Sonos、AI搭載スピーチエンハンスメント機能が登場 - 聴覚に課題を抱える方々と共に開発された音声明瞭化技術をSonos Arc Ultraに標準搭載

2025年5月13日(火)より、ソフトウェアアップデートで提供開始

Sonos Japan合同会社

米国発のオーディオブランドSonos(本社:米カリフォルニア州、CEO:Tom Conrad、Nasdaq:SONO)は、AIを搭載した新たなスピーチエンハンスメント機能を発表いたします。日本時間2025年5月13日(火)より、最新のプレミアムサウンドバー「Sonos Arc Ultra」に対応し、無料のソフトウェアアップデートとして提供されます。

音声明瞭化ソフトウェアツールである、AI(人工知能)を活用したスピーチエンハンスメント機能は、聴覚に課題を抱える方々と共に設計され、誰もが快適に楽しめる視聴体験の実現を目指して開発されました。Sonosアプリのホーム画面から簡単に操作できるUI設計で、アクセシビリティにも配慮しています。

■ 映画やドラマの「セリフが聞き取りにくい」悩みに応える 
テレビ視聴時に登場人物のセリフが聞き取りづらいと感じる背景には、制作スケジュールの短縮、ミキシングの課題、多様なアクセント、部屋の音響環境など、複数の要因があります。特に聴覚に課題を抱える方にとっては、音量を上げるだけでは根本的な解決にならず、字幕に頼ることで映像の魅力を損ねることもあります。こうした課題から、SonosはAIによるリアルタイムのダイアログ抽出を用いることで、全体の音響バランスや映画の臨場感を損なわずに、ユーザーの聴こえ方に合わせてセリフの明瞭さを調整できる新機能を開発しました。4段階の音声強調レベルが用意されており、聴覚に不安のある方の状況に合わせた設定が可能です。


Sonosの主席オーディオ研究者、マット・ベナタンは次のように述べています。 

「これは単に聞き取りやすさの問題にとどまりません。テレビや映画は、文化やストーリーをリアルタイムで分かち合い、人とつながる大切な時間です。もしセリフがはっきりと聞こえなければ、その体験に参加することすら難しくなってしまいます。」

■ 日常に寄り添う設計
本機能は、英国の聴覚障害者支援団体RNID(Royal National Institute for Deaf People)との初の共同開発によって生まれました。このコミュニティがテレビ視聴時に直面している課題を本質的に解決するため、スピーチエンハンスメント機能の開発に取り組み、約1年間にわたり実地テストを行い完成しました。テストには年齢・聴力レベルの異なる37名が参加し、さまざまなコンテンツを使って機能の検証と改良を重ねました。

RNID主席研究者のローレン・ワード氏は次のように述べています。
「このスピーチエンハンスメント機能は、聴覚に課題のある方はもちろん、自覚のない方にも恩恵があると考えています。英国では成人の約3人に1人、米国では約4人に1人が何らかの聴力の問題を抱えているという報告もあり、多くの方々の暮らしを支える可能性を秘めています。」

また、Sonosはアカデミー賞受賞歴を持つ映画音響ミキサー、クリス・ジェンキンス氏とも連携。映画制作現場で使用されているセリフ抽出技術を家庭向けに応用し、効果音や音楽などのサウンド要素を損なうことなく、セリフをより明瞭に際立たせる音響体験を実現しました。

クリス・ジェンキンス氏は次のように述べています。
「Sonosの新しいスピーチエンハンスメント機能は、現代の多様な映像コンテンツで生じがちなセリフの聞き取りづらさを改善する大きな一歩です。AI技術を活用するうえで、人の感覚や細やかな判断を重視することが極めて重要だと示す好例でもあります。私たちは数々のリスニングセッションを重ねながら、セリフを丁寧に引き立てつつ、制作者の意図を損なわないバランスを探り続けました。」

■ 4段階で調整可能なAIスピーチエンハンスメント機能 
Sonosアプリのホーム画面から、以下の4つの音声明瞭度設定を簡単に選択できます。

  • Low(低):自然な強調でセリフを引き立て、作品本来の演出や制作者の意図を尊重 

  • Medium(中):セリフの明瞭さを高めつつ、周囲の音とのバランスを維持 

  • High(高):セリフを明確に際立たせ、背景音を控えめに 

  • Max(最大):セリフを最優先に再生しつつ、全体のダイナミクスを丁寧に整えた設定

※Sonosアプリ内の仕様イメージ

Sonosのサウンド・エクスペリエンス・エンジニア、ハリー・ジョーンズは次のように述べています。
「AIの機械学習を活用し、センターチャンネル内の音声からセリフをリアルタイムで抽出・明瞭化することに成功しました。セリフだけを必要なタイミングで的確に強調しながら、臨場感あふれる全体の音響体験はそのままに再生できます。」

Sonosの主席オーディオ研究者、マット・ベナタンは次のように述べています。 
「私たちは、スピーチエンハンスメント機能開発の初期段階から、聴覚に課題を抱える方々の視点を最優先に据えてきました。RNIDの研究者や開発参加者との協業から得た知見は、クリス・ジェンキンス氏からのフィードバックと見事に補完し合い、より幅広いリスナーの視点を考慮することができました。今回の協業は非常に意義深く、新しい体験を創り上げる中で寄せて頂いた専門知識と貴重な時間に心から感謝しています。」


AIスピーチエンハンスメント機能を搭載する「Sonos Arc Ultra」は、高音質のサウンドバーにとどまらず、日本の生活様式に寄り添った音の課題解決にも貢献します。集合住宅に多い「壁が薄い」「大きな音を出しにくい」などの課題や、世代間の聴力差、在宅ワーク環境での聞こえ疲れといったライフスタイルの変化に対応し、音を最適化することで日常をアップデートし、音量を上げずともセリフが明瞭に聞こえる革新的な体験を提供します。

Sonos Arc Ultraおよびその他のホームシアター製品に関する詳細は、公式サイトをご覧ください。

Sonosについて
Sonos(Nasdaq:SONO)は、サウンド体験で世界をリードする企業です。マルチルーム対応のワイヤレスホームオーディオを開発するSonosは、リスナーがお好みのコンテンツに手軽にアクセスし、好きな方法でコントロールできるようにすることで、より良いオーディオ体験を生み出しています。この上ないサウンド体験、こだわりのデザイン性、使いやすさ、オープンプラットフォームを提供することで知られるSonosは、誰もが幅広いオーディオコンテンツを楽しめるような製品をお届けしています。Sonosの本社は、カリフォルニア州サンタバーバラにあります。詳細は、www.sonos.com をご覧ください。

Sonos公式ブランドサイト

www.sonos.com/ja-jp/shop

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会社概要

Sonos Japan合同会社

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URL
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業種
製造業
本社所在地
東京都中央区八丁堀4-4-4 梅崎ビル3F
電話番号
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代表者名
吉田庸樹
上場
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資本金
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設立
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