フィリックス株式会社、愛知県常滑市に「常滑工場」を竣工 ―木造住宅は「工場でつくる」時代へ―
独自技術「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」を普及するためのマザー工場が始動 工業化・木造建設を推進し、建設業界の常識を塗り替える
フィリックス株式会社(本社:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋15F、代表取締役:水野 秀則)は、2026年5月1日(金)、愛知県常滑市山方町3丁目に「常滑工場」を竣工いたしました。本工場は、当社が独自に開発した「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」を全国に広めるためのマザー工場として位置づけており、工業化・木造建設の新たな中核拠点となります。

「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」とは

「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」は、サッシ・建具・外装サイディング・断熱材・石膏ボード・電気用配管までを取り付けた壁・床パネルに加え、階段ユニット・ベランダ水勾配・吊り天井などの主要部材をすべて工場内で製造し、建設現場へ一括搬送する、当社独自の“工業化・木造建設”技術です。
住宅建設工程の約70%を工場で完了させることで、現場作業は大幅に簡素化され、工期短縮・品質均一化・職人依存の軽減・工事音の低減・物流負荷の低減を実現します。
これにより、建設業界が抱える「工期遅延」「職人不足」「工事騒音問題」「物流コストの増加」といった構造的課題の解決が期待されます。
また、2025年12月には「枠組壁工法を用いた建築物の建築工法」に関する特許を取得。現在は専用CADシステムの開発にも取り組んでおり、今後は「FELIX工法7.5」あるいは「FELIX工法8.0」へと進化させ、工業化・木造建設の新たなスタンダード確立を目指してまいります。
当社のミッションは、「工業化・木造建設を世界のスタンダードにする」ことです。
ビルダー様・商社様と連携し、日本全国、そして海外へ向けて本工法の普及を進めてまいります。
〈FELIX工法7.0(セブンゼロ)の特許取得状況〉
◆保有特許
特許番号:第7783674号「枠組壁工法を用いた建築物の建築工法」/2025年12月登録
特許番号:第7599763号「吊具装置、及び、吊具装置を利用して対象物を吊り下げるための方法」
/2024年12月登録
◆出願中/特許査定完了
枠組壁パネル圧縮工法 :特許査定完了
2×4通し柱工法 :出願中
枠組壁頭つなぎパネル :出願中
足場固定雨養生 :出願中
竣工の背景 ― 今、建設業界に何が起きているか
深刻な人手不足と高齢化
建設業の就業者数は、1997年のピーク時の685万人から2024年には約479万人まで減少し、約30%もの労働力が失われました。55歳以上が全体の約37%を占める一方、29歳以下はわずか約12%にとどまっています。国土交通省の試算では、2025年には建設業界で約90万人の労働力不足が生じると予測されており、2025年上半期の建設業倒産件数は986件と過去10年で最多を記録しています。
属人的な現場・不安定な品質・コスト増の課題
建設業の多くの工程は今なお属人的であり、職人の技量や天候・現場環境に品質が左右されがちです。2024年の建設業の年間労働時間は1,943時間と全産業平均を約230時間上回っており、働き方改革への対応も急務となっています。
工業化建設(プレハブ工法)への追い風
こうした課題の解決策として、工場生産による工業化建設(プレハブ工法)への注目が急速に高まっています。日本のプレハブ建築市場規模は、2025年に174億米ドル(約2,700億円※)に達しました。
今後、市場規模が2034年までに300億米ドル(約4,650億円※)に達し、2026年から2034年にかけて年平均成長率(CAGR)6.24%で成長すると予測しています。
工業化・木造建設は、今や業界のニューノーマルへと向かいつつあります。
弊社は上記のような課題の解決策として「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」が大いに役立つと考えており、常滑工場をその起点に位置付けます。
※1ドル=155円換算
常滑工場の概要

