<ダイキン『第24回 現代人の空気感調査』>東京在住の外国人150人に聞いた「東京の夏の暑さとスポーツ」に関する意識調査

2020年を前に外国人が感じた“東京の夏”の課題は「湿度」 高温多湿な東京の夏は「湿度」対策をして安全・快適に過ごそう

ダイキン工業株式会社は、体育の日(2018年は10月8日)を前に、東京在住の外国人150名を対象に「東京の夏の暑さとスポーツ」をテーマにした『第24回 現代人の空気感調査』を実施しました。現代人の空気感調査は、“空気”に関する現代人の意識や課題を浮き彫りにし、日頃意識されにくい“空気”について多くの方々に興味と関心をもっていただくことを目的として、2002年から実施しています。
今年の日本の夏は全国的に酷暑となり、その暑さは気象庁が「災害」と表現するほどでした。屋外で行われるスポーツ活動に対しては注意が呼び掛けられ、スポーツ庁が部活動中の熱中症予防の徹底や、高温多湿時の大会延期に関する通知を出すなど、夏場にスポーツをする際の暑さ対策が課題となりました。長年日本に住む日本人でさえ暑さに苦しむ中、外国人はどのように感じているのでしょうか。昨年、日本を訪れた外国人旅行者は過去最高の2,869万人に上り、政府が掲げる2020年に4,000万人という目標に向けて堅調に推移しています。日本人でも経験したことがない東京の暑さに驚いた外国人も多かったのではないでしょうか。

そこで、24回目となる今回の調査では、東京の夏を経験したことがある外国人と日本人を対象に、「東京の夏の暑さとスポーツ」に関する意識と実態を調べました。その結果、59.3%の外国人が東京の夏の空気環境は、屋外スポーツをしたり観戦したりするには「不快」と感じており、そこには「湿度」が大きく関係していることが明らかになりました。また、48.0%の人が東京の夏の暑さは「耐えきれないくらい暑い」と感じており、その最大の理由も「湿度」でした。湿度に伴うこれらの結果は、2020年に向けて日本が「おもてなしの国」として何に取り組むべきかを考えていくに当たり、ひとつの指針となる大変興味深い調査結果といえます。

今回の調査レポートでは、調査結果に加え、総合空調メーカーである当社と、運動生理学を専門とする横浜国立大学 田中 英登先生の考察をまとめました。日本人はもちろん、日本とは空気環境の異なる国で生まれ育った外国人が、蒸し暑い東京の夏でも安全・快適にスポーツをしたり、観戦したりするためのポイントについてアドバイスをまとめました。
本調査の主な結果は以下の通りです。


【東京の夏に対する外国人の意識】
■東京の夏はほぼ全員(96.7%)が「暑い」、
約半数(48.0%)は「耐えられないくらい暑い」と感じている


今年は酷暑の夏となりましたが、外国人は東京の夏の暑さについてどう感じているのでしょうか。「あなたは東京の夏(屋外)の暑さをどう感じますか」と聞いたところ、ほぼ全員(96.7%)が「暑い」と回答しました(図1)。また、約半数(48.0%)は「耐えられないくらい暑い」とまで感じているようです。

来日前に東京の夏の暑さについて何らかの予備知識を持っていた人は約6割(56.7%)に留まりました。東京の暑さは来日前の想像を超えるレベルだったようで、約8割(77.3%)が「想像していた以上に暑くて驚いた」と回答しています(図2)。アジア・オセアニア、中東・アフリカ出身の外国人の回答結果を見ると、東京の夏は「耐えられないくらい暑い」と回答した人は相対的に少なく、出身国の暑さも厳しいことが伺えますが、「想像していた以上に暑くて驚いた」と回答した人は多くいました。来日前に東京の暑さのことを少しでも知っていれば、持ち物の準備や旅行の計画をする際に役立つこともあるはずです。今後、来日を検討している外国人に向けて東京の夏の暑さについて情報発信することがますます重要になるでしょう。


