第5回がん撲滅サミット 2025年がん予防薬開発! 2030年のがん撲滅に向けて前進開始!
2019年11月17日(日)午後1時より創立5周年祈念~第5回がん撲滅サミットが開催された。
当日の公開セカンドオピニオン前にがん撲滅サミット提唱者 中見利男氏から『がん撲滅イニシアチヴ2019』が発表され、支持する声や推進すべきだとの反響が巻き起こっている。
この日、中見氏は令和の時代のイニシャルに注目し、3つのRを提言。
1つ目はRenewal(リニューアル)。
これはスマホを病院に変えて旅先や職場、自宅でも常に身近に医療が存在し、困った時にいつでも対応できるネットワークを構築しようというもので、昨年も提唱されたが、今年は腕時計のようなウェアラブルのなかにAI技術を応用し、ホスピタルとドクターが共存できるように新技術を開発しようと呼びかけた。
そのセンターとなるべき『先端高度がん医療センター』の創設が語られたが、今回は2つめのRとしてReborn(リボーン)、すなわち再生を行うという。
これは現在の厚労省から支出されているナショナルフラッグ、すなわち国立医療機関には年間約200億円の研究資金が投下されているが、とりわけ国立がん研究センター(東・中央)には約66億円が分配されていることを指摘。圧倒的に研究予算額が少ないことを主張したうえで、現在、国立がん研究センターは標準治療推進拠点として機能しているが、先端的治療法の推進拠点として十分に機能しているとは言いがたい。
そこで6つのナショナルフラッグのがん医療部門を統合して研究と臨床のできる『先端高度がん医療センター』を創設し、Rebornを行ったあと、そこで3つめのR、すなわちRegime Change(制度改革)を実行に移す、というもの。
これは上記のセンターで2025年を目標に持ち運びのできる副作用のない安価ながん予防薬の開発に乗り出し、がん医療のスキームを栄養や予防を中心とした一次治療とウイルス療法などの低侵襲の治療をファーストチョイスにする二次治療。そして現行の最善とされる標準治療を三次治療に位置づけ、これらのベストミックスによってがんを叩いていこうというものだ。
そのうえでこうしたスキーム改革によって2030年をゴールとしてがん撲滅を目指そうという主張がなされた。
これを実現させるために米国時間10月29日、30日(日本時間10月30日、31日)に『がん撲滅日米共同宣言』がサンフランシスコで執り行われたと説明すると、中見利男氏の発表は盛大な拍手に包まれた。
同氏は「不可能だからやれないのではなく、やらないから不可能なままなのだ」と熱く語り、今後は先に文化勲章を受章した坂口志文大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授や、シカゴ大学プレシジョン医療研究所所長 マークJ.ラテイン教授ら米国チームともタイアップして実行に移していくという言葉で締めくくられた。
鹿児島から参加した来場者の1人は「2030年がん撲滅という目標をがん撲滅サミットが設定したことは凄く評価できるし、人類一丸でがん撲滅すべきだという中見先生の言葉はすべてその通りだと思いました。とかく日本では足の引っ張り合いばかりが目立ちますけど完全な治療法がない限り、やはり皆で力を合わせていかないとがんには勝てないと思いますね」と語り、賛同の意を強く示してみせた。
5年前は唾液や血液などでがんを発見するリキッドバイオプシーも眉唾モノとして見られていたが、現在は実用化に向けて政府も後押ししているように、5年という歳月が生み出す技術は人々の予想をはるかに凌駕するほどの勢いがある。
世界でがんを撲滅しようという動きが出てくれば、がん撲滅という人類の夢も実現に向けて大きく踏み出すことができるのではないかと思われる。着実に前進する、その足音さえ響き渡ってくるような力強い第5回がん撲滅サミットの歩みに注目したい。
第5回がん撲滅サミット大会公式HP(https://cancer-zero.com)。
※写真は大会公式カメラマンのすい臓がんサバイバー高村僚氏撮影。
当日の公開セカンドオピニオン前にがん撲滅サミット提唱者 中見利男氏から『がん撲滅イニシアチヴ2019』が発表され、支持する声や推進すべきだとの反響が巻き起こっている。
この日、中見氏は令和の時代のイニシャルに注目し、3つのRを提言。
1つ目はRenewal(リニューアル)。
これはスマホを病院に変えて旅先や職場、自宅でも常に身近に医療が存在し、困った時にいつでも対応できるネットワークを構築しようというもので、昨年も提唱されたが、今年は腕時計のようなウェアラブルのなかにAI技術を応用し、ホスピタルとドクターが共存できるように新技術を開発しようと呼びかけた。
そのセンターとなるべき『先端高度がん医療センター』の創設が語られたが、今回は2つめのRとしてReborn(リボーン)、すなわち再生を行うという。
これは現在の厚労省から支出されているナショナルフラッグ、すなわち国立医療機関には年間約200億円の研究資金が投下されているが、とりわけ国立がん研究センター(東・中央)には約66億円が分配されていることを指摘。圧倒的に研究予算額が少ないことを主張したうえで、現在、国立がん研究センターは標準治療推進拠点として機能しているが、先端的治療法の推進拠点として十分に機能しているとは言いがたい。
そこで6つのナショナルフラッグのがん医療部門を統合して研究と臨床のできる『先端高度がん医療センター』を創設し、Rebornを行ったあと、そこで3つめのR、すなわちRegime Change(制度改革)を実行に移す、というもの。
これは上記のセンターで2025年を目標に持ち運びのできる副作用のない安価ながん予防薬の開発に乗り出し、がん医療のスキームを栄養や予防を中心とした一次治療とウイルス療法などの低侵襲の治療をファーストチョイスにする二次治療。そして現行の最善とされる標準治療を三次治療に位置づけ、これらのベストミックスによってがんを叩いていこうというものだ。
そのうえでこうしたスキーム改革によって2030年をゴールとしてがん撲滅を目指そうという主張がなされた。
これを実現させるために米国時間10月29日、30日(日本時間10月30日、31日)に『がん撲滅日米共同宣言』がサンフランシスコで執り行われたと説明すると、中見利男氏の発表は盛大な拍手に包まれた。
同氏は「不可能だからやれないのではなく、やらないから不可能なままなのだ」と熱く語り、今後は先に文化勲章を受章した坂口志文大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授や、シカゴ大学プレシジョン医療研究所所長 マークJ.ラテイン教授ら米国チームともタイアップして実行に移していくという言葉で締めくくられた。
鹿児島から参加した来場者の1人は「2030年がん撲滅という目標をがん撲滅サミットが設定したことは凄く評価できるし、人類一丸でがん撲滅すべきだという中見先生の言葉はすべてその通りだと思いました。とかく日本では足の引っ張り合いばかりが目立ちますけど完全な治療法がない限り、やはり皆で力を合わせていかないとがんには勝てないと思いますね」と語り、賛同の意を強く示してみせた。
5年前は唾液や血液などでがんを発見するリキッドバイオプシーも眉唾モノとして見られていたが、現在は実用化に向けて政府も後押ししているように、5年という歳月が生み出す技術は人々の予想をはるかに凌駕するほどの勢いがある。
世界でがんを撲滅しようという動きが出てくれば、がん撲滅という人類の夢も実現に向けて大きく踏み出すことができるのではないかと思われる。着実に前進する、その足音さえ響き渡ってくるような力強い第5回がん撲滅サミットの歩みに注目したい。
第5回がん撲滅サミット大会公式HP(https://cancer-zero.com)。
※写真は大会公式カメラマンのすい臓がんサバイバー高村僚氏撮影。
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