【川西市】終戦記念日を前に戦没者名簿を虫干し
9月の「川西市戦争犠牲者追悼式」で奉献
1日、阪急・能勢電鉄「川西能勢口」駅北側ロータリーの平和モニュメント前に、「川西市遺族会」(会長:戸上陽生さん〈とがみ はるお〉)の役員約10人が集まり、戦没者名簿の虫干し作業を行った。
川西能勢口駅北側、ロータリー内の平和モニュメント「瞠(ドウ)」。立像前には、碑が設置され、平和への願いが刻まれている。1メートル四方ほどの碑の中には、川西市の戦没者名簿を保管。川西市遺族会が、平成18年から毎年虫干しの作業を行ってきた。
名簿は、平成10年にモニュメントが制作されたことをきっかけに、あらためて作成。同会の役員が会員宅を回り、氏名と年齢を集めた。名簿に氏名が載る戦没者の数は865人。主に川西市在住で戦地へと向かった人が記載されている。現在の遺族会の会員数は約200人で、戸上さんによれば、高齢化に伴いその数は年々減っているという。
モニュメント設置後、名簿は長い間碑の中に保管されていたが、平成18年に外に出した際、湿気が回った状態だったという。以来、遺族会では、終戦記念日を迎える8月頃に虫干しの作業を続けている。
この日、集まった役員は、桐の箱に納められた名簿を碑から取り出し、丁寧に開いていった。多くの人たちの目に触れるようにすることで、平和への願いを新たにしてほしいという思いが込められている。
9月30日にみつなかホール(小花2-7-2)で行われる「川西市戦争犠牲者追悼式」では、同名簿が霊前に奉献される。
戸上さんは「年々、遺族会の会員も高齢となり、会の存続と若い世代への引継ぎが課題となっている。この活動を通じて若い世代に関心を持ってもらい、遺族会の想いを継承していきたい。また、最近はウクライナ問題などが起きており、改めて、戦争の悲惨さや平和の尊さを語り継いでいきたい。」などと話していた。
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