■東京の夏が暑いと感じるのは「湿度が高い」が最多(87.6%)
外国人が東京の夏を暑いと感じるのはなぜでしょうか。「あなたが東京の夏(屋外)を暑いと感じる理由はなんですか」と聞いたところ、約9割(87.6%)が「湿度が高い」と回答(図3)。「気温が高い」を抑えて最も多くなりました。


■東京の夏で「熱中症」と思しき症状が現れたことがある外国人は約4割(41.3%)
<本調査における「熱中症」の定義>
「熱中症」とは、汗をかくことにより体内の水分や塩分が失われるなどして、体温の調節ができなくなって起こる障害の総称です。本調査では以下のすべてを「熱中症」の症状に含めると明らかにした上で回答を依頼しています。
●めまい、失神、筋肉痛、筋肉の硬直、手足のしびれ、気分の不快といった軽症
●頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感といった中等症
●意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温、肝機能異常、腎機能障害、血液凝固障害といった重症

記録的な酷暑となった2018年。7月の熱中症救急搬送者数は前年同月の2倍以上となる5万4,220人で、1ヵ月間の人数としては2008年の調査開始以降で過去最多を記録したこともあって大きなニュースになりました。熱中症で救急搬送された人だけでもこれだけの人数がいるということは、病院に行かずとも熱中症と思しき症状が現れた人は多くいるでしょう。そんな中、東京の夏を体験した外国人のうちどのくらいの人が「熱中症」になっていたのでしょうか。「あなたは東京で、夏に『熱中症』の症状が現れたことがありますか」と聞いたところ、「医師に熱中症と診断されたことがある」または「熱中症の症状が現れたことがある」と回答した日本人が28.0%だったのに対し、外国人は約4割(41.3%)にも上りました(図4)。特に外国人女性は半数以上(52.0%)が「医師に熱中症と診断されたことがある」または「熱中症の症状が現れたことがある」と回答しており、外国人男性よりも20ポイント以上高くなっています。また、日本人女性と比べてみても20ポイント以上高い結果となりました。高温多湿の日本の夏には、特に注意が必要と言えそうです。

なお東京で「熱中症」になったことがあると回答した外国人41.3%(62人)のうち、日本以外でも「熱中症」になったことがある人は25人にとどまり、約6割の37人は東京の高温多湿な空気環境によって初めての「熱中症」になったと回答しました(図5)。観光庁は自然災害の多い日本で訪日外国人旅行者が安心して旅行できるよう、気象警報や熱中症情報などをプッシュ配信する情報提供アプリ「Safety tips」を提供しています。外国人が日本で快適に過ごすためには、こうした情報発信の取り組みが、今後ますます重要になりそうです。


■東京の夏の不快エピソード「サウナに入っているよう」「通勤は悪夢」
「湿度が高く、風がないことで疲労が増加」
高温多湿な東京の夏。外国の方はどんな時に「不快」な思いをしているのでしょうか。「あなたが東京の夏で特に不快に感じていることや、不快に感じたエピソードがあれば教えてください」(自由記述式回答)と聞いたところ、多くの方が湿度の高さや、風を感じないことが不快であると答えています。シーンとしては東京ならではの満員電車のエピソードが多くありました。
<主な回答>
●本当に蒸し暑いです。暑い気候は気にしませんが、湿度にはまいります。(モロッコ出身/男/45歳)
●あまりに暑いので、時々サウナに入っているように感じます。(ベナン出身/男/36歳)
●湿度のせいで特にひどさを感じます。通勤は悪夢です。(アメリカ出身/女/37歳)
●私の友人は暑さのため駅でめまいを感じ、ほぼ気絶状態になりました。(フィリピン出身/男/32歳)
●今年の暑さはひどすぎました。湿度と風がないことで、疲労が増しました(インド出身/女/29歳)