竣工日 2026年5月1日(金)
所在地 愛知県常滑市山方町3-6-1
工場全体 敷地面積7,327.18㎡(2216.47坪)
・第一工場 鉄骨造平屋建て
建築面積:1,450.00㎡(438.62坪)、延床面積:1,500.00㎡(453.75坪)
・第二工場 鉄骨造平屋建て
建築面積:1,026.58㎡(310.54坪)、延床面積:980.00㎡(296.45坪)
・第三工場 鉄骨造2階建て
建築面積:886.59㎡(268.19坪)、延床面積:1,087.30㎡(328.90坪)
生産目標 戸建30坪換算・月40棟標準ライン(稼働確立後)
主要製品 住宅用木造パネル(2×4工法・「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」対応)
常滑工場の戦略的役割と位置づけ
「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」のマザー工場として
当社は静岡県富士市に3工場(富士第一・第二・開発工場)を構え、日本トップクラスの2×4プレカットメーカーとして実績を積み上げてきました。
この常滑工場は、当社が独自に開発した「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」を全国に普及・展開するためのマザー工場として位置づけた、戦略的かつ象徴的な拠点です。
生産能力と立ち上げロードマップ
2026年5月の竣工直後は、自社アパートの2×4パネル製造(月4棟、400坪分)を行いながら生産オペレーションを確立していきます。その後、「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」のパネル生産をスタートさせ、段階的に生産規模を引き上げていきます。
なお最終的には、戸建30坪換算・1日2棟・月40棟を標準とする生産ラインの確立を目指しています。また現在、富士第一工場に設置しているシージングライン(パネルへの構造用合板張り工程)を常滑工場に移設・集約することで、生産効率と品質管理の双方を高い水準に引き上げます。
工場のフランチャイズ展開へ
さらに将来的には、「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」のフランチャイズ化を見据えており、この常滑工場を全国展開のモデルケースとなる旗艦工場として育てていく方針です。工業化・木造建設の思想と技術を業界全体に広げることで、建設業界が抱える構造的課題の解決に貢献してまいります。
常滑工場の設計へのこだわり―「工場らしくない工場」





見た目から変える、常識破りのデザイン
常滑工場は、一般的な製造工場とは一線を画す美しい外観を持ちます。「工場らしくない工場」を体現したそのデザインは、フィリックスが建物づくりにかける矜持そのものです。
全館空調 ― 木造パネル工場では異例の作業環境
本工場の最大の特長のひとつが、工場全体への全館空調の導入です。
一般的に、躯体や建材を製造する工場では空調管理が行き届きにくく、夏場の酷暑・冬場の厳寒が作業員の体力と集中力を奪う環境が常態化しています。実際、製造・建設業における熱中症による労働災害は増加傾向にあり、屋内作業でも対策が急務とされています。
常滑工場では、工場全体を均一な温度・湿度に保つ全館空調を標準装備することで、作業員が年間を通じて快適な環境で働ける職場を実現しました。
快適な作業環境は、集中力の向上・品質の安定・熱中症リスクの低減に直結するとともに、若手人材の確保・定着という採用面でも大きな競争優位につながります。
高速シャッター ― 空調効率を守る、もう一つの工夫
全館空調の効果を最大限に発揮するために、本工場では用途・設置箇所に応じてシャッターを使い分けています。スパイラルシャッターには、ドイツの「EFAFLEX(エファフレックス)」社製のものを採用し、高速高頻度シャッターおよび重量シャッターについては国内メーカー製を採用。
一般的な工場では、開閉に時間がかかるシャッターを開けたままにすることで、冷暖房された空気が外部へ大量に流出し、空調コストの増大や作業環境の悪化につながります。常滑工場では、開閉スピードと気密性に優れたシャッターを適材適所に配置することで、空調効率の維持・エネルギーロスの低減・防虫・防塵を同時に実現しています。
木造パネル等の躯体を製造する工場において、全館空調とこれだけ多彩なシャッター設備を組み合わせて導入した事例は国内でも珍しく、フィリックスの「人を大切にするものづくり」への強い意志の表れです。
太陽光発電 ― 環境配慮型工場として
工場建屋には太陽光パネルを設置し、工場で使用する電力の大部分を再生可能エネルギーでまかなう設計としています。建設業界全体でカーボンニュートラルへの対応が求められる中、フィリックスはものづくりの現場から環境負荷の低減に取り組んでいます。
キャットウォーク設備 ― 開かれた工場として
第二・第三工場には、工場内を見渡せるキャットウォークを設置。取引先様等を招いての工場見学を安全かつスムーズに実施できる設備を整えており、フィリックスのものづくりを「見せられる工場」として対外的な信頼形成にも活用していきます。
今後の展望
名古屋・東京の2本社体制に加え、静岡(富士市内に3つの工場)・愛知(常滑工場)の生産拠点を擁することで、各所への安定した供給体制は、より強固なものとなります。
常滑工場を「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」のマザー工場として育て上げ、ビルダー様、商社様、プレカット工場様、施工店様など、全国のパートナーと連携しながら、工業化・木造建設の思想と技術を業界全体へ広げていくことが、次の大きな目標です。
なお、この過程では、プレカット工場様とフランチャイズ契約を交わして「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」の普及を加速化させたいと考えております。さらに、地域に根差した企業として、常滑市における雇用の創出や地域経済への貢献にも継続して取り組んでいく考えです。
代表取締役 水野 秀則 コメント

