの1本が町内本社事務所前庭で今も生い茂っています。
一方で、大変残念なことに、もともとの実生のオリーブ樹はそのまま育つことができませんでした。
昭和47年6月18日、篠田氏から牛窓オリーブ園(当時名称は日本オリーブ園)に寄贈され、園内のローマの丘に植樹された様子です。
ギリシャでの後日談
哲学者プラトンゆかりの木無残 ギリシャ、燃料に? (共同通信 2013年1月18日より)
ギリシャ主要紙カティメリニ(電子版)によると、古代ギリシャの哲学者プラトンが木陰で弟子たちと議論したとされるアテネ郊外のオリーブの木が17日、根こそぎ持ち去られているのが見つかった。経済危機が続く同国では最近、暖房としてまきストーブや暖炉を利用する家庭が増えており、燃料にされたとみられている。(途中略)木は樹齢3千年以上とみられていた。1970年代にバスが突っ込み、幹が四つに裂けたが、枯れずに生き続けていた。・・・とありました。
▼イベントについて
哲学ウォークとは
哲学者ピーター・ハーテローが哲学的思考を促進するために考案した哲学プラクティスのメソッドのひとつ。コンサルティングや教育などにも取り入れられています。ワークの参加者は、歩くことと立ち止まること、沈黙することと話すこと、自分自身との対話と他者との対話を交互に行いながら、思考を深めます。
参加者は、哲学者の言葉が書かれたクジをひき、歩きながらその言葉にぴったりのスポットを探します。ただし、事前に歩くルートを知ることも、ともに歩む言葉を選ぶこともできません。未知の状況の中、偶然(運命!?)を受け入れ、判断することが求められます。
進行役 松川絵里氏 プロフィール
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
学生時代より哲学カフェの活動をはじめ、2005年大阪大学臨床哲学研究室のメンバーを中心に、哲学対話を実践・サポートする団体 「カフェフィロ」を設立。2014年4月から2016年3月まで代表を務める。
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任研究員(2010年8月~2016年3月)を経て、現在は岡山を中心に、カフェ、本屋、公民館、学校、障害者支援施設、病院などで哲学カフェや対話セミナーのファシリテーターを務める。
主著『哲学カフェのつくりかた』(大阪大学出版会)
共訳書『中学生からの対話する哲学教室』(玉川大学出版部)
育児サークル〈グリーングラス〉での哲学カフェ、中之島哲学 コレージュなどの哲学的対話に関わるほか、カフェフィロのニューズレター『哲学喫茶瓦版』の編集を担当。絵本や教材発掘にも関心あり。
▼日本オリーブ株式会社
1942年4月19日に服部和一郎(現社長の祖父)が「オリーブは食用になり、薬用になり、灯火にもなる」と牛窓の丘陵を開墾しオリーブを植樹。1949年6月1日に日本オリーブ株式会社を設立し、第一号商品「オリーブマノン バージンオイル」(現在の「オリーブマノン 化粧用オリーブオイル」)を発売。現在はオリーブの栽培や基礎研究、定番品としては80品目以上の化粧品・食品を販売し、「暮らしの中に、オリーブを」テーマに牛窓オリーブ園を中心にイベントや通信販売を行いながら、オリーブを通じた社会貢献を企業活動の基本姿勢としている。創業者の好んだ言葉「自然を尊び、科学を重んず」が会社の理念。会社の敷地内には哲学者プラトンにゆかりのある木もある。
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