■東京の夏 ホットスポットNo.1は「渋谷」/クールスポットNo.1は「ショッピングモール」
外国人にとって、東京の夏の暑さを象徴するホットスポットはどこなのでしょうか。「あなたが夏に東京都内で暑いと感じる場所はどこですか」(自由記述式回答)と東京のホットスポットを聞いたところ、最も多かったのが「渋谷」で、以下「新宿」「どこでも暑い」が続きました(表1)。反対に「あなたが夏に東京都内で涼しさを感じる場所はどこですか」(自由記述式回答)と聞いたところ、最も多かったのは「ショッピングモール・店舗」で、以下「公園」「寺社仏閣」が続きました(表2)。別添・専門家の声(1)で田中先生からのアドバイスにもある通り、長時間屋外にいて体調を崩しそうなときは、屋内のエアコンが効いた「ショッピングモール・店舗」などで体を休めることも有効です。


■東京を訪れる外国人に向けたアドバイス ポイントはエアコンとの付き合い方
東京の夏をすでに経験している外国人に、「これから東京に来る外国人に向けて、東京の夏の暑さを乗り切るためのアドバイスがあれば教えてください」(自由記述式回答)と聞いたところ、「水分補給」、「飲み物の携帯」「服装(軽装、清涼素材、速乾素材等)」といった事前に用意しておきたいものだけでなく、エアコンの使い方に対する声も多く寄せられました。これらは東京の夏の暑さを体感する中で熱中症に対する意識が高まった結果といえるのではないでしょうか。外国人が東京の夏を安全・快適に過ごすには、エアコンとの付き合い方も大きなポイントといえそうです。

<エアコンに関する主な回答>
●熱中症を避けるためエアコンは使うこと。料金を気にするべきではありません。(ナイジェリア出身/男/50歳)
●家やホテルでエアコンを使うことをためらわないこと。(イギリス出身/男/36歳)
●エアコンのリモコンの使い方を教えてくれる友達を探すこと。(アメリカ出身/女/36歳)

■酷暑の東京 エアコンの運転時間が増え、睡眠中は「つけっぱなし」も
日本人にとって、夏のエアコンは必需品といえる存在ですが、外国の方にとっても同じ位置付けなのでしょうか。そこで、「あなたが東京の夏を経験してから、エアコンの使い方にどのような変化があったか教えてください」(自由記述式回答)と聞いたところ、最も多かったのが「使用頻度が増えた」(49人)でした(表3)。さらに、エアコンを「つけっぱなし」にするようになったという人も19人存在しています。外国人にとっても東京の夏にエアコンは必需品という位置付けになっているようです。


<主な回答>
●東京では体温を保つためにエアコンをつける必要があります。(サウジアラビア出身/男/29歳)
●家にいる時は電気代が高くても一日中エアコンを使うだけの価値があります。(中国出身/男/32歳)
●家にいない時もエアコンをつけっぱなしにしています。(イギリス出身/男/27歳)

■ダイキンからのお知らせ 夏場のエアコン使いこなし情報

ダイキン工業「空気のお悩み調査隊」「つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」
https://www.daikin.co.jp/kuuki/results/05/index.html)より

■専門家の声(1) 田中 英登先生に聞く「外国人が感じる東京の暑さと熱中症」

お話:田中英登先生(横浜国立大学教授)

【外国人にとってのスポーツをする・観戦する場所としての東京】
今年の日本の夏は全国的に酷暑となり、6月~8月の平均気温が東日本で+1.7℃、西日本で+1.1℃と記録的な高温を記録、スポーツ時や就寝中の熱中症に対する注意が連日呼び掛けられました。この高温傾向は10月以降も続く見込み(図6)で、これから始まる「スポーツの秋」も、引き続き暑さに対する注意が必要です。
一方で、日本を訪れる外国人旅行者は、昨年(2017年)まで5年連続で過去最高を更新し、2018年は、6月の時点で前年よりも1ヵ月早く1,500万人を超えるペースで推移しています(図7)。過去最高の3,000万人の大台突破の可能性もあるなど、政府が掲げる2020年に4,000万人という目標の達成も見えてきました。
そこで、体育の日を前に、外国人が東京で屋外スポーツ(観戦含む)することについてどのように感じているのか、東京の夏を経験したことのある外国人に「あなたが夏に東京の屋外でスポーツしたり、観戦したりする時の空気環境についてどう感じますか」との質問をしました。