この工場は、フィリックスがメーカーとして次のステージへ進むための、大切な一歩です。
品質・コスト・供給の安定性―建設業界が長年抱えてきたこれらの課題に、工業化木造建設というアプローチで真正面から向き合い続けてきました。その集大成が、ここ常滑にあります。
「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」を本格的に世に広め、建設業界の新しいスタンダードをつくる。その覚悟をもって、この工場を動かしていきます。
【フィリックス株式会社について】
工業化・木造建設事業を展開しながら、土地仕入、意匠・構造設計、木材調達、2×4プレカット製造、アパート建築・販売・賃貸管理までを一貫して手がける、アパート・ハウスメーカーです。
各部門が密に連携することで、「企画・設計・製造・施工・管理」をワンストップで提供できる体制が築かれました。これが当社最大の強みです。2008年10月、清掃・リフォーム業からスタートし、2018年に現商号となってから投資用新築アパート事業に本格参入。
そして、2025年には、投資用新築アパートの年間完工戸数で東海エリア1位を達成しました。
また、投資用新築アパート事業にとどまらず、工業化・木造建設事業では当社が独自開発した技術「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」の特許取得にも挑戦中。
日本から世界へ、「建設・不動産改革」を実現する革新的なビジネスモデルを展開しています。
常識にとらわれず、新たな価値を創造し続ける―
それが、私たちフィリックスの目指す未来です。
コーポレートサイト :https://www.felix-group.jp/
不動産サイト :https://www.felix-japan.jp/
2×4プレカットサイト:https://precut.felix-japan.co.jp/
常滑工場 :https://www.felix-group.jp/tokonamefactory-lp
▼会社概要
社名 :フィリックス株式会社
代表者 :水野 秀則
所在地 :〒450-6315 名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋15F
創業 :2008年10月1日
決算期 :9月
業績推移:2023年9月期:売上50億8710万円/社員数87名
:2024年9月期:売上71億6225万円/社員数90名
:2025年9月期:売上108億8300万円/社員数125名
事業内容:工業化・木造建設事業
投資用新築アパート事業
賃貸管理事業
2×4プレカット事業
■ 出典一覧
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国土交通省「建設業を巡る現状と課題」
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日本建設業連合会「建設労働」
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帝国データバンク「2025年上半期建設業倒産状況」
-
各種市場調査レポート(IMARC Group等)
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