ニューノーマル時代の検索動向をYext(イエクスト)が調査
~営業時間、在庫、テイクアウトや非接触型ピックアップに関する検索のクリック数が増加。検索ワードは長文化し、会話型に~
この調査は、Yextの世界の顧客企業の2019年1月から2021年1月までの数百万の検索ワードのサンプルを分析し、どのような検索がニューノーマル時代の産物なのか、そして新型コロナウイルスが最も検索されるキーワードでなくなったときに、実際にどのような検索行動が残るのかを明らかにするものです。ここでの数値は、2020年6月~2021年1月の月間の検索クリック平均数を2019年通年の月間の検索クリック平均数と比較して算出しています。
*調査期間は2021年2月1日から2月15日
1) 非接触、生鮮食品、清掃用品/洗浄剤、シューズなどに関する検索のクリック数が大幅に増加
関連する検索ワードをいくつかのグループに分け、そのグループごとの検索のクリック数を分析しました。「非接触」、「生鮮食品」「清掃用品/洗浄剤」「シューズ」などに関連するグループの検索のクリック数が増加、そして複数のワードを組み合わせた検索も増加しました。これは、企業やブランドがより洗練されたユーザーの検索意図を理解し、それに答えることができる必要があることを意味しています。
2) 地域(ローカル検索)よりも営業時間に関する検索のクリック数が増加
「近くの」などの地域を示すワードでの検索数は、2019年と比較して2020年後半には49%増加しました。 しかし、より大きな変化は、地域(ローカル検索)よりも営業時間に関する検索のクリック数が増えたという点です。2019年と比較して2020年後半には営業時間に関する検索のクリック数は79%増加しました。「近くにある」だけでは十分でなく、営業時間が確認でき、信頼できる正しい情報であることが求められます。
3) 商品の在庫に関する検索のクリック数が91%増加
次世代ゲーム機、最新ガジェット、コンバーチブル型ノートPC、最新スマートフォンなど、特定の電子機器に関する検索のクリック数は、2019年と比較して57%増加しました。これらの製品が非常に複雑であり、ユーザーが購入する前に多くの質問をしたり、より多くの調査をしたりする必要があるということかもしれません。
また、エアフォース 1やジョーダンなどの特定のスニーカーに関する検索のクリック数は、401%増と非常に高くなりました。このタイプのユーザーは、どんな商品でも良いというわけではなく、指定のブランドの商品を手に入れることを重視しているのです。つまり、どんな商品がどこで手に入るのかを明確に説明できる企業やブランドが顧客獲得に有利になります。
健康や市販の治療薬に関する検索のクリック数は、当然のことながら、2019年と比較して、新型コロナウイルス世界的大流行のピークには4倍、2020年後半には3倍に増加しました。また、トイレットペーパーやティッシュペーパーの検索数は2020年3月~5月に前年比16倍増になりましたが、それ以降の月には前年並みに戻りました。
これからも人々が極めて具体的なものを必要とする傾向は続きます。時には今回のように急に一斉に必要になることもあるでしょう。トイレットペーパーが、どこにもないような極端な事態は避けたいところですが、こうした変化にうまく対応するためには企業やブランドは、在庫に関する質問に答えたり、短時間でFAQを立ち上げたり、従業員やカスタマーサービスを混乱から守ることが必要です。商品の「在庫」に関する検索のクリック数は、コロナウイルスの世界的大流行のピークには70%増になりましたが、2020年後半には91%増になりました。これは、消費者がこの1年で学んだ検索行動であり、このトレンドを企業やブランドは2021年以降の戦略に組み込んでいく必要があります。
4) テイクアウトや非接触型ピックアップ関連の検索のクリック数が7倍
eコマース関連の検索のインプレッション数(表示回数)は2019年と比較すると75%増加しましたが、検索のクリック数は7%増とあまり増えていません。これは配達やeコマースの対応度は企業やブランドによって差があることを示しています。しかし、非接触型ピックアップ、カーブサイド(ドライブスルー方式による駐車場での販売手法)、テイクアウト関連の検索のクリック数は7倍と大幅に増加しています。企業やブランドは、新しいタイプの配送やピックアップのオプションを可能にする体制を整え、検索で顧客の質問に答えることができるようにする必要があることを示しています。
5) 複数のワードを組み合わせた検索は増加傾向
検索方法において 2つの変化が見られました。1つは複数のワードを組み合わせた検索は増加傾向にあること、もう1つは会話のような自然な言葉を使うようになっていることです。
コロナ禍が必ずしも新しいトレンドの発端となったわけではありませんが、そうしたトレンドの大半を加速させたことは確かです。2019年と比較して2020年後半には、検索でのクリック率は2倍以上(+126%)になり、5単語以上の検索はエンゲージメントの面でも最も成長しているセグメントとなりました。5単語以上の検索でのクリック数は、ブランド指定では74%増、ブランド指定なし(非ブランド)では60%増になりましたが、単語および2単語での検索のクリック数の増加率は30%台後半から50%台前半で推移しました。
こうした結果は明らかに、何が欲しいかを把握している高度な検索ユーザーの増加を示すものです。企業やブランドには、そうしたユーザーが検索した時に求める情報を提供していくことが求められています。
Yext(イエクスト)について
インターネット上の企業に関する公式な情報源は本来、企業であるべきです。しかし、消費者が企業ウェブサイトで検索しても、求める情報が得られないことが多くあります。Yext Search Experience Cloudは、企業やブランドが自社に関する事実を整理、一元管理できるようにし、消費者がどこで検索しても、消費者の質問に公式な答えを提供します。企業ウェブサイト、検索エンジンや音声アシスタントを含めた検索エコシステム全体での消費者の検索体験を最適化します。日本では2017年に日本法人を設立し、事業活動を展開しており、顧客企業は株式会社JTB、株式会社日比谷花壇、株式会社三井住友銀行、ヤマト運輸株式会社ほかです。
Yextのミッションは、世界中の企業や団体が、人々がどこで検索しても公式な答えを提供できるように支援することです。Yext (NYSE:YEXT)は本社をニューヨークに、支社をアムステルダム、ベルリン、シカゴ、ダラス、ジュネーブ、ロンドン、マイアミ、ミラノ、パリ、サンフランシスコ、上海
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