■屋外スポーツ時(観戦含む)の空気環境として東京の夏は「不快」が約6割(59.3%)
屋外でスポーツをするとき、屋外でスポーツ観戦をするときのどちらも、外国人の約6割(59.3%)が「不快」(「不快」または「まあまあ不快」)と回答しました(図8)。東京の夏の空気環境はスポーツには不向きと考えている人が多いようです。


■屋外スポーツ時(観戦含む)に「空気」で気になるのは「湿度が高い」が最多(79.3%)
東京の夏に屋外スポーツをする時(観戦含む)に空気環境が「不快」に感じる理由は何なのか。「あなたが夏に東京の屋外でスポーツしたり、観戦したりする際に「空気」で気になることはありますか」と聞いたところ、最も多かったのが「湿度が高い」(79.3%)で、以下「気温が高い」(65.3%)、「風を感じない」(46.7%)が続きます(図9)。酷暑となった2018年の夏は、連日気温の高さが大きなニュースとなりましたが、スポーツ時には「気温」以上に、日本特有の高い「湿度」が気になるという方が多いようです。


■屋外スポーツ時(観戦含む)に気を付けていることは、
「水分補給」(92.0%)、「涼しい時間帯にする」(81.3%)など

それでは、湿度の高い東京の夏にスポーツをする時(観戦含む)に、外国人はどのようなことに気を付けているのでしょうか。「あなたが夏の東京の屋外で快適にスポーツをしたり観戦したりするために、気を付けていること、心掛けていることはありますか」と聞いたところ、最も多かったのが「こまめに水分補給をする」(92.0%)で、以下「朝や夕方、夜などの比較的涼しい時間帯にする」(81.3%)、「日焼け止めを塗る」(50.7%)が続きます(図10)。なお、回答数上位のこれらの項目は日本人よりも外国人の方が、気をつけていること、心掛けていることとして回答した人の割合が大きく、暑さに対する意識の高さが伺えます。一方で、「塩分をとる」と回答した日本人の割合は、外国人の約2倍でした。横浜国立大学の田中 英登先生によると「湿度が高い空気環境では、汗をかいても皮膚から蒸発しにくく体温が下がりにくいため、どうしても発汗量が増えて体内の塩分が不足しやすくなる」とのことで、「塩分をとる」のは湿度が高い環境で生活する日本人ならではの対策と言えそうです。日本には、飴や飲み物など、塩分補給に適した食品が充実しているので、激しい運動をする時などには上手に活用しましょう。


■専門家の声(2) 田中 英登先生に聞く「空気環境とスポーツの関係」

 

<コメントを頂いた有識者のプロフィール>

横浜国立大学 教育学部教授
田中 英登 先生


医学博士。1983年筑波大学大学院修士課程健康教育学科修了。大阪大学医学部助手、横浜国立大学助教授、米国デラウェア大学客員研究員を経て、2004年より横浜国立大学教育人間科学部教授。専門は環境生理学(温熱環境)、運動生理学。


【調査概要】
表題  : 「東京の夏の暑さとスポーツ」に関する意識調査
調査主体: ダイキン工業株式会社
調査実施: 株式会社マーシュ
調査方法: アンケート調査(インターネット調査による)
調査期間: 2018年8月21日(火)~9月4日(火)
調査対象: - 外国人150名(東京在住6ヵ月以上~10年未/東京の夏を経験したことがある/平均年齢31.8歳)
      - 日本人100名(東京在住1年以上/東京の夏を経験したことがある/平均年齢48.6歳)
対象内訳: 調査対象のエリア別内訳は下表の通り

備考  : 図表の構成比は四捨五入しているため、構成比の和が100%にならない場合があります。
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