【WWF報道資料】「企業の温暖化対策ランキング」第7弾 医薬品編 公表
WWF「企業の温暖化対策ランキング」第7弾 医薬品編 公表
~平均点は過去最高も、「長期的なビジョン」、「再生可能エネルギー目標」に課題~
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1. 過去調査の6業種と比べ、医薬品業は総合得点の平均点、
「情報開示」カテゴリの小計平均点が過去最高。
2. 医薬品業界全体の平均点は高い一方で、最上位企業の最高点はやや伸び悩んだ。
特に「長期的なビジョン」、「再生可能エネルギー目標」は調査対象の21社全社が0点となった。
3. 今後本業種の海外展開が更に進むと、世界で拡大するESG投資の観点からも投資家の監視は
一層強まる。「長期ビジョン」や「再エネ目標」はまさにパリ協定を目指す国際社会に
求められており、持続可能な事業経営にも不可欠。
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公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は、
「企業の温暖化対策ランキング」プロジェクトにおける報告の第7弾として、
本日、「医薬品」に属する日本企業23社の調査結果を発表しました。
今回調査対象の 23 社のうち、2017 年に環境報告書類の発行がなかった 2 社は
評価の対象から除外し(ランク外)、残りの 21 社について評価を行ないました。
総合得点の平均点は 54.4 点となり、これまで調査した業種(電気機器 48.7 点、
輸送用機器 46.7 点、食料品 44.8点、小売業・卸売業 34.1 点、金融・保険業 34.9 点、
建設・不動産業 47.2 点)の中でも、過去最高となりました。
また総合得点を構成する2 つのカテゴリー「目標及び実績(11指標)」、「情報開示(10 指標)」の内、
「情報開示」の平均点も、過去調査の他業種を大きく上回りました。
日本製薬団体連合会に準拠した取り組みを進めていた事が挙げられます。
業界全体の取り組みが一定レベル以上に担保されている一方、WWF が特に重視する
7 指標の内の 2 項目、「長期的なビジョン」「再生可能エネルギー目標」においては
全社 0 点となり、結果として最上位企業の最高点もやや伸び悩みました。
業種内で海外への事業拡大の動きも見られる中、環境や社会に配慮した取り組みに注力している
企業へ投資をする「ESG投資」の観点からも、また「国民の健康」を事業範囲とする本業種が
温暖化対策を行う意義としても、今後更なる取り組みの強化が求められます。
本調査を担当したWWFジャパン気候変動・エネルギーグループプロジェクトリーダー
池原庸介は、次のようにコメント。
「国際的なスタンダードになりつつあるSBTに沿って、長期的な視点の下でパリ協定と
整合した目標策定を行うことも重要です。本業種では、Scope 3排出量の見える化など
「情報開示」の取り組みが進んでおり、SBTに踏み出す基礎が整っているといえます。
WWFジャパンは、そうした取り組みが更に加速・浸透していくよう企業を後押ししていきます。」
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★順位 総合得点(100 点満点) 企業 目標・実績(50 点満点)情報開示(50 点満点)
第1位 73.6 第一三共 25.0 48.6
第2位 71.2 アステラス製薬 24.0 47.2
第3位 69.4 エーザイ 22.1 47.2
第4位 69.0 塩野義製薬 23.2 45.8
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★医薬品編 結果概要
平均点: 54.4点
最高点: 73.6点
最低点: 20.1点
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★添付資料(PDF):
『企業の温暖化対策ランキング』~実効性を重視した取り組み評価~ Vol.7『医薬品』編
https://www.wwf.or.jp/activities/data/20180612_climate01.pdf
★解説記事:気候変動対策No.1の医薬品関連企業は?「企業の温暖化対策ランキング」第7弾
https://www.wwf.or.jp/activities/2018/06/1420712.html
~平均点は過去最高も、「長期的なビジョン」、「再生可能エネルギー目標」に課題~
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1. 過去調査の6業種と比べ、医薬品業は総合得点の平均点、
「情報開示」カテゴリの小計平均点が過去最高。
2. 医薬品業界全体の平均点は高い一方で、最上位企業の最高点はやや伸び悩んだ。
特に「長期的なビジョン」、「再生可能エネルギー目標」は調査対象の21社全社が0点となった。
3. 今後本業種の海外展開が更に進むと、世界で拡大するESG投資の観点からも投資家の監視は
一層強まる。「長期ビジョン」や「再エネ目標」はまさにパリ協定を目指す国際社会に
求められており、持続可能な事業経営にも不可欠。
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公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は、
「企業の温暖化対策ランキング」プロジェクトにおける報告の第7弾として、
本日、「医薬品」に属する日本企業23社の調査結果を発表しました。
今回調査対象の 23 社のうち、2017 年に環境報告書類の発行がなかった 2 社は
評価の対象から除外し(ランク外)、残りの 21 社について評価を行ないました。
総合得点の平均点は 54.4 点となり、これまで調査した業種(電気機器 48.7 点、
輸送用機器 46.7 点、食料品 44.8点、小売業・卸売業 34.1 点、金融・保険業 34.9 点、
建設・不動産業 47.2 点)の中でも、過去最高となりました。
また総合得点を構成する2 つのカテゴリー「目標及び実績(11指標)」、「情報開示(10 指標)」の内、
「情報開示」の平均点も、過去調査の他業種を大きく上回りました。
その要因に、調査対象企業の多くが加盟し、野心的な総量削減目標を掲げる
日本製薬団体連合会に準拠した取り組みを進めていた事が挙げられます。
業界全体の取り組みが一定レベル以上に担保されている一方、WWF が特に重視する
7 指標の内の 2 項目、「長期的なビジョン」「再生可能エネルギー目標」においては
全社 0 点となり、結果として最上位企業の最高点もやや伸び悩みました。
業種内で海外への事業拡大の動きも見られる中、環境や社会に配慮した取り組みに注力している
企業へ投資をする「ESG投資」の観点からも、また「国民の健康」を事業範囲とする本業種が
温暖化対策を行う意義としても、今後更なる取り組みの強化が求められます。
本調査を担当したWWFジャパン気候変動・エネルギーグループプロジェクトリーダー
池原庸介は、次のようにコメント。
「国際的なスタンダードになりつつあるSBTに沿って、長期的な視点の下でパリ協定と
整合した目標策定を行うことも重要です。本業種では、Scope 3排出量の見える化など
「情報開示」の取り組みが進んでおり、SBTに踏み出す基礎が整っているといえます。
WWFジャパンは、そうした取り組みが更に加速・浸透していくよう企業を後押ししていきます。」
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★順位 総合得点(100 点満点) 企業 目標・実績(50 点満点)情報開示(50 点満点)
第1位 73.6 第一三共 25.0 48.6
第2位 71.2 アステラス製薬 24.0 47.2
第3位 69.4 エーザイ 22.1 47.2
第4位 69.0 塩野義製薬 23.2 45.8
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★医薬品編 結果概要
平均点: 54.4点
最高点: 73.6点
最低点: 20.1点
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★添付資料(PDF):
『企業の温暖化対策ランキング』~実効性を重視した取り組み評価~ Vol.7『医薬品』編
https://www.wwf.or.jp/activities/data/20180612_climate01.pdf
★解説記事:気候変動対策No.1の医薬品関連企業は?「企業の温暖化対策ランキング」第7弾
https://www.wwf.or.jp/activities/2018/06/1420712.html
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