VR映画『耳に棲むもの』(原作:小川洋子/監督:山村浩二) テアトル新宿にて上映決定!
山村浩二初のVR作品が 「山村浩二大全 アはアニメーションのア」にて2週間限定公開

世界中の映画祭で称賛を浴びてきたアニメーション作家・山村浩二の作品群が集結する特別上映会「山村浩二大全 アはアニメーションのア」がテアトル新宿で12月5日(金)から2週間開催されます。デビューから40年にわたり制作された63作品が、一挙公開されるなかで特に注目されるのが、小説家・小川洋子氏とのコラボレーションによるVR映画『耳に棲むもの』(製作:講談社、企画・制作:講談社VRラボ)の上映です。
VR上映とは観客が専用のヘッドセットを装着し、360度広がる映像の中に入り込んで物語を体験する上映形式です。数多くの国際映画祭にVR部門があることはあまり知られていませんが、VRによるストーリーテリングはここ数年で発展を遂げていて、その中でも本作はオタワ国際アニメーション映画祭(2023)のVR部門で大賞に輝くなど世界中で高い評価を得た作品です。
監督と原作者の2人から、上映に際しコメントを頂きました。
「観客が物語の中心に入り込み、登場人物の一員となる感覚こそ、VRならではの魅力だと思います。さらに、自らの動きや視点によって物語を進めていくインタラクティブな仕掛けが、作品全体に新たな広がりと臨場感をもたらしています。」 - 山村浩二
「自分の鼓膜の奥にある、もう一つの世界をさ迷ってみませんか。 そこで待っているのは、過去に出会うはずだった友だち、あるいは、未来の風に消えた音楽。 だからどうぞ、そっと手をのばし、耳を澄ませてみて下さい。」 — 小川洋子
VR映画『耳に棲むもの』は事前予約制での上映となります(対象年齢:13歳以上、料金:1,000円均一)。詳細は映画館にお問い合わせください。
また、「アはアニメーションのア」に関しての山村監督のインタビューが映画秘宝 1月号(11月20日発売予定)にも掲載されます。上映前にそちらもぜひチェックしてください。
■上映概要

タイトル:山村浩二大全 アはアニメーションのア
会場:テアトル新宿
上映期間:2025年12月5日(金)より2週間限定上映
上映作品数:63作品 公式サイト:http://www.yamamura-animation.jp/AisforAnimation.html
料金:
・一般 1,000円
・中学・高校・大学・専門学生 700円
・小学生 500円
・ハンディキャップ割引(付添1名様まで)500円
・TCG会員割引 800円
・VR『耳に棲むもの』(13歳以上)1,000円均一(要予約)
共催:東京テアトル株式会社/ヤマムラアニメーション有限会社
協力:国立映画アーカイブ/NHKエデュケーショナル/NHKエンタープライズ/Yanai Initiative/P.I.C.S. Co., Ltd.
■『耳に棲むもの』について
本作は、芥川賞作家で紫綬褒章受賞の小川 洋子がVR作品のために書き下ろしたオリジナル原作をもとに、アカデミー賞ノミネートアニメーション作家で同じく紫綬褒章受賞の山村 浩二がVR映画化した、画期的かつ野心的な作品です。独特の世界観を持つ二人の巨匠が2年の歳月を掛けてVRというメディアでしか味わえない作品を完成させました。オタワ国際アニメーション映画祭を始め数多くの国際映画祭で高い評価を得てきた本作はSteamやVIVEPORTで配信中。
あらすじ:
孤独な少年の耳に棲むものとは? そしてなぜ少年の耳に!? その少年は、毎日土を掘っては、そこで見つけたものをクッキー缶の中に集めていた。そして少年のノートには、彼の人生と、拾い集めた物たちが発する孤独な声たちが記録されていた。そんな彼の耳の奥には、4人の音楽隊と、レース状の偕老同穴に住む2匹のエビが住んでいた。彼らは、少年が涙を流すたびに演奏とダンスをして少年を励ましてくれた。彼はお礼に、拾ったものが入ったクッキー缶を振る。そうやって少年は成長していった。成人した少年は補聴器を売るセールスマンになり、孤独な声を拾い集めることも涙を流すこともなくなっていた。ある日、彼はTVのニュースで見た、日系人強制収容所で見つかった手製の小鳥のブローチに魅了され、少年の頃を思い出し、再び孤独な声たちを拾い集める旅に出る。そこで彼が出会ったものは...?
作品概要:
・作品名:耳に棲むもの(英題My Inner Ear Quartet)
・製作年:2023年
・作品尺:約35分
・ジャンル:VRアニメーション
・言語:日本語・英語
■山村浩二について

1964年生まれ。1987年東京造形大学卒業。『頭山』(2002)が第75回アカデミー賞にノミネート、「今世紀100年の100作品」の1本に選出される。最新作『とても短い』がカンヌ映画祭監督週間に選出。アヌシーとオタワ、2つの国際アニメーション映画祭で、短編・長編グランプリをダブル受賞など155を超える受賞をしている。50万部超のロングセラ一絵本『おやおや、おやさい』他100
タイトル以上の絵本に携わる。川喜多賞、芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章を受賞。映画芸術科学アカデミー会員、東京藝術大学教授。
■講談社VRラボについて
2017 年10 月に総合出版社の講談社と国内最大手のデジタルアニメーションスタジオであるポリゴン・ピクチュアズにより設立されたVRを中心とした新しいエンターテイメントを企画・研究するスタジオ。「最新のテクノロジーを最大限生かしたコンテンツとは何か?」を探求し、それを形にして世界に向けて発信している。 公式サイト:https://www.kodanshavrlab.com/
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